概要
特に、元は同じ公務員であった国鉄~JRの列車愛称とは命名規則が類似しているため、同じ名前を艦名と列車愛称の双方に使用した例も多く存在しており、両者を関連付けた作品が多くみられる。
なお、本稿では解説の便宜上、軽微な表記揺れや修飾語の有無、あるいは由来の差異は同一名称扱い(例:「スーパーまつかぜ」=松風)とし、それ自体で一つの単語が成立している場合は別名称扱い(例:「きぬがわ」=鬼怒川≠鬼怒)としている。
ちなみに「鉄道コレクション」とカタカナ表記してしまうと、実在する鉄道模型の商品名になってしまうので注意すること。
列車愛称と艦娘
一部車両側の愛称を含む。
一覧
凡例
- 表は五十音順。
- 特記無き場合は全て国鉄~JR。
- 年月が斜体のものは完全一致していない。
- イベント等による一時的な設定は除外。
- 発着駅が複数ある列車は代表例を記載。
名称 | 種別 | 期間 | 区間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
青葉 | 急行 | 1950~65 | 上野~仙台 | 「きたかみ」に統合。 |
特急 | 1971~75 | 仙台~秋田 | 急行に格下げの上、再び当時の「きたかみ」に統合。 | |
新幹線 | 1982~97 | 上野~仙台 | 新幹線における初の廃止愛称。 | |
赤城 | 快速 | 1950~60 | 上野~小山 | 当初は「はるな」と対の関係だった。 |
急行 | 1960~82 | 上野~小山 | 当初は準急。 | |
特急 | 1982~ | 上野~桐生 | ||
暁 | 急行 | 1958~64 | 東京~大阪 | 1961~62年に中断期間あり。 |
特急 | 1965~2008 | 京都~長崎 | 西日本の基幹列車となり、全盛期には夜行だけで1日7往復運行された。 | |
阿賀野 | 準急 | 1959~66 | 仙台~新潟 | 磐越西線経由。 |
急行 | 1966~85 | 郡山~新潟 | ||
快速 | 1985~2022 | 会津若松~新潟 | じわじわと衰退しながらもどっこい生きてたが…。 | |
曙 | 急行 | 1962~68 | 仙台~青森 | 「しらゆき」との連結経験あり。「きたかみ」に統合。 |
特急 | 1970~2015 | 上野~青森 | 最後のブルートレイン。書類上はまだ終わっていない。「鳥海」との関係が非常に深い。 | |
朝風 | 特急 | 1956~2005 | 東京~博多 | 最初のブルートレイン。廃止後にタイ国鉄に渡り、紫色になった車両がある。 |
朝潮 | 急行 | 1964~68 | 金沢~出雲市 | 小浜線を経由し、舞鶴も通っていた。 |
特急 | 1972~96 | 京都~米子 | 経路は変わったが、同じく舞鶴に寄る便があった。 | |
朝日 | 超特急 | 1930~1935 | 愛電神宮前~豊橋 | 愛電が名岐と合併し名鉄が成立したと同時に特急に統合され消滅。 |
急行 | 1936~? | 満鉄羅津~新京 | 新潟~羅津間の航路と接続して日本から新京への連絡ルートのひとつに。 | |
急行 | 1960~1982 | 仙台~新潟 | 仙山線・米坂線経由。当初は準急。のちの快速「仙山」「べにばな」の前身。 | |
新幹線 | 1982~2002 | 東京~新潟 | 一時期は浦佐以北を走る全列車がこの名を名乗っていたが、北陸新幹線「あさま」との誤乗が相次いだ事から一度廃止となっていた「とき」の名を復活させる形で改称された。 | |
足柄 | 特急 | 1950~99 | 小田急新宿~箱根湯本 | 1966~67年に中断期間あり。 |
愛宕 | 直通特急 | 2011~ | 高速神戸~阪急嵐山 | |
阿武隈 | 準急 | 1958~66 | 上野~福島 | |
急行 | 1966~82 | 郡山~平 | 「平」は現在のいわき駅。 | |
快速 | 2004~06 | 郡山~いわき | SLによる観光列車として断続的に設定。使用された客車のうち1両は大戦を経験していた。 | |
天城 | 準急 | 1950~66 | 東京~熱海 | 数度の中断期間あり。 |
特急 | 1966~81 | 東京~伊豆急下田 | 当初は急行。 | |
有明 | 準急 | 1951~65 | 門司港~熊本 | |
急行 | 1965~67 | 岡山~熊本 | 特急に名を譲る形で「しらぬい」に改称。 | |
特急 | 1967~2021 | 博多~西鹿児島 | 一時は「スーパー」や「ハイパー」を冠するイメージリーダーだった。西鹿児島系統の「つばめ」への改称や九州新幹線開業の影響で運転区間の縮小と減便がなされ、2018年3月から2021年3月12日の最終期は大牟田発博多行きの片道1本のみの運行までに縮小されていた。列車名称としては準急時代から数え70年間にわたり使用された事に。 | |
五十鈴 | 特急 | 1932~38 | 参急上本町~宇治山田 | |
特急 | 1952~60 | 近鉄上本町~宇治山田 | ||
急行 | 1966~68 | 名古屋~鳥羽 | ||
伊勢 | 急行 | 1953~68 | 東京~鳥羽 | 「大和」「那智」との連結経験あり。 |
急行 | 2013~14 | 名古屋~伊勢市 | 伊勢神宮の式年遷宮に合わせた時限設定。 | |
磯風 | 特急 | 1965~68 | 大阪~宮崎 | 67年から半数ほどが佐世保へ向かうようになったが、それらを「日向」と「かもめ」に分離したため消滅。 |
特急 | 1985~2005 | 米子~小倉 | 「まつかぜ」からの分割で誕生。気動車および昼行特急で最後の関門トンネル通過列車だった。 | |
潮 | 準急 | 1935~37 | 両国~安房鴨川 | 「漣」と対の関係だったが、戦後は「黒潮」を経て「わかしお」を名乗るように。 |
急行 | 1959~68 | 名古屋~紀伊勝浦 | 以降は単独設定。当初は準急。「くまの」との連結経験あり。 | |
海風 | 快速 | 1988~2004 | 仙台~石巻 | 末期はあおば通駅を発着。 |
親潮 | - | 1990~2004 | 三陸鉄道 | レトロ調車両の愛称で、「くろしお」と対の関係だった。 |
大淀 | 特急 | 1974~80 | 博多~宮崎 | |
加賀 | 急行 | 1961~68 | 大阪~金沢 | 当初は準急。中断期間あり。 |
急行 | 1993~98 | 上野~金沢 | ||
鹿島 | 急行 | 1975~82 | 両国~鹿島神宮 | |
葛城 | 特急 | 1947~60 | 近鉄名古屋~伊勢中川 | |
神風 | 特急 | 1937~38 | 参急上本町~宇治山田 | ※1 |
木曾 | 急行 | 1947~66 | 名古屋~長野 | 当初は準急。 |
北上 | 急行 | 1952~68 | 上野~青森 | 1964~65年に中断期間あり。漢字書きの時期あり。急行時代は東北の基幹列車だった。 |
急行 | 1968~82 | 仙台~青森 | 北上線を経由するのはこの時から。 | |
快速 | 1982~2002 | 北上~湯沢 | ||
鬼怒 | 特急 | 1948~ | 東武浅草~鬼怒川温泉 | |
霧島 | 急行 | 1950~70 | 東京~西鹿児島 | 1956年から漢字表記。「西鹿児島」は現在の鹿児島中央駅。 |
特急 | 1970~75 | 京都~西鹿児島 | ||
急行 | 1990~95 | 新大阪~西鹿児島 | 再度急行・漢字表記に戻った珍しい事例。 | |
特急 | 1995~ | 宮崎~鹿児島中央 | 「ひゅうが」との関係が非常に深い。 | |
国後 | 急行 | 1967~68 | 根室標津~釧路 | 末端部で普通列車となり、実際に普通用の車両が使われた事もあったという。 |
熊野 | 準急 | 1952~66 | 天王寺~新宮 | 1956年からはひらがな表記。1961年からは那智勝浦以東の設定に大幅変更。 |
急行 | 1966~80 | 京都~紀伊勝浦 | 草津線経由。 | |
黒潮 | 準急 | 1933~37 | ※2 | 正式名称「黑潮號」。高度な技術をふんだんに盛り込んだ伝説の列車だった。 |
準急 | 1950~65 | ※2 | 当初は快速。「くまの」と同時にひらがな表記になっている。 | |
特急 | 1965~ | 天王寺~新宮 | 当初は紀伊半島全体をカバーし、名古屋まで出ていた。 | |
快速 | 1952~63 | 新宿~安房鴨川 | ||
準急 | 1963~65 | 両国~安房鴨川 | 「さざなみ」との連結経験あり。 | |
準急 | 1961~65 | 高松~須崎 | 一時は国鉄だけで3種類の「黒潮」が同時に存在していた事になる。 | |
- | 1990~2006 | 三陸鉄道 | レトロ調車両の愛称で、「おやしお」と対の関係だった。 | |
漣 | 準急 | 1935~37 | 両国~安房鴨川 | 「潮」と対の関係だった。 |
快速 | 1952~70 | 両国~館山 | 準急の期間あり。中断期間あり。 | |
特急 | 1972~ | 東京~館山 | 総武快速線経由。1991年以降は新宿発着の臨時列車「新宿さざなみ」のみ同線経由。 | |
特急 | 1991~ | 東京~館山 | 京葉線経由。最盛期は千倉まで運転していたが、2015年以降は東京~君津間のホームライナー的立ち位置に。 | |
佐渡 | 急行 | 1956~85 | 上野~新潟 | |
島風 | 特急 | 2013~ | ※3 | ※3 |
不知火 | 急行 | 1967~72 | 岡山~熊本 | 「有明」(当時)からの改称。 |
- | 1993~94 | 不定 | ※4 | |
白雪 | 急行 | 1963~82 | 金沢~青森 | 「あけぼの」「きたかみ」との連結経験あり。 |
快速 | 1997~2002 | 秋田~青森 | ||
特急 | 2015~ | 新潟~えち鉄新井 | なお、乗り入れ先の路線名は「妙高はねうまライン」である。 | |
川内 | 特急 | 2011~16 | 川内~鹿児島中央 | 正式名称「川内エクスプレス」。 |
宗谷 | 急行 | 1960〜2000 | 札幌〜稚内 | 当初は準急。 |
特急 | 2000〜2017, 2017~ | 〃 | 上記の急行の格上げ。2017年までは「スーパー宗谷」として運行。 | |
筑摩 | 急行 | 1959~2005 | 大阪~長野 | 当初は準急。 |
千歳 | 急行 | 1959~90 | 室蘭~札幌 | 当初は準急。 |
鳥海 | 急行 | 1950~56 | 上野~秋田 | 奥羽本線経由。 |
急行 | 1965~82 | 上野~秋田 | これ以降は羽越本線経由。 | |
特急 | 1982~97 | 上野~青森 | 「あけぼの」との関係が非常に深い。 | |
長門 | 急行 | 1958~65 | 広島~門司 | |
急行 | 1968~73 | 大阪~下関 | ||
急行 | 1975~92 | 出雲市~長門市 | ||
長良 | 準急 | 1960~64 | 東京~大垣 | |
快速 | 1996~2020 | 東京~大垣 | 正式名称「ムーンライトながら」。書類上は2021年まで存続していた。 | |
観光列車 | 2016~ | 長良川鉄道 | 1両ごとに車両愛称もあり、3両目が表記は異なるものの「川風(かわかぜ)」である。塗装も真っ赤。 | |
那智 | 急行 | 1959~68 | 東京~新宮 | 「伊勢」との連結経験あり。 |
羽黒 | 急行 | 1956~68 | 上野~秋田 | 羽越本線経由で、末期は「鳥海」と平行設定。最終的に統合された。 |
浜風 | 準急 | 1961~63 | 新宿~館山 | 「さざなみ」に近い性格だった。 |
特急 | 1972~ | 大阪~鳥取 | 駆逐艦の無念を晴らすかのようなエピソードを持つ。鉄道界で蟹と言えばこの列車。 | |
- | 2014~ | 三陸鉄道 | 正式名称「さんりくはまかぜ」。お座敷車両の愛称。 | |
榛名 | 快速 | 1950~60 | 上野~桐生 | 当初は「あかぎ」と対の関係だった。 |
急行 | 1965~68 | 上野~前橋 | 当初は準急。当時の「あかぎ」と同格で復活したものの補完的な立場となる。 | |
急行 | 1982~85 | 上野~小山 | 特急に昇格した「あかぎ」から急行のまま残る便を継承しようとした。 | |
比叡 | 急行 | 1957~84 | 名古屋~大阪 | 当初は準急。名阪間の基幹列車で、新幹線開業後も長期間残存した。 |
観光列車 | 2018~ | 叡山電鉄 | 「デオ732」の大規模改造後の愛称。とても独特なデザインをしている。 | |
響 | 特急 | 1959~64 | 東京~大阪 | ※5 |
日向 | 急行 | 1960~68 | 京都~都城 | |
特急 | 1968~75 | 大阪~宮崎 | 「いそかぜ」(当時)からの改称。 | |
特急 | 2000~ | 延岡~宮崎空港 | 「きりしま」との関係が非常に深い。 | |
平戸 | 急行 | 1961~65 | 大阪~佐世保 | |
急行 | 1965~68 | 京都~佐世保 | ||
急行 | 1968~83 | 博多~長崎 | 筑肥線・松浦線経由 | |
急行 | 1983~88 | 唐津~長崎 | 筑肥線・松浦線経由 | |
Phoenix | 急行 | 1961〜75 | 西鹿児島〜宮崎 | もとは鹿児島本線だけの急行だったのが最盛期には九州をほとんど一周するルートとなるも、末期には博多以東のみの運転となっていた。 |
Prinz Eugen | ICE | 1971~2004 | キール~ウィーン | |
松風 | 特急 | 1961~86 | 京都~博多 | 福知山線・山陰本線経由。同線における基幹列車だったが、「いそかぜ」等に細分化され消滅。 |
特急 | 2003~ | 鳥取~益田 | 「くにびき」となっていた列車を改称する形で復活した。 | |
瑞穂 | 特急 | 1961~94 | 東京~熊本 | 東京~九州間の寝台特急としては後発かつ補完的な立場で、縮減過程で最初に消滅した愛称となった。 |
新幹線 | 2011~ | 新大阪~鹿児島中央 | 大人の事情で同区間の最速列車に大抜擢。「日本国の別名」という古い比喩表現が意識されるようになったのは実質この時から。 | |
妙高 | 急行 | 1958~93 | 上野~直江津 | 当初は準急。 |
快速 | 1997~2015 | 長野~直江津 | ※6 | |
武蔵 | 特急 | 1973~ | 西武池袋~飯能 | |
特急 | 1976~93 | 西武新宿~所沢 | 同一会社が意図的に名前を被らせた珍しい例。 | |
陸奥 | ※7 | 1963~85 | ※7 | ※7 |
特急 | 1985~86 | 青森~秋田 | 格上げされイラスト入りのヘッドマークまで用意されたが、短命に終わる。 | |
最上 | 急行 | 1959~86 | 仙台~酒田 | 当初は準急。 |
山城 | 急行 | 1961~62 | 東京~大阪 | ※8 |
大和 | 急行 | 1950~68 | 東京~湊町 | 「湊町」は現在のJR難波駅。「伊勢」との連結経験あり。 |
特急 | 2024~ | 奈良~新大阪 | 正式名称「らくラクやまと」。国鉄・JR通して半世紀以上振りの奈良県を走る定期特急。 | |
夕張 | 急行 | 1961~72 | 札幌~夕張 | 当初は準急。 |
若葉 | 団体専用 | 1965~73 | 明石~品川 | 修学旅行用列車の一種で、近畿圏の学校向けに半定期で設定されていた。 |
- ※1:元は同名の朝日新聞所有の飛行機(軍用ベース)と接続して伊勢神宮への参拝を行う目的で設定された臨時列車。当時の世相もあって好評を博したため「五十鈴」の大半を改称して常設となったが、戦時体制の強化によって特急の運行そのものが廃止されるという終焉を迎えている。現代の感覚からすれば隔世の感しかない。
- ※2:激しく競合していた阪和電気鉄道と南海電気鉄道、紀勢線を飛び地路線として開業させた国の思惑が一致した結果、両路線を別々に発車した「黑潮號」が合流・連結して紀勢線に乗り入れるという呉越同舟の運行形態を取っていた。この関係は戦争を挟んで阪和電気鉄道が国鉄阪和線となった後も特急格上げまで続いた。
- ※3:現在の近鉄は全て車両側の愛称としており、「50000系」を用いる列車全てが「しまかぜ」である。なお、コンセプトから漢字表記は「志摩風」になる可能性が高いが、実際にそのように表記された事は無い点、「特殊構造・近鉄最速・2013年デビュー」という特徴が艦娘・島風を彷彿とさせ特に話題となっていた点から一覧に含めた。
- ※4:ジョイフルトレインの一種。当該車両は改造と改名を繰り返してこの形態に落ち着いたが、更なる方針変更で「ジョイフルトレイン」というカテゴリーそのものの廃止が決まり、結局廃車・解体されたという曰くを持つ。
- ※5:「こだま」(当時)の補完的意味合いが強く、同じ特急ながら2ランクほど劣る設備の車両が充当されていた。新幹線にも引き継がれずにそのまま消滅しており、騒音公害が社会問題化してからは忌名扱いされているとの説までまことしやかに語られる、艦艇とはうって変わった不幸ネームである。
- ※6:当初は「信越リレー妙高」という名称だった。それが示す通り、元々特急「あさま」の新幹線化で余剰となった車両を、新幹線が北陸地方に到達するまでの繋ぎとして再利用した時限設定の列車であった。なお、新幹線より圧倒的に少ない本数にもかかわらず利用が低迷した事から、最終的には全区間普通列車となる運用まで現れている。
- ※7:当初は仙台~青森に設定された準急であったが、ほどなく秋田まで延長されU字型の経路を取るようになる。しかし、青森を境に種別が変わるなど方針が二転三転した末に再度分割される事となり、その際何故か延長部分の青森~秋田の急行が継承して同区間で定着した。
- ※8:この当時の国鉄は、列車の混同を防ぐ目的でほぼ1本ごとに異なる名前を付けるという事を試みていた。そのためだけに既存列車から無理矢理分離されたような存在で、結局長続きせずその後も二度と使用されていない。
番外
- 神威:国鉄~JR北海道で「かむい」または「カムイ」の設定が断続的にあるが、漢字および「かもい」で表記された例が無いため除外した。「カムイ(列車)」の項目も参照のこと。由来は共通である。
- 千代田:東海道本線に1959年4月10日と12日の2日間限りで準急「ちよだ」の設定があった。「皇太子(現・上皇)御成婚記念」として運行された実質的な祝賀列車で、彼らと同じ新婚夫婦のみが乗車できたという。
- 多摩:小田急に一時期「多摩急行」が存在していたが、「多摩急行」という種別名(急行「多摩」ではない)であったため除外した。
以下は装備品の名称。
- 銀河:東海道本線の名脇役的な寝台急行だった。その経歴を買われてか、JR西日本にて寝台列車と観光列車の中間的存在となる「WEST EXPRESS 銀河」として復活している。「銀河(列車)」の項目も参照のこと。
- 彩雲:大阪~長野の団体専用列車に設定例がある。
- 彗星:京都~南宮崎の寝台特急だった。「あかつき」との連結経験あり。「彗星(列車)」の項目も参照のこと。
- 東海:その名の通り一貫して東海道本線に設定され、急行の代名詞的存在でもあった。「東海(列車)」の項目も参照のこと。
- 疾風:2002年の八戸延伸から2011年の「はやぶさ」登場まで、東北新幹線の最速列車の名称だった。その後も青森付近の区間列車に意味合いを変えて少数が継続使用されている。「はやて(列車名)」の項目も参照のこと。
- 隼:2009年までは東京~西鹿児島の寝台特急として、2011年からは東北新幹線の最速列車として設定されている。「はやぶさ(列車)」の項目も参照のこと。
- 雷電:函館本線と岩内線の直通列車で使用例がある。岩内線付近に存在する「雷電温泉」に由来する名称で、同名の駅を設置する計画もあったが、実現することなく岩内線自体が廃線となっている。当然のことながらコンビ名としての「雷電姉妹」とはさらに関係が無い。
- 国鉄時代に落成した12系を種車とするジョイフルトレインには、列車名とは別に一両ごとの愛称が付けられる例があった。
- イギリス国鉄50形ディーゼル機関車(Class50)には、1両ごとにイギリス海軍で活躍した軍艦の名が付けられていた。現状艦艇そのものを命名規則とした例はこれらのみである。
- 符合車両は以下の通り。
- 50014「Warspite」
- 50015「Valiant」
- 50035「Ark Royal」
- 50036「Victorious」
- 英サウス・イースタン鉄道では、セント・パンクラス駅(ロンドン)とイングランド南東部のケント州を結ぶ国内高速列車用車両であるClass395に「Javelin」の愛称が与えられている。
路線名と艦娘
一覧
名称 | 記事 | 期間 | 所在 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
愛宕 | × | 1929~44 | 京都府 | 愛宕山鉄道。※1 | |
阿武隈 | ○ | 1986~ | 福島県~宮城県 | 国鉄丸森線とその未成部分を継承した第三セクター。 | |
伊勢 | ○ | 1973~ | 三重県 | 1987年までは国鉄だった。 | |
大井 | × | 1928~1934 | 岐阜県 | 北恵那鉄道。大井ダムの資材輸送専用線としては1920年から1940年まで運行されていた。 | |
鹿島 | ○ | 1970~ | 千葉県~茨城県 | 国鉄の財政悪化によって建設が中断し、未成部分は「鹿島臨海鉄道」として開業。 | |
○ | 1979~2007 | 茨城県 | 関東鉄道から経営分離された旧鉾田線の受け皿として設立。廃線後も社名をそのままに不動産会社として存続している。 | ||
葛城 | × | 1967~ | 奈良県 | 葛城索道線。※2 | |
北上 | ○ | 1966~ | 岩手県~秋田県 | ||
金剛 | × | 1924〜1950? | 朝鮮 | 金剛山電気鉄道。※3 | |
川内 | × | 1913~27 | 熊本県~鹿児島県 | 鹿児島本線に編入。 | |
宗谷 | ○ | 1912〜 | 北海道 | 天塩線から改称。 | |
高雄 | × | 未成線 | 京都府 | 高雄電気鉄道。※4 | |
多摩 | ○ | 1974~ | 神奈川県~東京都 | ||
千歳 | ○ | 1943~ | 北海道 | 「北海道鉄道」の戦時買収で成立。 | |
千代田 | ○ | 1969~ | 東京都 | 営団→東京メトロの地下鉄。 | |
能美 | × | 1925~1980 | 石川県 | 北陸鉄道。読みは「のみ線」。 | |
Brooklyn | × | 1933~1954 | 米・ニューヨーク州 | ニューヨーク市地下鉄(旧インディペンデント・サブウェイ・システム)。現在のカルバー線(F系統とG系統が経由)の一部。 | |
Honolulu | ○ | 2023 | 米・ハワイ州 | ホノルル高速交通公社。※4 | |
摩耶 | × | ※5 | 兵庫県 | ※6 | |
屋代 | × | 2002~12 | 長野県 | 長野電鉄の一部だった。廃線の過程で一時的に命名。 | |
夕張 | ○ | 1909~81 | 北海道 | 運炭の効率化のため「北海道炭礦鉄道」を買収し、命名。その後「石勝線夕張支線」となり、2019年廃止。 | |
○ | 1926~75 | 北海道 | 「北海道炭礦鉄道」の流れを汲む私鉄として設立。廃線後も社名をそのままにバス会社として存続している。 |
- ※1:一般鉄道とケーブルカーの組み合わせで愛宕山を登る、京阪系の私鉄だった。この「愛宕山」は艦艇・愛宕の直接の由来にもなった、愛宕信仰の総本山である。
- ところが関西私鉄にありがちな周辺の観光開発・多角経営化が徒となり、全線が「不要不急路線」として運行停止を余儀なくされる。戦後に復活も検討されたものの、観光施設ごとあらかた撤去されて軍事転用されるなどしていたため最早不可能と判断され、そのまま野に還る事となってしまった。
- ※2:近鉄が葛城山にかけたロープウェイ。何かと駆逐艦との縁が深い「葛城」であるが、現在同線で使用されているゴンドラにも「はるかぜ」「すずかぜ」とどこかで聞いたような名前が付けられている。
- ※3:朝鮮半島では数少ない本格的な電気鉄道だったが、日本統治終了後は沿線が38度線地帯だったために路線が韓国と北朝鮮に分断された。さらに朝鮮戦争で破壊される形で廃線となってしまった。なお、「金剛」の由来となった金剛山は大阪府と奈良県の府県境にある山である
- ※4:米ハワイ州では数十年ぶりとなる公共交通機関としての鉄道路線で、2023年6月30日に米軍基地の所在する真珠湾沿いの区間が第一期線として開業。ただしホノルル市・郡当局ではこの路線を指して「スカイライン」の呼称を用いているため、これが正式路線名なのか愛称なのかの精査が待たれる。
- ※5:愛宕山と同様の経緯で高雄山への参詣・観光を計画した私鉄だった。こちらは有力な経営基盤を持たず、愛宕山鉄道や山陰本線との接続を予定しながら規格が合わない(当初は世界的にも珍しい広軌の採用も)など疑問点が多く、戦争を待たずして免許を取り消されている。
- もっとも、発想自体は悪いものではなかったようで、後に国自らその経路の一部を辿る形でバス路線を開業。現在も西日本JRバス「高雄・京北線」として数少ない生き残りになっていると、変遷はとことん対照的である。
- ※6:以上の鉄道と同じく摩耶山の参詣・観光路線。阪神系だった「摩耶ケーブル」(1925年開業)と、神戸市交通局系だった「摩耶ロープウェー」(1955年開業)が、震災復興の過程で神戸市の外郭団体の管理下に入り、現在は「まやビューライン」として一体運営されている。
- ケーブルカーの方は戦時中に不要不急路線指定による廃線危機も経験している。
駅名と艦娘
「旧国名+地名」等の複合名称(例:伊勢中川駅、丹後由良駅など)については膨大な数となるため、完全一致するもののみの掲載とする。
一覧
名称 | 期間 | 主な発着路線 | 所在 | 備考 |
---|---|---|---|---|
青葉 | 1988~ | 室蘭本線 | 北海道 | |
赤城 | 1933~65 | 流鉄 | 千葉県 | 現・平和台駅。車両愛称としてはその後も使用例がある。 |
1958~ | 東武桐生線・上毛電気鉄道 | 群馬県 | ||
明石 | 1888~ | 山陽本線 | 兵庫県 | |
秋月 | 1913~38 | 両筑軌道 | 福岡県 | 路線ごと廃止。 |
1916~33 | 山東軽便鉄道 | 和歌山県 | 数社を経て現在は和歌山電鐵貴志川線日前宮駅として営業中。 | |
曙 | 1941~70 | 羽幌炭礦鉄道 | 北海道 | 路線ごと廃止。 |
朝日 | 1919~1985 | 万字線 | 北海道 | 路線ごと廃止。 |
1983~ | 関西本線 | 三重県 | ||
足柄 | 1903~ | 御殿場線 | 静岡県 | 当初は信号場。1947年に駅に昇格。 |
1927~ | 小田急小田原線 | 神奈川県 | 御殿場線の駅とは足柄山を挟んで反対側の関係。 | |
愛宕 | 1929~44 | 愛宕山鉄道 | 京都府 | 路線ごと廃止。 |
1929~ | 東武野田線 | 千葉県 | ||
1929~73 | 旭川電気軌道 | 北海道 | 路線ごと廃止。会社はバス会社として存続。 | |
1962~ | 東北本線 | 宮城県 | ||
阿武隈 | 1988~ | 阿武隈急行 | 宮城県 | |
天城 | 1913~72 | 下津井電鉄 | 岡山県 | 路線短縮により廃止。その後残る区間も廃止され、バス会社に。 |
有明 | 1915~ | 大糸線 | 長野県 | |
1995~ | ゆりかもめ | 東京都 | ||
伊勢朝日 | 1929~ | 近鉄名古屋線 | 三重県 | |
伊勢大井 | 1938~ | 名松線 | 三重県 | |
潮 | 1975~2018 | 三江線 | 島根県 | 路線ごと廃止。艦これ稼働中に廃駅となった初の例。 |
大井 | 1902~63 | 中央本線、明知線 | 岐阜県 | 「恵那」へ改称。 |
大淀 | 1914~75 | 阪神北大阪線 | 大阪府 | 路線ごと廃止。 |
沖波 | 1988~2005 | のと鉄道能登線 | 石川県 | 長らく仮駅だった。常設化時に「立戸ノ浜」から改称。路線ごと廃止。 |
鹿島 | 1898~ | 常磐線 | 福島県 | なお、鹿島線が発着するのは「鹿島神宮駅」である。 |
葛城 | 1913~54 | 鞆鉄道 | 広島県 | 路線ごと廃止。会社はバス会社として存続。 |
香取 | 1931~ | 成田線、鹿島線 | 千葉県 | |
神威 | 1898~88 | 歌志内線 | 北海道 | 路線ごと廃止。こちらの読みは「かもい」だった。 |
北上 | 1954~ | 東北本線、北上線、東北新幹線 | 岩手県 | |
衣笠 | 1944~ | 横須賀線 | 神奈川県 | |
倉橋 | 1960~ | 総武本線 | 千葉県 | |
金剛 | 1937~ | 南海高野線 | 大阪府 | |
Sheffield | 1870~ | イースト・ミッドランズ・レールウェイミッドランド本線、シェフィールド・スーパートラム | サウスヨークシャー都市州 | |
昭南 | 1942~1948 | 東急久里浜線 | 神奈川県 | 「湘南井田」への改称を経て、京急移管後に「北久里浜」へ改称。なおこちらも駅名の由来は海防艦同様にシンガポールである。 |
Johnston | 1856~ | トランスポート・フォー・ウェールズウェスト・ウェールズ線支線 | ペンブルックシャー州 | "Milford Road"に改称されていた時期がある。 |
川内 | 1940~ | 鹿児島本線、九州新幹線・肥薩おれんじ鉄道 | 鹿児島県 | 他の「川内駅」は全て「かわうちえき」と読む。 |
鈴谷 | 1925~45 | 豊真線 | 樺太 | 線路移設により日本統治中に廃止。 |
大東 | 2008~ | 高雄捷運橘線 | 高雄市 | 現在の読みは「ダードン」(台湾華語)、「タイトン」(台湾語)および「タイトゥン」(客家語)。※1 |
高雄 | 1912~13 | 名鉄犬山線 | 愛知県 | ほどなく「下野」となり、さらに「扶桑」へ改称。 |
1940~ | 台湾鉄路・高雄捷運各線 | 高雄市 | 現在の読みは「ガオション」(台湾華語)、「コーヒョン」(台湾語)および「コーヒュン」(客家語)。※1 | |
竹 | 1958~2018 | 三江線 | 島根県 | 路線ごと廃止。前述の潮駅から江津方面に7駅という位置。 |
Ташкент | 1899~ | ウズベキスタン鉄道・タシュケント地下鉄 | タシュケント特別市 | |
Tuscaloosa | 1911~ | アムトラック | アラバマ州 | 長距離列車「クレセント」停車駅。 |
丹陽 | 1907~ | 中国国鉄 | 江蘇省 | 読みは「タンヤン」。艦艇「丹陽」と同一の由来とされる。 |
1948~ | 韓国鉄道公社 | 忠清北道 | 読みは「タニャン」。当初「忠北丹陽」として開業していたものを省略。 | |
千歳 | 1926~ | 千歳線 | 北海道 | |
1927~ | 内房線 | 千葉県 | 当初は仮駅。 | |
鳥海 | 1951~52 | 羽越本線 | 山形県 | 仮駅。「南鳥海駅」として常設化され今に至る。 |
千代田 | 1938~ | 南海高野線 | 大阪府 | 同名の工場・車庫を併設する。 |
Drum | 1854〜1951 | GNSRディーサイド鉄道 | アバディーンシャー州 | 路線自体も1966年に廃線。 |
長門大井 | 1929~ | 山陰本線 | 山口県 | |
那智 | 1912~ | 紀勢本線 | 和歌山県 | |
名取 | 1963~ | 東北本線・仙台空港鉄道 | 宮城県 | |
日進 | 1940~ | 川越線 | 埼玉県 | |
1955~ | 宗谷本線 | 北海道 | ||
1979~ | 名鉄豊田線 | 愛知県 | 当地の地名は帝国海軍の二代目「日進」に由来するとされる。 | |
能代 | 1909~ | 五能線 | 秋田県 | |
Perth | 1881~ | トランスパース・レールウェイ各線 | 西オーストラリア州 | |
羽黒 | 1904~ | 水戸線 | 茨城県 | 後述の水戸線大和駅とともに桜川市にあり、その中心駅である岩瀬駅を挟んで反対側の位置にある |
1931~ | 名鉄小牧線 | 愛知県 | 「明治村口駅」に改称されていた時期がある。 | |
日向 | 1899~ | 総武本線 | 千葉県 | なお、「ひゅうが」が発着するのは「日向市駅」である。 |
Houston | 1960~ | アムトラック | テキサス州 | 長距離列車「サンセット・リミテッド」停車駅。 |
Phoenix | 1999〜 | LRTブキ・パンジャン線 | シンガポール | 艦名の由来になった米アリゾナ州にかつて存在したアムトラックの駅は「フェニックス・ユニオン駅」。 |
藤波 | 1960~2005 | のと鉄道能登線 | 石川県 | 「沖波」と同線で、同様に廃止。この路線は他にも「波」の付く駅を複数有していた。 |
扶桑 | 1948~ | 名鉄犬山線 | 愛知県 | 上記「高雄」として開業したもの。 |
摩耶 | 1925~2001 | 摩耶ケーブル・摩耶ロープウェー | 兵庫県 | 両線とも被災したため1995年以降は営業休止。再開時に「虹の駅」と改称した。 |
2016~ | 東海道本線 | 兵庫県 | 艦これ稼働中に新設された初の例。 | |
三日月 | 1934~ | 姫新線 | 兵庫県 | |
瑞穂 | 1917~ | 台湾鉄路台東線 | 花蓮県 | 現在の読みは「ルイスイ」(台湾華語および客家語)。なお、台湾語では1915年開業当初の駅名である「水尾」(読みは「スイスイ」)を現在でも用いている。※1 |
1956~ | 宗谷本線 | 北海道 | 長らく仮駅だった。 | |
深雪 | 1911~46 | 樺太東線 | 樺太 | ※2 |
武蔵 | 1933~64 | 大分交通国東線 | 大分県 | 水害により廃止。その後残る区間も廃止され、バス会社に。 |
武蔵大和 | 1936~ | 西武多摩湖線 | 東京都 | ※3 |
最上 | 1999~ | 陸羽東線 | 山形県 | |
屋代 | 1888~ | しなの鉄道しなの鉄道線 | 長野県 | 長野電鉄屋代線が存在した頃は同線もこの駅を発着していた。 |
大和 | 1926~ | 相鉄本線・小田急江ノ島線 | 神奈川県 | 小田急側は当初「西大和」として開業。 |
1988~ | 水戸線 | 茨城県 | 前途の水戸線羽黒駅とともに桜川市にあり、その中心駅である岩瀬駅を挟んで反対側の位置にある | |
山城 | 1918~65 | 山鹿温泉鉄道 | 熊本県 | 休止期間を経て路線ごと廃止。なお、現存する三岐鉄道の駅は「やまじょう」と読むため除外。 |
弥生 | 1948~87 | 幌内線 | 北海道 | 当初は仮駅。路線ごと廃止。 |
1948~ | 水島臨海鉄道水島本線 | 岡山県 | ||
夕張 | 1892~2019 | 石勝線夕張支線 | 北海道 | 路線ごと廃止。なお、夕張鉄道の方は「夕張本町駅」を発着していた。 |
由良 | 1903~ | 山陰本線 | 鳥取県 | 通称「コナン駅」。作者の出身地および記念館の最寄駅のため。 |
Lexington | 1846~1977 | レキシントン・西ケンブリッジ鉄道 | マサチューセッツ州 | 立地は空母レキシントンの艦名の由来となった地。 |
開業年不詳 | アムトラック | ノースカロライナ州 | 毎年10月のみ開設される臨時駅。2026年に常設化予定。 | |
若葉 | 1979~ | 東武東上線 | 埼玉県 | |
Washington | (英米に複数該当) | なお、艦名の由来となった米ワシントン州には同名の駅は存在しない。 |
- ※1:台湾では条例により列車アナウンスに台湾華語(標準中国語、中華民国国語)・台湾語・客家語・英語の4言語が使用されている事が多く、1つの駅に複数の呼称が当たり前のように存在する。中には瑞穂駅のように台湾語とそれ以外で大本の漢字表記すら違う例も存在する。
- ※2:ソ連に接収。現在も「ロシア鉄道」がコルサコフ-ノグリキ線スタロルースコエ=サハリンスコエ駅として営業している。
- ※3:サジェストに「強そう」と出るほどの知名度を誇る。単線の中間駅というローカルな存在にもかかわらず専用の記事まである。
その他
- 瑞鳳(艦隊これくしょん):計画時の「高崎」が群馬県の高崎市と同名(由来は異なる)であり、駅もある。高崎線などが発着している。
- 天龍:異体字の「天竜」ならば飯田線の急行に設定例がある。そもそも由来となった河川の正式表記は「天竜川」であり、流域の「天竜浜名湖鉄道」などの名称も全て「天竜」である。
- 商船改造空母組:計画名基準であれば「サンライズ出雲」「近鉄橿原線」「春日駅」などの形で採用例がある。
- 鵜来:巡視船時代の船名「さつま」ならば鹿児島本線(および一時期除き東海道本線・山陽本線)の夜行急行に設定例がある。
なお、以上は全て運行面から見た話であり、メーカー視点で見ればまた違った関係が見えてくる。
現在も川崎重工がそうであるように、艦艇と鉄道車両を共に製造する企業は珍しい存在ではなかった。ボイラーの技術も共通していた蒸気機関車の時代はさらにである。
藤永田造船所のように現存せず、もはや製造物を目にする事自体が聖地巡礼の域に達してしまったメーカーも存在する。
また、宗谷については戦後、戦前の鉄道省の流れを汲む運輸省(現在の国土交通省)の外局である海上保安庁に移籍し組織的にも鉄道事業の監督省庁と間接的な繋がりを持っていた。それ以外にも灯台補給船・南極観測船選定時に2度も稚泊連絡船・青函連絡船宗谷丸とともに候補に挙がったり、退役後船の科学館にて博物館船として保存されたのちも1996~2011年の15年間にわたって元青函連絡船羊蹄丸と並んで展示されるなど、鉄道連絡船との縁も浅くはない。
関連イラスト
まさかの公式
- 富士急行:2017年に傘下の富士急ハイランドで『瑞雲祭り』が開催されるのに合わせ、期間中「6000系」1編成を艦これのラッピングトレインとして運行した。言うまでもなく鉄道業界初の公式コラボである。
- なお、「6000系」は模型の方の「鉄道コレクション」で製品化(ただし数形態あり、全くの同型は富士急限定販売)されており、頑張れば両者をコラボさせる形で再現できなくもないというのもポイント。実際にした報告がSNS上に複数上がっている。
- 横浜シーサイドライン:こちらも2019年に沿線の横浜・八景島シーパラダイスで『第三次瑞雲祭り』が開催されるのに合わせコラボを行った。同社の制服を着た磯波による専用案内を掲示し、途中からは一部の放送に翔鶴・村雨・時雨も起用すると、祭り本体同様、2年前より悪化(褒め言葉)していた。詳細は「シーサイドライン磯波」の項目を参照。
- JR西日本呉線:2022年4月23日・24日に開催された「呉鎮守府巡り2022・呉市制120周年記念」においてコラボ。両日の間一眼レフデジカメを携えた磯波のポスターと立て看板が呉駅構内に掲出された他、スタンプラリーのポイントの一つとなった呉駅前にウォースパイトの立て看板が登場した。
- なお、磯波は現役当時呉鎮守府を母港とする第十九駆逐隊に所属、ウォースパイトの属する英国海軍は第二次世界大戦終戦後連合国軍の一員として呉に進駐したことがある。
- 両日とも夜間に呉から広島方面へ向かう臨時列車が設定されたが、JR西日本の公式リリースで「呉駅周辺イベント(艦これ)に伴う臨時列車運転について」と明記されたやら初日に乗務した車掌が現役提督であったため車内放送が関連単語ラッシュと化すやらもしている。(twitter上での反応などのまとめ)
- 京都丹後鉄道:2022年6月25日から同年11月27日まで、舞鶴鎮守府開庁120周年記念イベントの一環として「KTR700形」1編成を由良のイラストを配したラッピングトレイン『丹後「由良」号』として宮津線(宮舞線・宮豊線)限定で運行した。また同列車運行期間中には西舞鶴駅をはじめ同社主要駅5か所に立て看板も登場した。
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鉄道省としては海軍の提案に反対である:実際には軍と鉄道が対立する事も多々あった。