概要
災害、鉄道事故や除雪現場などに出動し、枕木等の応急復旧資材や工作機械の保管・運搬、作業員の休憩所代わりに用いる。
戦前の鉄道省では独立した形式記号は与えられておらず、職用車のひとつとして「非常用車」が存在していたが、1953年の車両称号規定改正に伴い独立した形式記号「エ」が与えられた。
そのため私鉄では職用車である「ヤ」の形式記号が与えられていることが多い。
基本的には運用を離脱した旧型車両を改造するが、車体を丸ごと新製する場合もある。
車内に復旧用の資材を積み込む関係上、車体の中央または前面に大きな扉が増設される場合が多い。
ワム80000などの有蓋車を救援車代用として配置している場合も多い。
近年は道路の発達およびダイヤの過密化により、復旧用資材を載せたコンテナをトラックに積載して現地に向かう、近隣の車両基地に留置されている予備車、または付近の営業列車の運転を打ち切って救援させることが多く、救援車の出番は皆無に等しくなっている。