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  • 富士山麓電気鉄道(初代)⇒富士急行(1960年社名変更、親会社)
  • 富士山麓電気鉄道(2代目、2022年分社化)

概要編集

鉄道路線の起源は中央本線大月駅から延びていた「富士馬車鉄道」「都留馬車鉄道」から。1926年に法人としての「富士山麓電気鉄道」(初代)が上記2社と別に設立され、(経営譲渡ののち)1929年に大月駅富士吉田駅(現・富士山駅)間が「新線」として開業した。起点から終点までの高低差が約500mではあるが、26.6kmという中長距離をかけているので、碓氷峠セノハチのように電気機関車による補助連結を必要とするような路線ではない。

「富士山麓電気鉄道」はその後バス・タクシー・行楽・サービス・不動産業などの鉄道以外の事業もグループで展開、1960年5月30日付で社名を「富士急行」へ改称した。



かつて直営だったバス部門が1990年代に「富士急バス」など複数会社に分社化された後も、残る鉄道事業は引き続き富士急行直営体制が続いていたが、2021年4月に鉄道事業も分社化することが正式に公表された。

子会社の名称はかつての「富士山麓電気鉄道」が採用され、2022年4月1日付で現存する2路線、大月線・河口湖線の運営が「富士急行」から「富士山麓電気鉄道」(2代目)へ移管された。なお、大月線・河口湖線は引き続き「富士急行線」の路線愛称を継続使用する。


運行形態編集

線内列車編集

運行ダイヤは基本は終点の河口湖までの普通列車が中心。

毎時1-2本運行されている。


富士登山電車編集

1000形を改造した観光列車で、着席券(200円)が必要となる。


2020年3月のダイヤ改正まで快速として単独運行を行っていたが、改正後からは一般車両を併結した普通列車としての運行となった。平日の木曜日は運休となる。


フジサン特急富士山ビュー特急編集

前者は8000系、後者は8500系を使用。


1号車が指定席、2・3号車が自由席。特急券が必要であり、さらに指定席は車種、自由席は乗車距離によって金額が異なる。なお河口湖線区間は自由席特急料金は不要となる。

「富士山ビュー特急」では沿線ホテルとの提携によりスイーツが車内で食べられるプランがある。


JR直通列車編集

大月駅から先、JR東日本中央本線東京駅方面に直通する列車を毎日運行している。

特別快速(中央特快)、通勤快速快速列車合わせて1日2往復、高尾駅発着の普通列車1日1往復が運行されているほか、特急「富士回遊」が1日3往復設定されている。

なお「富士回遊」はJR東日本での新しい特急料金制度に準じているため、富士急行線内の特急料金とはまた異なっている。


車両編集

普通列車用編集

1000系編集

1993年に運用開始。元京王5000系(初代)。

2両編成で1000形はロングシート車、1200形はセミクロスシート車である。


9編成18両が在籍したが6000系への置き換えが進み、現在は以下の2編成4両が残る。

1205Fは富士登山電車改造車。

1206Fは子会社の岳南電車へ譲渡された。


現存編成塗装京王時代備考
1001F京王復刻色デハ5113+クハ5863飲食店としての許可を得ている
1205F富士登山電車デハ5118+クハ58682ドア化改造

京王帝都5070系都留文科大学前駅


6000系編集

2012年に運用開始。元JR東日本205系


導入にあたり3両編成化、パンタグラフのシングルアーム化及び増設、乗降扉の開閉ボタンの設置や暖房設備の強化などの耐寒耐雪工事が施行されている。

1000系に代わって普通列車の主力となっており、現在7編成21両が在籍。


編成塗装備考
6001F標準色量産先行車
6002F標準色量産先行車
6003Fリサとガスパールラッピング電車量産先行車
6501Fマッターホルン小窓ドア
6502Fトーマスランド号大窓ドア
6701F富士急行90th記念色先頭車化改造車
6702FNARUTO&BORUTO富士 木ノ葉隠れの里号先頭車化改造車

205系ぬりえハイランド①New year 2020


特急列車用編集

8000系編集

フジサン特急用。元小田急電鉄20000形20052編成を3両編成にしたもの。2014年に運用開始した。

車体塗装とバリアフリー改造以外、車内設備はほぼ小田急時代のままの姿となっている。

富士急行8000系デビュー5周年


8500系編集

富士山ビュー特急用。元JR東海371系X1編成を3両編成にしたもの。2016年運用開始した。

鉄道車両デザイナー水戸岡鋭治の再設計で、内装も外装も大幅にリニューアルされている。

富士山ビュー特急


乗り入れ車両編集

  • 211系:高尾発着の普通列車で使用。
  • E233系:東京発着の快速列車で使用。
  • E353系:特急「富士回遊」の定期列車用3両編成車両。
  • E257系:特急「富士回遊」のうち、土・休日運行の臨時列車で使われる。5両編成。

211系0番台 長野色Remake E353


保存車両編集

河口湖駅

  • モ1形:開業時の車両。

下吉田駅

  • 2000系(クロ2001):初代フジサン特急の展望車で、JR時代は「パノラマエクスプレスアルプス」として知られていた。
  • 5000系(クモハ5001):最後の自社オリジナル車両で、元トーマスランド号。
  • 14系(オハネフ14 20):展示目的でJR東日本より購入したブルートレイン用客車。
  • 169系(クモハ169-27):かつてのJRからの乗入れ車両で、運転台部分のみのカットボディ。
  • 貨車(ワフ1・2、ト104):旧型貨車。

山梨県・富士山麓電気鉄道(昭和初期シリーズ)フジサン特急さよなら富士急行5000系


駅一覧編集

  • ●:停車、|:通過
  • 2020年3月改正以降は定期列車としての快速は廃止されており、イベント開催などの波動輸送時のみ臨時列車として運行される。

駅番号駅名特急快速乗り換え備考
FJ01大月JR東日本中央本線
FJ02上大月一部の普通列車は通過
FJ03田野倉
FJ04禾生この付近をリニア山梨実験線が通っている。
FJ05赤坂
FJ06都留市
FJ07谷村町
FJ08都留文科大学前
FJ09十日市場
FJ10東桂
FJ11三つ峠
FJ12寿
FJ13葭池温泉前
FJ14下吉田保存車両が展示されている
FJ15月江寺
FJ16富士山スイッチバック駅、車両工場隣接
FJ17富士急ハイランド富士急ハイランド最寄り駅
FJ18河口湖車両基地がある

関連タグ編集

鉄道 中小私鉄 富士急行 山梨県 富士山

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