概要
IT部品(二次電池、携帯電話部品・組立)と、自動車の2大事業を展開する。
1995年に王伝福(現・会長)によって電池メーカーとして創業。
リチウムイオン電池の製造で世界第3位、携帯電話用では世界第1位をシェアを持つまでに拡大。
2003年に、倒産した「西安秦川自動車責任株式会社」を引き継ぐ形で、同社が新会社「比亜迪自動車販売株式会社」を設立、電池事業のノウハウを生かして自動車事業に参入。
2008年12月15日に世界初の量産型プラグインハイブリッドカー『BYD F3DM』を発売。
中国政府の電気自動車(EV)への補助金を受け、中国本土と一部海外にも積極的に販売して2016年時点で電気自動車の販売数では世界一になった。
2020年10月、日本の日野自動車と50%ずつ出資し電動商用車を開発する新会社を設立する合弁契約を締結したことを発表した。
日本でも電気バスの大型『K9』『K8』、中型『K7』、日本専用モデルの小型『J6』などが導入されている。(詳細はこちら。)
『K9』は従来のバスよりもバッテリー重量の関係で重く、後軸重が11トンあるため、特殊車両通行許可を要する。これに対し『K8』は全長が国内メーカー車種とほぼ同じ10.5mと短く軽量化もされている為、こちらの方が主流となっている。またいずれも日本仕様車は日本の法律に従い、右後方に非常口を追加している。
日本専用車種『J6』は主にコミュニティバスで使用されている。
但し車両部品の一部に日本自動車工業会が自主規制している発がん性物質「六価クロム」が使用されていた事が発覚しており、交換の為、運用を停止した事業者が続出。日野自動車との合弁も破棄された。
2022年7月21日、日本での乗用車販売に正式参入。
2023年1月からミドルSUVのEV『ATTO3』、2023年9月からコンパクトEV『DOLPHIN』、2024年6月からEVセダン『SEAL』が販売開始。
2024年現在、中国のほか、タイ、ブラジル、ハンガリーなどでも乗用車工場を建設、ハンガリーとウズベキスタンで製造している。
販売車種
大きく分けて4つのブランドがある。
※輸出名は斜体文字で示した。
BYDブランド
このブランドでは王朝系列と海洋系列とE系列が存在する。
セダン
駆逐艦05/チャゾール/キング
E3
漢DM/漢EV/E9
秦EV/秦プラスDM-i/秦プラスEV/秦L DM-i・・・初代と併売されている。
海豹/海豹DM-i・・・アザラシのこと。海豹DM-iはもともと駆逐艦07として販売される予定だったが。急遽車名が海豹DM-iになったという。
海豹06 DM-i
ハッチバック
海豚・・・日本でも正規導入されている。海豚はイルカのこと。
E2
海鸥・・・カモメのこと/ドルフィンミニ
SUV
护卫舰07・・・フリゲートのこと。
宋L
宋プラス/シールU DM-i/シールU EV
宋プロDM-i
唐DM/唐EV
元プラス/ATTO3/元プロ
海狮07・・・アシカのこと
元up
ミニバン
D1
E6・・・日本でも正規販売されている。ただし一般には販売されず、法人向けで販売される。
宋MAX
M6・・・EVで復活した。中国では販売されていない。
バス
K9
K8
K7
J6・・・日本国内専用車。
Bシリーズ
C9・・・大型バス
バン
T3
V3
トラック
8TT
T4K・・・韓国専用車両。
Tシリーズ
その他
シャーク・・・ブランド初のピックアップトラック。
腾势(デンツァ)ブランド
N7
N8
D9・・・フロントが妙にあの車に似ている。
仰望(ヤンワン)ブランド
U8
U9・・・スーパーカー
Z9GT・・・ハッチバック
ファンチェンバオブランド
豹5
過去の生産車種
BYDブランド
E1/F0トヨタ・アイゴのコピー。
E5
F3/スルイ/F3DM・・・トヨタ・カローラのコピー。
F6・・・F6DMという車も販売予定されたが。お蔵入りになってしまった
フライヤー・・・BYD初の自動車である。
G3
G5
G6/シルイ
L3/ニューF3
M6・・・3代目トヨタ・エスティマのコピー。またM6DMという車も販売予定されていたが、宋MAXの登場により、お蔵入りになってしまった。
S1
S6/S7
腾势(デンツァ)ブランド
400/500/EV・・・ダイムラーと共同開発。
X・・・後のN8
今後の販売予定車種
BYDブランド
宋L DM-i
海獅06 GT・・・ハッチバック。
夏・・・ミニバン
腾势(デンツァ)ブランド
Z9EV・・・セダン
仰望(ヤンワン)ブランド
U7・・・セダン
ファンチェンバオブランド
豹8
豹3
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