概要
1988年12月1日より運行開始。
中央線の優等種別で、国鉄時代には「特別快速」の名称で運行されていた。JR化後に東京~高尾間、さらには大月・富士急行線河口湖までの区間を走る、快速よりも到達時間が短い列車を「中央特快」とするようになった。
設定当時は、中野駅~立川駅間の快速運転を行うために設定され、昼間時のみの運行であった。運行時間帯を拡大したのは1986年のことである。但し平日夕方ラッシュ時の下りでは設定されず、代わりに「通勤快速」(こちらは荻窪駅・吉祥寺駅にも停車)が設定されていた。
また、上り平日朝ラッシュ時には、国分寺駅~新宿間をノンストップ運転する「通勤特快」が存在。但し、過密ダイヤ帯での運行のため平均時速は低い。それが故に、国分寺駅接近時に車掌が、「体調のすぐれないお客様、(後続の)快速東京行きをご利用下さい。」というアナウンス(実際の映像)をする。
三鷹から隣を走る中央・総武線各駅停車に追い抜かれることも。
かつて平日深夜には、下り列車に新宿駅を始発とする列車があり、この列車は中野駅を通過し三鷹駅まで無停車で運行された。これは主に三鷹駅以西の帰宅利用客への便を良くすることと、競合する京王線との対抗のためといわれている。こちらの設定は1986年からで当初は夕方ラッシュ時にも運転されていた。しかし、2017年のダイヤ改正で東京駅始発になり、その際に中野駅にも停車するようになった。
長らく中央線快速で使用されてきた201系の前面に大きく表示される「中央特快」の文字は、国鉄時代の「特別快速」で使用されていた国鉄フォントを継承するもので、段階的アップデートを受けて姿が変貌していく201系の中において、伝統的に守られてきた部分であり、また特に印象に残る部分として、pixiv内のイラストもそれを反映したものが多く見受けられる。
2007年より、JR東日本は同線での運行車種をE233系へと更新を開始。
かつての201系は中央本線からは既に撤退してしまった。
なお、後継のE233系では、列車種別はフルカラーLEDにより表示される。
青梅特快
類似の種別として、青梅線乗り入れ用の「青梅特快」がある。
運行開始は中央特快と同じ。
運行開始当時は国分寺駅を通過していたが、1993年4月10日に停車するようになった。
2022年までは五日市線と八高線にも乗り入れていた。
土休日ダイヤでは、「青梅特快」より停車駅の少ない「ホリデー快速おくたま」号が、新宿(上りは東京行)~青梅間(1、3、5、2、4、6号)と青梅〜奥多摩間(81、83、85、82、84、86号)がそれぞれ運転される。
それぞれ1号→81号、82号→2号のように青梅駅で接続する。
かつては五日市線に乗り入れる「ホリデー快速あきがわ」号も運行されていたが2023年のダイヤ改正で廃止となった。
停車駅
中央線快速の停車駅も参照
中央特快・青梅特快
東京駅 - 神田駅 - 御茶ノ水駅 - 四ツ谷駅 - 新宿駅 - 中野駅 - 三鷹駅 - 国分寺駅 - 立川駅と立川駅からの各駅。
通勤特快
平日朝ラッシュ、上りのみ運転
高尾駅 - 八王子駅 - 立川駅 - 国分寺駅 - 新宿駅 - 四ツ谷駅 - 御茶ノ水駅 - 神田駅 - 東京駅