概要
2022年(令和4年)3月11日まで東日本旅客鉄道(JR東日本)が運行していた快速列車の愛称。
会津若松駅(福島県会津若松市)と新潟駅(新潟県新潟市中央区)を磐越西線(森と水とロマンの鉄道)・信越本線経由で結んでいた。
列車名は阿賀野川に由来する。
全車自由席のため、別料金を取られる事なく普通運賃のみで利用できた。
運行形態
廃止直前は1日1往復の運行で、新潟発の上りは朝、会津若松発の下りは昼に運行された。どちらも会津若松駅では郡山駅発着の列車と接続していた。
かつては郡山駅まで運行されていたが、会津若松駅がスイッチバック式であることが災いし、この区間については後に役目を電車快速の「ばんだい」(現・「あいづ」及び無名の快速)に譲った。
経由路線(廃止時)
全てJR東日本
・磐越西線(森と水とロマンの鉄道):会津若松駅〜新津駅
・信越本線:新津駅〜新潟駅
停車駅(廃止時)
会津若松 - 塩川 - 喜多方 - 山都 - 荻野 - 野沢 - 鹿瀬 - 津川 - 三川 - 咲花 - 馬下 - (猿和田) - 五泉 - 新津 - (さつき野) - (荻川) - (亀田) - (越後石山) - 新潟
():下り(新潟行)のみ停車
沿革
- 1959年(昭和34年)9月22日:仙台駅〜新潟駅間を東北本線・磐越西線・信越本線経由で結ぶ準急として誕生。
- 1966年(昭和41年)3月5日:日本国有鉄道(国鉄)の料金制度改正に伴い、急行に格上げ。
- 1982年(昭和57年)11月5日:東北新幹線開通に伴い運行区間を福島駅〜新潟駅間に、急行運転区間を郡山駅〜五泉駅間に短縮。福島駅〜郡山駅間及び五泉駅〜新潟駅間は快速化。
- 1985年(昭和60年)3月14日:運行区間を郡山駅・会津若松駅〜新潟駅間に短縮。快速に格下げ。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本が運行を継承。
- 1988年(昭和63年)3月13日:運行区間を郡山駅〜新潟駅間に統一。
- 1993年(平成5年)12月1日:郡山駅〜会津若松駅間を快速「ばんだい」に分離し、以降廃止まで会津若松駅〜新潟駅間で運行。
- 2003年(平成15年)10月1日:夕方の1往復を普通列車に統合し、1往復化。
- 2022年(令和4年)3月12日:廃止。
使用車両
JR化後に製造された車両は全て新津運輸区所属。
準急時代及び急行格上げ時に使用された車両。
急行時代から快速格下げ後現在の運行区間になるまで使用された車両。
1993年12月1日から2020年(令和2年)3月13日まで使用された。一時期後述のキハE120形と共通運用だった。
- キハE120形
2008年(平成20年)11月1日から2018年(平成30年)3月17日まで使用された。キハ110系と共通で運用されたが、新潟駅高架化に伴う保安装置更新の為乗り入れが出来なくなった事から運用を離脱。
- GV-E400系(メイン画像)
2020年3月14日から廃止まで使用された。