曖昧さ回避
- トヨタ自動車の高級ミニバン。 ⇒ 本項で解説
- ライトノベル『やさしい竜の殺し方』の登場キャラクター。 ⇒ アルファード(やさ竜)
- 小説『ハリー・ポッター』の登場キャラクター。 ⇒ アルファード・ブラック
概要
2002年5月から販売されている。製造に関しては関連会社のトヨタ車体いなべ工場(三重県いなべ市)に委託している。
2023年6月21日に4代目に切り替わっている。
初代に関してはトヨペット店扱いのGと(ビスタ店→)ネッツディーラー扱いのVが存在したが、2代目と3代目はネッツディーラーではヴェルファイアとして販売されているため、この車種は2020年に全車種全店舗取り扱いになるまで、トヨペット店専売となっていた。
日本以外に中国など東アジア諸国に輸出されている。
両側スライドドアを採用している。
駆動輪(2WD)は、グランビア、グランドハイエースは後輪駆動であったが、アルファードからは前輪駆動である。
ハイブリッドカーの設定がなされているが、初代と2代目に関してはモデル途中からの設定だった。
このハイブリッドカーバージョンに関しては、センチュリーやマジェスタに代わってショーファードリブンに採用されることが多くなっている。そんなこともあってかマジェスタは消滅したのだが…アルファードよりもさらに大きなグランエースが誕生。アルファードが個人向けなのに対しグランエースは商用の送迎用途を想定しているとのこと。
また、アルファードのレクサス仕様がLMである。モデリスタによるカスタマイズカーとしてそれに近いものが売られていたが、4代目のアルファードに先行する形で2代目LMが発表。こちらはアルファードやヴェルファイアに4ヶ月ほど遅れた10月に日本市場にも投入されたが、2000万円にも達する超高額な高級車となっており、半額以下で手が届くアルファードとは価格で明確な差が出ている。
なお、4代目ではヴェルファイアとは見た目以外あまり違いのなかったそれまでと違い、違いが明確になっている。
- 足まわりのセッティングが異なる。ヴェルファイアには専用の補強が入っている。
- ガソリンモデルのエンジンが異なる。アルファードは先代と同じ2500cc直4自然吸気なのに対し、ヴェルファイアはクラウンクロスオーバーRSやレクサス・NXと同じ2400cc直4ターボ。
- グレード構成が違う。ヴェルファイアには福祉車両のGウェルキャブの設定がない。
- ボディカラーの設定が違う。アルファードは白黒のほか、ブロンドを選べる。
生い立ち
アルファードの先祖であるグランビアは1995年に登場したが2年後に日産から発売されたエルグランドに販売で差をつけられ、苦戦していた。1999年に大幅にリニューアルし、姉妹車のグランドハイエースなどを発売するも有利に傾くことはなかった。
そこで、2002年にグランビアとグランドハイエース、レジアスそしてツーリングハイエースの4車種を(当時既にMRからFFになっていた)エスティマのコンポーネントを使った新車種、アルファードへと統合。このアルファードが発売するや否や同時期にFMCしたエルグランドを圧倒。見事にグランビア4兄弟時代の屈辱を晴らすことに成功した。その後、2台は大型ミニバン市場で今に至るまでライバル同士となっている。2010年以降はエルグランドのモデルチェンジが停滞しているため、アルファードが完全に一人勝ち状態となってしまっているが…
現在の状況
コロナ禍が終了した2022年頃からリセール価格が上昇し、残価設定クレジット(残クレ)の残価設定が高くできる(=乗り回している期間の支払額が安くできる)との触れ込みからヴェルファイアと共に残クレでの人気車種となっている。そのため街中でアルファードをよく見かけるという状況で、一見すると金持ちが多くなったと錯覚する状態となっている。
しかし仕組みを知っている者ならわかるだろうが、残クレはデメリットのほうが高く、後でとんでもないしっぺ返しを食らうことになる。また、アルファードを多く見かけるようになったことから特別感がなくなり、さらに本来購入できない層までアルファードを運転していることからブランドイメージの低下に繋がっているとされている。このことからヤフコメやX(twitter)での評判がよろしくなく、中には「アルファードを見たら残クレと思っている」と根拠のない偏見を抱く者まで出ている。
なお、2024年12月の改良でPHVモデルの追加と共にエントリーグレードのXが追加されたので、500万円台から買える車にはなっており、以前に比べれば手が届きやすくなってはいる。