ここでは、TwitterがXに変わった経緯などについて説明します。
Twitterについてはこちらの記事をご覧ください。
概要
2023年7月24日(機種によって異なる)より、Twitterから新名称「X」へと変更された。また、同日にTwitterアイコンが鳥からXに変更された。
これに伴い発信のことも「ツイートする」から「ポストする」へと変更された。
イーロン・マスクによるTwitterの買収
2022年4月4日、イーロン・マスク(以下「イーロン」)はTwitterの9.1%を26億4000万ドルで購入したことを明らかにした。これによりTwitterの株価は27%上昇し、2013年のIPO以来最大の上昇率を記録した。イーロンは、発行済み株式の14.9%以上を受益しないことを証券取引委員会への提出文書に記しており、同年4月9日の取締役会ではイーロンの席が用意されたが当日に取締役会不参加の意向を明らかにした。
その後イーロンは4月14日、世界中の民主主義のために言論の自由の重要性を信じていると語り、Twitterの430億ドルでの買収と会社を非公開にするという一方的な申し出を行った。TEDのインタビューで、イーロンは「Twitterはその国の法律に倣うべきだ」と語り、世界中のインターネット検閲と戦うことにはほとんど関心を示さなかった一方で、言論の自由に関するイーロンの懸念は、ほぼ完全にTwitterのモデレートポリシーに向けられていた。また、SNSとしてTwitterが「世界中の言論の自由のためのプラットフォーム」となることを願っていることがインタビューで明らかになった。これに対しTwitterの取締役会は、4月15日に「ポイズンピル」戦略を導入した。これにより、イーロンの買収を阻止する手段として、敵対的買収が発生した場合に株主が追加の株式を購入できるようになった 。4月20日、イーロンはTwitterを買収するための公開買付けとして465億ドルを確保した。4月25日、Twitterはイーロンの申し出を受け入れる準備ができていたと報道され、取締役会はその日遅くに申し出を公に受け入れた。
イーロンは、最初の計画として、透明性を高めるために、コンテンツフィード内のツイートをランク付けするアルゴリズムをオープンソース化すると述べた。また、スパムボットを削除し、すべてのユーザーを認証する意図を明らかにした。
2022年10月28日、イーロン・マスクによる買収が完了、前取締役は全員解任された。
そして、2023年7月28日より、Twitterから新名称「X」へと変更された。また、同日にTwitterアイコンが鳥からXに変更された。
App Storeではアプリ名は2文字以上が必要というルールがあるが、App Storeでも変更された。
BOT規制について
2023年下旬からは、いわゆるBOTを規制するための有料サービス「Not A Bot」がニュージーランドとフィリピンで試験的に開始され、これが本格的に施行されれば、新規ユーザーは年間1ドルを支払わないと自由にサービスを使えなくなるが、年間1ドルという極めて安い金額ではたしてBOTを牽制できるのか、など疑問に思う声も少なくない。
呼び方について
「X」というアルファベット1文字の名称で、固有名詞ではなく複数の意味を持つという事情から呼び方については悩むユーザーが多く、「Xじゃ伝わらない」と考えている人や2023年7月から発生したAPI制限騒動によるイーロンへの反発等から引き続き「Twitter」と呼ぶユーザー、仕方なく現状を受け入れて「X」と呼ぶユーザー、企業関係は「X(旧Twitter)」と呼ぶなどユーザーの数だけ様々な名称で呼ばれている。
しかし、同年9月にイーロンが今後はXが有料化する可能性を示唆した事についてトレンドは旧名称であるTwitterのワードが多く並び、同年12月21日に不具合が発生した時もトレンドはTwitter関連のワードばかりで現在も新名称はあまり浸透していない。
また、名称の変更に伴いツイートはポスト、リツイートはリポストになっているがこちらも主に上記の理由でTwitter時代の単語を引き続き使用するユーザーも少なくない。
関連イラスト
参考
Wikipedia-イーロン・マスクによるTwitterの買収
外部リンク
関連タグ
𝕏️:この記事の転送記事。