概要
ホッパ車とは、石灰石、砕石、セメント、小麦など、粉状や粒状のものをばら積みの状態で上から積み込み、目的地で下についている取り出し口を開けて積荷を下におろすことができる貨車である。構造は下に蓋のついたろうとのようなものに車輪がついている感じである。
国鉄の記号は「ホ」。営業用・事業用で記号は分けていないため、純然たる事業用車のホキ800もここに並んでいる。
かつての石炭車も同じような構造をしており、記号は分けているがホッパ車の一種ともいえる。石炭輸送終了後、形式の変更なく石灰石輸送に転用されたグループもある。但し石炭車には国鉄/JRに私有貨車制度がないため、私有貨車であるホキ10000は輸送品目が石炭であるがホッパ車として登録を受けた。
無蓋ホッパ車と有蓋ホッパ車の二種類があり、濡れても構わない、風で飛ばされる懸念の無い物は前者で、小麦粉のような濡れると駄目になる物、風に飛ばされたりしやすい物は後者で運ばれる。
主な形式
国鉄・JRのホッパ車
個別記事があるもの
上記以外
- ホキ5700:1965年から1973年にかけて626両を製造。セメント輸送に用いられ2010年10月に運用を終了。
- ホキ7500:ホキ5700形の派生形式として22両を製造。セメント輸送用だがホッパ上部の配置に違いがある。2003年形式消滅。
- ホキ8500:1967年から1974年にかけて39両を製造。三菱セメント(現・三菱マテリアル)の石灰石輸送に用いられ2002年まで活躍した。
- ホキ9500:砕石輸送・石灰石輸送用。1970年に193両が製造されたが、1996年にホキ2500形16両が改造編入、さらに同時期にホキ19500~ホキ19502の3両が新製された。
- ホキ1000:JR貨物保有。JR移行後の1990年から1995年にかけて34両が製造された。セメント輸送用。
- ホキ1100:JR貨物保有。ホキ1000形の改良型として2015年より新製投入。
私鉄及び第3セクターのホッパ車
個別記事があるもの
上記以外
岩手開発鉄道ホキ100形