さざなみ

さざなみ

東京都心と千葉県内房エリアを結ぶJR東日本の特急列車。

曖昧さ回避

海上自衛隊の護衛艦については「さざなみ(護衛艦)」を参照。

概要

東京駅〜君津駅間を京葉線・内房線経由で結ぶJR東日本の特急列車の愛称。

1972年(昭和47年)に 東京駅・新宿駅〜館山駅・千倉駅間を結ぶ特急として運行を開始した。当初は中央・総武緩行線、総武線快速、外房線経由で内房線に乗り入れていたが、1991年(平成3年)の成田エクスプレス運行開始に伴い現在の京葉線経由に変更された。

運行開始時は183系が用いられた。幕式ヘッドマークを掲げて運行する編成と3色LED式ヘッドマークを掲げて運行する編成が存在した。

沿線は海水浴や潮干狩りの名所が多い事から、多い時は1日十数本の列車が設定されていた。

しかし1990年代に館山自動車道や東京湾アクアラインなどが相次いで開通し、マイカーや高速バスとの競合に立ち行かなくなる。

外房線特急の「わかしお」がその沿線の高速道路網がまだそこまで整備されていないとはいえ、現在も観光客や帰省客が多く利用し毎日十数本運行されている状況とは対照的である(ただし「わかしお」も減便・区間短縮傾向である)。

• 2015年(平成27年)3月14日ダイヤ改正以降は、定期列車は全列車が平日のみの運行で東京～君津間に短縮。下りが夜に5本、上りが朝に3本設定されて主に通勤通学客向けのホームライナー的な列車となっている。なお同改正までは朝の上り1本が館山〜君津間を普通列車として運行していたが、改正後は一般車両による普通列車に変更された。
• 2022年(令和4年)3月12日ダイヤ改正では本数は維持されたが上りの1本が木更津発に変更された。
• 2024年(令和6年)3月16日のダイヤ改正以降、自由席が廃止され全ての座席が指定席となる。

臨時・派生列車として「新宿さざなみ」が新宿～館山間を毎週土休日に1往復、再繁忙期に2往復運行される。また館山発着の「さざなみ」も繁忙期に臨時列車として運行される事があり、東京駅の他両国駅発着で設定される場合もある。

過去には255系を使用する列車を「ビューさざなみ」と区別したり、朝夕の通勤通学客向けの「おはようさざなみ」と「ホームタウンさざなみ」といった兄弟列車、行楽シーズンの臨時列車が多数設定されていた。

停車駅

さざなみ

東京 - (海浜幕張) - 蘇我 - 五井 - 姉ヶ崎 - 木更津 - 君津 - (浜金谷) - (保田) - (岩井) - (富浦) - (館山)

()は臨時列車のみ停車

新宿さざなみ

新宿 - 秋葉原 - 錦糸町 - 船橋 - 津田沼 - 千葉 - 蘇我 - 五井 - 木更津 - 君津 - 浜金谷 - 保田 - 岩井 - 富浦 - 館山

使用車両

183系 ・189系

幕張車両センター所属。183系はE257系に置き換えられるまで「ビューさざなみ」以外の列車で使用され、置き換え後も189系と共に代走や臨時列車で使用された。

255系(Voso View Express)

幕張車両センター所属。現在の定期運用は「さざなみ6号」のみだが、代走等で他の「さざなみ」や「新宿さざなみ」、臨時列車の運用に就く事がある。

E257系500番台

幕張車両センター所属。「さざなみ6号」以外の定期列車及び臨時列車と「新宿さざなみ」で使用。

E257系0番台→5000番台

0番台時代は松本車両センター所属。5000番台転用後は大宮総合車両センター東大宮センター所属。

「新宿さざなみ」臨時列車用に使われる。

関連イラスト

旧日本海軍に同じ名前の駆逐艦が存在していたことから、『艦隊これくしょん』に登場するキャラクター、漣と絡めた作品も存在する(鉄道これくしょん)。

関連項目

特急列車 列車愛称 JR東日本

京葉線 内房線 中央・総武緩行線 総武快速線 外房線

房総特急 わかしお しおさい 成田エクスプレス すいごう あやめ(列車)