概要
「ウマ娘レイルウェイダービー」とは、ウマ娘と鉄道を描いた作品に付けられるタグ。
主に二次創作作品に付けられる。
主な作品
- 鉄道の旅を楽しむウマ娘
- 鉄道会社に就職したウマ娘
- 先頭の景色は譲らない
- ちなみに、中京競馬場でパノラマカーが保存してある一帯の広場の名前は「サイレンススズカ広場」。
- 名前繋がり
- ちなみに、1960年11月封切りで、国鉄の全面協力の元制作された「大いなる驀進」という映画があるが、その舞台になっているのは寝台特急「さくら」号である。そのため、ウマ娘のサクラバクシンオーを絡めたイラストもある。
- 宝塚記念など、阪神競馬場で行われるG1レースの際、競馬場周辺を走る阪急今津線の列車に歴代勝利馬をデザインしたヘッドマークが掲出される時がある。この世界だとこうなっているのかもしれない。
- 2023年1月に長らくマリンライナー用223系を除き国鉄時代の電車しか配備されていなかったJR西日本岡山支社に初の新型車両227系500番台の導入が発表された(同年7月22日に運行開始)。形式名は227系500番台。227系は広島地区の0番台、和歌山地区の1000番台に続き3例目となる。ここまでなら特段珍しいことではない。しかし話題となったのはその愛称が「Urara」(うらら)となったことである。また車体色がピンクということも相まってウマ娘のハルウララを連想させるトレーナーが続出した。なおUraraの愛称は一般公募によるもの、またハルウララの誕生日は偶然か否か2月27日である。そのため公募に参加した人の中には狙って応募したのでは?という声もあった。
公式
アニメ版「ウマ娘プリティーダービー」では、オープニングにJR北海道色のキハ40系が登場するシーンがあった。
おそらく、スペシャルウィークの実家の最寄り駅から旅立つ場面なのでと思われる。
駅舎は北海道の無人駅によくあるタイプで、駅名は「田高※別」(※は判読不可能)の字が見えるので日高本線の「日高門別駅」「日高東別駅」「日高幌別駅」のいずれかではないかとファンから推測されている。
キハ40は先述したようにJR北海道色で、方向幕は「ワンマン」表示。車体の特徴から、JR北海道釧路運輸車両所所属のキハ40 1768号機をモデルにしたと推測される(※)。
どうやって特定したんだ…
さすがP.A.WORKS というべきか、作画は非常に凝っており、車体のタイフォンやジャンパ栓、3枚ある製造銘板や北海道車独特の妻板のへこみまでしっかりと描写されていた。
なお、このシーンはウイニングライブやライブシアターでMake_debut!を披露する際、背景画面に映し出される。
※キハ40 1768は1980年にキハ40 157として製造。これはウマ娘として登場している競走馬では、ミスターシービーやカツラギエースと同期である。その後ワンマン化で1992年768へ改番された後2005年延命改修を受けて1768となり、2022年6月にウマ娘のゲームリリース1周年を見届けて廃車解体された。
山手線をジャック
2022年3月2日から17日まで、ウマ娘が山手線の車両を編成丸ごとジャックするイベントを開催。
ゲームリリースから1周年を迎え、それを記念したラッピング車両は2月24日から運用入りしていたが、それに加えてジャック車両も運用入りすることとなった。
ジャックされた編成は、車体側面のドア横にウマ娘のラッピングが施され、中吊り広告も全てウマ娘のものになっているほか、車内のトレインビジョンでぱかチューブっ!特別編が放映されている。
ジャック、ラッピング車両ともJR東日本東京総合車両センター所属のE235系0番台。
対象車両は以下の通り
編成 | 仕様 |
---|---|
トウ03 | ラッピングのみ |
トウ05 | ラッピングのみ |
トウ11 | 編成ジャック |
トウ12 | ラッピングのみ |
トウ21 | ラッピングのみ |
トウ22 | ラッピングのみ |
トウ29 | 編成ジャック |
トウ32 | ラッピングのみ |
トウ41 | ラッピングのみ |
トウ50 | ラッピングのみ |
撮影する際は、こちらの山手線運用情報というサイトが便利である。ページ内の「運用別」という部分をタップしていただき、「ウマ娘」と書いてある運用がラッピング、もしくはジャックされた編成となっている。
競走馬名の一部とかぶっている鉄道関連のワード
列車名
期間については、列車名が付されていた期間を記し、読みかたが馬名と異なる場合は列車名の後に※を記す
列車名 | 種別 | 期間 | 運転区間 | 馬名 |
---|---|---|---|---|
あけぼの | 急行 | 1962~1968 | 仙台~青森 | ヒシアケボノ |
寝台特急 | 1970~2015 | 上野~秋田・青森 | ヒシアケボノ | |
かつらぎ | 近鉄特急 | 1947~1960 | 名古屋~伊勢中川 | カツラギエース |
さくら | 特急 | 1929~1942 | 東京~下関 | サクラバクシンオー/サクラチヨノオー/サクラローレル |
臨時特急 | 1951~1958 | 東京~大阪 | サクラバクシンオー/サクラチヨノオー/サクラローレル | |
寝台特急 | 1959~2005 | 東京~長崎・佐世保 | サクラバクシンオー/サクラチヨノオー/サクラローレル | |
新幹線 | 2011~現在 | 新大阪~鹿児島中央 | サクラバクシンオー/サクラチヨノオー/サクラローレル | |
スカイライナー | 特急 | 1978~現在 | 京成上野~成田空港 | セイウンスカイ |
すずか | 近鉄特急 | 1948~1960 | 上本町~伊勢中川 | サイレンススズカ |
大和※ | 準急 | 1949~1950 | 東京~名古屋 | ダイワスカーレット |
急行 | 1950~1984 | 東京~湊町・鳥羽 | ダイワスカーレット | |
大和路快速※ | 快速 | 1989~現在 | 天王寺~奈良・加茂・五条 | ダイワスカーレット |
東海 | 準急 | 1955~1966 | 東京~名古屋・大垣 | トウカイテイオー |
急行 | 1966~1996 | 東京~静岡・名古屋 | トウカイテイオー | |
特急 | 1996~2007 | 東京~静岡 | トウカイテイオー | |
ナイスホリデー木曽路 | 快速 | 1995~2020 | 名古屋~塩尻 | ナイスネイチャ |
成田エクスプレス | 特急 | 1991~現在 | 東京・大宮・高尾・大船・小田原・横須賀~成田空港 | ナリタタイシン/ナリタブライアン/ナリタトップロード |
富士 | 特急 | 1929~1944 | 新橋(のちに東京)~下関 | フジキセキ |
特急 | 1961~1964 | 東京~神戸・宇野 | フジキセキ | |
寝台特急 | 1964~2009 | 東京~大分・宮崎・西鹿児島 | フジキセキ | |
ホリデー快速富士山 | 快速 | 2013~2019 | 大宮・新宿~河口湖 | フジキセキ |
富士回遊 | 特急 | 2019~現在 | 千葉・新宿~河口湖 | フジキセキ |
ふじさん | 特急 | 2018~現在 | 新宿~御殿場 | フジキセキ |
フジサン特急 | 特急 | 2002~現在 | 大月~河口湖 | フジキセキ |
富士山ビュー特急 | 特急 | 2016~現在 | 大月~河口湖 | フジキセキ |
たるまえ | 準急 | 1958~1961 | 虻田~小樽 | ホッコータルマエ |
準急 | 1961~1966 | 函館~札幌~旭川 | ホッコータルマエ | |
急行 | 1961~1966 | 函館~札幌~旭川 | ホッコータルマエ | |
SATONO | 観光列車 | 2024~ | 郡山~喜多方/山形~左沢/仙台~山形など | サトノダイヤモンド/サトノクラウン |
鉄道会社
路線
路線名 | 所属会社 | 馬名 |
---|---|---|
東海道本線 | 国鉄→JR東日本/東海/西日本 | トウカイテイオー |
東海道新幹線 | 国鉄→JR東海 | トウカイテイオー |
鈴鹿線 | 近畿日本鉄道 | サイレンススズカ |
成田線 | 国鉄→JR東日本 | ナリタタイシン/ナリタブライアン/ナリタトップロード |
現実の競馬では
競走馬の移動手段として
国内では道路整備が進んでいなかった昭和時代半ばまでは関東~関西等の遠距離の移動には鉄道(貨物列車)を利用する例が多かった。他の家畜や動物と違い、馬の性格上外が見えるのはよろしくないことから有蓋車が用いられたという。現在ではトラックのシャーシを利用して専用に設計製作された馬運車による道路輸送に移行している。
騎手の移動手段として
中央競馬の場合、全国10場を回らなければならない為、必然的に列車や飛行機での移動は必須となる。特に騎手は開催前日21時までに調整ルームに入らなければならず、列車の遅延等、余程の事がない限り遅れは許されない。
中には土曜日に阪神で騎乗した後、日曜日に府中・中山で騎乗という場合もある為、この場合は新幹線利用は必要になる。
尚、調整ルームは競馬場だけでなく、美浦・栗東のトレセンにも併設されており、開催当日トレセンで調教や厩舎作業を終えた騎手はマイカーもしくはJRAが手配したタクシーで競馬場に移動する(この時、公正確保の為に没収されていた携帯電話等は一旦返却され、競馬場到着後に再度預ける形となる)。
鉄道会社がスポンサーとなった冠競走
一覧は以下の通り。いずれも冠名の鉄道会社の路線が開催される競馬場の最寄り路線(のひとつ)となっている。
アプリゲーム版ウマ娘にレースとして登場するものには★を記す。
鉄道会社 | レース名 | 開催場所 | 距離 | 格付け | ★ |
---|---|---|---|---|---|
京成電鉄 | 京成杯 | 中山競馬場 | 芝2000m | GIII | ★ |
京成杯オータムハンデキャップ | 中山競馬場 | 芝1600m | GIII | ★ | |
京成盃グランドマイラーズ | 船橋競馬場 | ダート1600m | SI | ||
京王電鉄 | 京王杯スプリングカップ | 東京競馬場 | 芝1400m | GII | ★ |
京王杯2歳ステークス | 東京競馬場 | 芝1400m | GII | ★ | |
京阪電気鉄道 | 京阪杯 | 京都競馬場 | 芝1200m | GIII | ★ |
阪急電鉄 | 阪急杯 | 阪神競馬場 | 芝1400m | GIII | ★ |
名古屋鉄道 | 名鉄杯 | 中京競馬場 | ダート1400m | OP | ★ |
京浜急行電鉄 | 京浜盃 | 大井競馬場 | ダート1700m | JpnII |
名鉄杯
中京競馬場では、2002年から例年「名鉄杯」という競走が行われており、ウマ娘プリティーダービーにも実装されている。
ゲーム内では再現されていないが、このレースでは、ファンファーレは名鉄「パノラマカー」などで使われるミュージックホーンをアレンジしたものになっており、ターフビジョンやグリーンチャンネル中継画面では、場内の風景をバックに、7000系初代パノラマカーと1000系「パノラマsuper」のCG映像が流れる。
なお、ファンファーレの演奏も名鉄のブラスバンドが行っている。
また、中京競馬場には名鉄7000系パノラマカーが静態保存されているが、ゲーム内でも、「中京レース場」にてその姿を確認することができる。
名鉄では他にも沿線に笠松競馬場があるという縁から、オグリキャップを描いた系統板を掲げた列車が走っていたこともある(オグリキャップの引退式が行われた1991年1月15日に、7700系を使用した『オグリキャップ里帰り記念』号が運行されている)。
名鉄杯の他に高松宮記念などのレースの際や、中京競馬場の周年記念でも系統板が掲げられることがある(現在の対象は主に6000系、100系、200系だが、かつては正面に系統板を出せる多くの形式が対象になっていたし、一見すると系統板を掲げられないように見える6500系なども運転室内に系統板を吊す形で掲示できるようになっている)。中京競馬場の保存車も時折系統板が掛け替えられる。
国鉄/京王の競馬場線
京王電鉄には、東京競馬場へのアクセスを図ったその名もズバリ「競馬場線」という路線が存在する。
通常はワンマン運転の2両編成の列車がのんびりと走っているが、競馬の開催時となると8両編成の増発便や都営新宿線など新宿方面からの乗り入れ便に、新宿方面への優等列車が多数運行され、競馬新聞を携えた客でごった返す。平時と競馬開催時のギャップが(鉄道ファン目線では)魅力の一つとなる路線である。
また、かつて国鉄には「下河原線」という武蔵野線/中央本線の支線が存在しており、そちらも競馬場へのアクセスを目的とした東京競馬場前駅までの旅客線を「東京競馬場線」と称していたことがあった。
なお、この路線は旅客、貨物線ともに現在は廃線済みで、跡地は一部が遊歩道となっている。
列車愛称由来の競走馬
二冠馬になり1990年には顕彰馬になったコダマは特急こだま号が由来である。同馬主の皐月賞馬のシンツバメも特急つばめ号が由来である。
メジロブライトは在来線特急時代のかがやき号からとられている(ブライトはかがやきを英訳したもの)。実はメジロ牧場産駒の名前には年毎に異なるテーマがあり、メジロブライトの誕生した1994年生まれの牡馬のテーマが「鉄道」(牝馬は「犬の品種」)だった。ウマ娘のブライトがアプリ内のひみつで「走っている電車を眺めるのが好き」と語られているのは恐らくこれが由来。
1998年の安田記念でタイキシャトルの2着になった香港ダービー馬オリエンタルエクスプレスは、ヨーロッパを代表する豪華国際列車オリエント急行からとられている。
2013年の朝日杯FSを勝利したアジアエクスプレスは、満州鉄道を走っていた「あじあ号」からとられている。
また、エイシンフラッシュの馬主である栄進堂は、かつて「Tゲージ」という軌間3mm・1/450スケールの極小鉄道模型を製造していた。
特急「ひかり」を由来とするエイシンヒカリは1978年生まれの初代と2011年生まれの2代目がいる。
関連イラスト
関連タグ
堺正幸(競馬と鉄道の両方に関係する人物)