曖昧さ回避
2. 1.にちなんだ国鉄・JR東日本の在来線特急・新幹線の愛称。…本項目で解説
ここでは2.について記述する。
なお、Pixiv上では「ときめきメモリアルGS(ときメモGS)」の略称としてこのタグが付与されている場合もある。
概要
2018年現在では、JR東日本が上越新幹線で新潟駅まで運行される列車に付与されている愛称。新潟県佐渡にかつて野生で生息していた鳥の「トキ(朱鷺)」にちなんだものである。
在来線時代
1962年に信越本線の長岡駅~新潟駅が電化されたのに伴い、上野駅~新潟駅間(高崎線・上越線経由)に161系電車による特急「とき」が新設されたのが始まりとなる。当初1往復であったが徐々に増発されていった。
1982年の新幹線開業時にそれまでの在来線エル特急から引き続いて各駅停車列車用の愛称として起用された。
上越新幹線「とき」
1982年の上越新幹線開業と同時に誕生。各駅タイプは「とき」、速達タイプは「あさひ」とされた。だが「とき」は越後湯沢駅を過ぎると乗車率が大きく下がる傾向があり、越後湯沢駅止まりが増えたため1997年にJR東日本が管内新幹線の愛称をそれまでの停車駅別から運転区間別に整理した。その際に新潟行きは「あさひ」、越後湯沢止まりは新たに誕生した「たにがわ」にしたため「とき」は一度消滅した(ちなみに日本産の朱鷺が絶滅したのは2003年で「とき」が廃止された1997年当時はまだ生きていたため、「実際の朱鷺よりも早く絶滅させた」と非難された)。
だが2002年に「あさひ」の改称という形で復活した。
E1系とE4系を使用した「とき」は「Maxとき」として運転されている。
E4系で運転される一部の「Maxとき」は東京~越後湯沢間で「Maxたにがわ」と連結する。
2002年の復活以降は基本的に後発に追い越される運用は存在しなかったが、ダイヤの複雑化や北陸新幹線の延伸開業の関係で、後発の「とき」に追い越される「とき」(各駅停車の309号が上毛高原駅で最速達の311号に追い越される)や、北陸新幹線の列車に追い越される「とき」(とき313号が熊谷駅ではくたか557号に追い越される)など、例外も現れている。
2004年10月23日、新潟県中越地震発生時に震源地近くを走行していた「とき325号」が脱線した。犠牲者は出なかったが、同地震の影響で上越新幹線は同年12月28日まで一部区間運休となった。
2016年からはE3系700番台(現美新幹線)を使用した臨時とき号の運行が開始。2020年12月19日まで運行された。
2019年3月16日のダイヤ改正でE7系の運用を開始し、「とき」4往復に投入。同時にグランクラスの提供も開始された(但しアテンダントによるサービスは無し)。
その後、2021年10月1日にE4系が、2023年3月17日にE2系が撤退し、E7系へ統一された。
停車駅
停車パターンは非常に多彩で、各駅に停車する「とき」、主要駅のみに停車する「とき」、そして始発駅と終着駅以外は途中大宮駅のみに停車する「とき」(通称スーパーとき)が存在する。
東京駅 上野駅 大宮駅 熊谷駅 本庄早稲田駅 高崎駅 上毛高原駅 越後湯沢駅 浦佐駅 長岡駅 燕三条駅 新潟駅
※太字は主要駅。このうち、大宮駅は全列車停車。上野駅と長岡駅はスーパーとき(下り311号、上り312号)の1往復以外は全列車停車。