概要
JR東日本が東京都方面から千葉県成田市の成田国際空港(成田空港)へのアクセス列車として運行する特急で、1991年3月に開業。
公式略称は「N'EX」。
京成電鉄のスカイライナーにはスピードや運賃で劣るが、多方面に直通運転することとアコモデーションの豪華さで優れている、まさにライバル的存在。
しかし初代車両の253系はA特急料金ながら海外の特急列車に合わせた向かい合わせのボックスシート、ノンリクライニングという斬新すぎる内装だったために日本人には受け入れられず、増備車ではリクライニング式となり、ボックスシートも集団見合い式に改造された。このイメージが強すぎるためか鉄オタには成田エクスペンシブなどと言われていた。
なお海外で特急の向かい合わせシートないし集団離反・見合いが多いのは、ターミナル構造の駅が多く頻繁に方向が変わるためで、日本の直線的な路線網ではほぼ不要の設備である。
車両は運行開始から2010年6月までは253系が、2009年10月からはE259系が使用されている。E259系はこちらは最初から回転リクライニングシートとなっており安心設計。
東京都方面の始発・終点となる駅は東京都新宿区の新宿駅と神奈川県鎌倉市の大船駅の二手にわたり、2方向へ向かう列車が東京駅(東京都千代田区)で分割・併合を行う運行方式をとっている。
- 中央線方面は高尾駅まで運行されたが、2021年3月改正で八王子駅発着に、2024年3月の改正で廃止された。
- 新宿から北は別に池袋駅と大宮駅に乗り入れていたが、2022年3月改正で廃止された。
- この他多客期には小田原駅や横須賀駅、富士急行線河口湖駅発着列車もあったが、いずれも現在は廃止されている。
大船発着列車も年を追う毎に縮小傾向にある。背景には2010年から羽田空港が国際化され、神奈川・城西エリアの利用客がそちらに流れてしまったことがある。
2024年3月16日から、房総特急「さざなみ」「わかしお」「しおさい」の3列車を全車指定席に変更。それに合わせて本列車も特急料金、及びグリーン料金の見直しが実施された。
停車駅
成田空港 - 東京間
成田空港駅 - 空港第2ビル駅 - 成田駅(一部のみ) - 佐倉駅(一部のみ) - 四街道駅(一部のみ) - 千葉駅(一部のみ) - 東京駅
東京 - 新宿間
東京 - 大船・小田原・横須賀間
東京駅 - 品川駅 - 武蔵小杉駅 - 横浜駅 - 戸塚駅 - 大船駅
(横須賀行き)北鎌倉駅 - 鎌倉駅 - 逗子駅 - 横須賀駅