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富士急行のバス事業は山梨県の富士急行線沿線や静岡県の御殿場、三島、沼津、富士、富士宮エリア、神奈川県の足柄エリアをメインに展開。

長らく御殿場地区のみ直営で残っていたが、2020年10月に地域子会社の「富士急モビリティ」へ移管されたため、本体直営のバス事業は消滅している。


車両のカラーリングは路線車はメインイラストのようなグリーンベルトカラーを採用。高速車・貸切車は白地に緑のツートンで富士山のシルエットを表現したResortを採用している。

Resortカラーは観光貸切車だけでなく、特定貸切車にも施されている。


2020年に、富士急バスがBYD K9を3台導入し、グループ初のEVバスとなった。河口湖・山中湖~富士山・御殿場を中心に運行。

その後、2023年にEVモーターズ・ジャパンのEVバス「F8 series2-City Bus」(大型車)をフジエクスプレス以外の各社で1台ずつ、「F8 series4-Mini Bus」(小型車・ちぃばす)をフジエクスプレスが導入した。


富士急バス編集

富士急バス F1675

山梨県の郡内地方を中心に路線バスを運行。1991年1月に設立された「富士急都留中央バス」が前身となる。

名前の通り都留市内の路線を中心に担当していたが、路線移譲や観光客の需要が多い富士吉田、河口湖、上野原などの路線も担当するようになったことから2002年6月に「富士急山梨バス」となった。

2014年に富士急平和観光を合併し、2019年に現社名の富士急バスとなった。

営業所記号はF

全国的にも珍しい水陸両用バスを運行している。

営業所編集

  • 本社営業所:南都留郡富士河口湖町小立
  • 大月営業所:大月市猿橋町猿橋
  • 上野原営業所:上野原市上野原
  • 甲府営業所:甲府市上阿原町
  • 八王子営業所:東京都八王子市兵衛

甲府と八王子は元富士急平和観光の営業所。八王子は貸切車の拠点。

車両編集

国内バス大手4メーカーの車種の他、ヒュンダイ製も所有している。一応メインは日野自動車製だが、日産ディーゼル(現在のUDトラックス)製もそれなりに数が多い。

自前のCNG充填設備(ガススタンド)を設置しており、CNG車の比率も高い。

ナンバープレートは以前は山梨ナンバーだったが、本社営業所所属の車両は2008年11月4日(水)より順次富士山ナンバーへ変更され、現在は全車両が富士山ナンバーを装着している。なお大月・上野原・甲府所属車は、引き続き山梨ナンバーを装着している。

本社営業所の一部の車両には「22-36」(富士山麓)や、「225」(ふじっこ)などの富士山にちなんだ語呂合わせの番号になっている。また大月営業所には、富士山の標高と同じF3776(2017年式いすゞエルガミオ)が在籍している。


富士急シティバス編集

静岡県の沼津市・三島市・裾野市を中心に路線バスを運行。

1995年に、「富士急三島バス」として設立されたのが前身で、当初は三島営業所の全路線と沼津営業所の一部路線、貸切車が移管された。その後富士急行静岡東統括事業所の路線バスも移行され、更に三島と沼津の営業所を統合して現在の体制となった。社名は静岡東統括事業所の路線が移管された時に現在のものに変更された。

営業所記号はE

営業所・待機場編集

  • 本社営業所:沼津市東椎路
  • 沢地待機場:三島市沢地

車両編集

富士急全体の傾向として日野が多いが、静岡地区ではいすゞ車の導入も多い他、日デ車も岳南鉄道からの移籍や新車導入により比率が上がっている。

山梨と異なりCNG車は導入していないものの、ブルーリボンシティハイブリッドを導入している。

富士急グループのエリア内では最も都市化が進んでおり、大都市圏で導入されるような新車はまずここに投入されることが多い。

その他編集

沼津市舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のラッピングバスを3台運行。同地区を走る東海バス伊豆箱根バスがアニメ開始当初の2016年からラッピングしていたのに対し、富士急は2018年コラボ開始とやや遅め。また、イベント用行先表示を装備していない。

  • 1号車:E3408(いすゞ・ガーラ) 2018年8月1日開始。海辺を歩く私服のAqoursのデザイン。
  • 2号車:E3661(いすゞ・エルガミオ) 2020年2月22日開始。ららぽーと沼津とのコラボデザイン。

富士急シティバス

  • 3号車:E3882(いすゞ・新型エルガミオ) 2022年8月10日開始。サッカーJ3アスルクラロ沼津コラボデザイン。

富士急静岡バス編集

HU

静岡県の富士市・富士宮市を中心に路線バスを運行。分社化時点で採算はさほど悪くなかったものの、より地域密着を目指すために分社化を行った。

営業所記号はW

営業所編集

  • 鷹岡営業所:富士市厚原
  • 富士宮営業所:富士宮市ひばりケ丘

補足:鷹岡営業所構内には富士急オートサービスの整備工場が併設されており、静岡県内の富士急グループのバスは全てここで検査を受ける。また、高速バス利用者用駐車場が設けられている。

車両編集

シティバス同様、日野といすゞがメインとなる。シティバスと異なりCNG車も所有している他、高速車としてヒュンダイ・ユニバースを導入している。


フジエクスプレス編集

東京都港区を拠点に貸切バスをメインに運行する事業者。貸切バスだけでなく、高速バスや港区、渋谷区のコミュニティバス、横浜タウンバスなどの運行も担っている。

営業所記号は東京営業所がT、横浜営業所がH

営業所編集

  • 東京営業所:東京都港区芝浦四丁目
  • 横浜営業所:神奈川県横浜市中区新山下三丁目

車両編集

高速車として三菱ふそう車の配置が多く、高速・貸切専門の営業所だった頃は日野・ふそうの2社中心だった。現在は日野・日デが中心。

コミュニティバス、送迎バス用車両は発進・停止回数の多さを勘案してオートマチック車が導入されている。


富士急モビリティ編集

他の営業所が平成初頭から続々と地域子会社に移管されていく中、御殿場営業所だけは長らく富士急行本体の直営となっていたが、2020年10月、ついに地域子会社へと移管された。

静岡県の御殿場市・駿東郡小山町の全域および、山梨県の山中湖・富士急ハイランド・富士急行線河口湖駅・三島駅へ向かう路線バスと、貸切バスのほか小山町コミュニティバスの運行を担っている。この営業所のみ高速バスは運行していない。

また、2024年2月に富士急湘南バスが富士急モビリティ湘南営業所へ移管された。

営業所編集

  • 御殿場営業所:御殿場市新橋

補足:こちらの営業所構内にも富士急オートサービスの工場が併設されており、富士急グループの一部車両や御殿場プレミアム・アウトレットで使用されるシャトルバス車両などが検査を受ける。また、以前は御殿場市ぐみ沢に営業所があったが、2010年3月27日に現在地へ移転。跡地にはケーズデンキ御殿場店が、2013年8月にオープンしている。

昼下がりの時間帯にはプレミアムアウトレットから、横浜・日吉方面へ向かうフジエクスプレス横浜営業所の高速乗合車と、東急トランセの高速乗合車が待機している。

営業所記号はG

  • 湘南営業所:足柄上郡松田町松田惣領

神奈川県の足柄地域を中心に路線バスを運行。

管内の路線の殆どが過疎路線であり、公的な補助を受けて存続している路線が大半を占める。一般路線バスには東京式の系統番号(漢字+2桁の数字)が振られているが、バスの行先表示機や停留所等には表示されていないケースも多い。

営業所記号はM


車両編集

日野といすゞ車の比率が高く、日産ディーゼルも少数在籍している。かつては三菱ふそう車も在籍していたが、2014年までに全廃となった。2013年には初のハイブリッド車となる、日野ブルーリボンシティハイブリッドが2台導入された。社番は「G1379」「G1380」である。

ナンバープレートは以前は沼津ナンバーであったが、富士急山梨バス本社営業所と同じく2008年11月4日(水)より順次富士山ナンバーに変更され、現在は全車両が富士山ナンバーを装着している。

「22-36」(富士山麓)の語呂合わせナンバーの車両(2008年式日野ブルーリボンⅡ)が、一台在籍する。社番は「G2865」である。


車両編集

4メーカーすべてを揃えているが、日デ車の比率がやや高い傾向にある。

神奈川県内でも比較的涼しい地域を走る事から非冷房車が1995年という遅い時期まで残っていた。




外部リンク編集

富士急シティバス

富士急静岡バス

富士急湘南バス

フジエクスプレス

御殿場営業所管内の路線

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