概要
大阪環状線・関西本線(大和路線)を直通運転する快速列車の一つ。「大和路快速」は「大阪環状線内で快速運転を行う列車」を指し、「大阪環状線内で各駅に停車する列車」は「区間快速」として区別される。
大阪環状線から大和路線の奈良・加茂間を結ぶほか、王寺から和歌山線に乗り入れ、五条・高田発着になる列車も(多層建て列車の形で)設定。2020年時点で大阪環状線〜王寺間は全列車8両編成での運行に揃えられている。
停車駅
天王寺-(鶴橋・京橋経由で各駅停車)-大阪-福島-西九条-弁天町-大正-新今宮-天王寺-久宝寺-王寺-(各駅停車)-加茂/五条
大阪環状線内は原則、野田・芦原橋・今宮を除く各駅に停車する。JR西日本公式では、大阪環状線側の各駅停車区間を「天王寺~大阪間(鶴橋・京橋経由)」と案内しており、大阪と福島との間は通過駅が無いものの、快速運転しているものと扱われている。また、大阪環状線外回り方面の列車は、大阪到着後に種別表示を「普通」に変更する。
使用車両
現行
- 221系:1989年4月10日〜現在。当初は6両編成。2020年3月14日からは全列車が8両編成に統一。
過去
- 113系:1989年4月10日〜1989年7月20日。6両編成。
沿革
1973年(昭和48年)10月1日:関西本線の湊町駅(現在のJR難波駅)〜奈良駅間が直流電化。休日の日中に大阪環状線・関西本線を直通運転する快速が運転を開始。113系の6両編成が使用された。
1974年(昭和49年)7月20日:大阪環状線・関西本線を直通運転する快速が平日の日中にも設定される。
1989年(平成元年)4月10日:関西本線で221系の運用が開始され、大阪環状線直通の快速に「大和路快速」の名称が付けられる。
1989年(平成元年)7月20日:113系による定期運用が終了。
1990年(平成2年)3月10日:最高速度120km/h運転を開始。
1995年(平成7年)9月30日:大阪〜奈良間の所要時間が41分に短縮。
2011年(平成23年)3月12日:停車駅に大正を追加。日中1時間あたりの運転本数が3本から4本に増発(2本が奈良発着、2本が加茂発着)。従来は大阪環状線内を一周して天王寺発着のみであった大和路快速・区間快速は、このダイヤ改正では新たに一周せずに京橋発着とする列車を一部設定。
2015年(平成27年)3月14日:休日の夜間に大和路快速を増発。
2024年(令和6年)3月16日:土休日の一部列車で指定席「快速 うれしート」を導入。