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有蓋車

ゆうがいしゃ

倉庫に車輪がついたような貨車。かつては鉄道貨物の主力を担っていた。
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概要編集

屋根がついた一般的な貨車。初期は木造車であったが、次第に鋼製車に代わっていった。消石灰やセメントなど雨風に晒してはいけないものをおもに輸送していた。


種類編集

種類として以下のものがある。

  • 一般有蓋車:記号は「ワ」。通常の有蓋車は断熱目的で内張りに木材を使う。
  • 鉄側有蓋車:記号は「ス」。側面の内部は鉄製。屋根は木材を使用。
  • 鉄製有蓋車:記号は「テ」。側面の内部および屋根共に鉄製(鋼鉄の板を貼っている)。

主な国鉄・JRの有蓋車編集

一般有蓋車編集

  • ワム60000個別記事を参照。
  • ワム70000:1958年から1960年にかけて5710両が製造された。貨物輸送体系の転換により1987年までに全車が廃車され形式消滅。
  • ワム80000個別記事を参照。
  • ワラ1形:ワム60000をベースに車体を最大限度まで大型化した車両。1962年から1966年にかけて17367両が製造された。貨物輸送体系の転換により1987年までに全車が廃車され形式消滅。
  • ワキ5000:1965年から1969年にかけて1515両が製造された。1965年10月のダイヤ改正から混載貨物を主とする特急貨物列車(最高速度85kn)で使用、1997年まで活躍した。JR北海道JR西日本へ承継された3両は救援車代用で2018年まで在籍。
  • ワキ10000:最高速度100km/hで運用可能な貨車として開発され、1965年から1968年にかけて191両が製造された。晩年はカートレインで自動車を積載する車両、JR北海道のバーベキューカー(ナハ29000へ形式変更)などの用途で用いられた。

鉄側有蓋車編集

  • スム4500:ワム3500のうち200両を対象に1955・1956年に改造。雨漏り防止と鉄製有蓋車の代用として改造された。1965年から1971年にかけて廃車。

鉄製有蓋車編集

  • テラ1:1963年から1966年にかけて180両が製造。消石灰の輸送用として使われていたが、貨物輸送システムの転換に伴って廃車が進み1986年に形式消滅。
  • テキ200:1966年から1968年にかけて20両が製造された秩父セメント所有の私有貨車。車籍は国鉄籍からJR貨物籍となったが1988年に全廃。

関連項目編集

貨物列車 貨車

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貨車 かしゃ

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