概要
東日本旅客鉄道(JR東日本)が運行する特急列車の愛称の一つ。
東京駅(東京都千代田区)と銚子駅(千葉県銚子市)を総武本線経由で結ぶ。
沿革
- 1975年(昭和35年)7月10日:急行「犬吠」の一部が特急「しおさい」として昇格し、183系で運行開始。
- 1982年(昭和57年)11月5日:急行「犬吠」を廃止し特急「しおさい」を増発。新宿行を新設。
- 1998年(平成10年)12月8日:一部列車を成東駅〜銚子駅間で普通列車として運行開始。
- 2002年(平成14年)12月1日:「エル特急」の呼称を廃止。ラッシュ時間帯の区間列車として「おはようしおさい」「ホームタウンしおさい」の運行を開始。
- 2004年(平成16年)10月16日:「おはようしおさい」「ホームタウンしおさい」を「しおさい」に統一。
- 2005年(平成17年)12月10日:255系及びE257系500番台導入に伴い、183系・189系が定期運用から離脱。下りの一部列車が東京駅→佐倉駅間で特急「あやめとの併結開始。
- 2008年(平成20年)12月5日:平日の金曜日夜間に東京発千葉行下り臨時特急「ホームタウンしおさい89号」運行開始。
- 2009年(平成21年)1月16日:「ホームタウンしおさい89号」運行終了。
- 2010年(平成22年)3月13日:「しおさい1・14号」が土休日限定で船橋駅への停車を開始。
- 2015年(平成27年)3月14日:飯岡駅への全列車停車開始。新宿行を廃止し東京行に変更。末端区間の普通列車としての運行を終了し、全区間特急化。「あやめ」廃止に伴い再び全列車が単独運行化。
- 2024年3月16日:E259系運用開始に伴い255系の定期運用を終了。全車指定席化。船橋駅への全列車停車開始。
運行形態
基本的に東京駅〜銚子駅間での運行だが、佐倉駅・成東駅発着の列車も設定されている。
前述の通り過去には朝夕の通勤通学客向けの「おはようしおさい」と「ホームタウンしおさい」といった兄弟列車があったほか、2015年3月13日までは中央・総武緩行線経由で新宿行の列車も運行されていた。
2024年3月16日以降は自由席が廃止され、全車指定席(E259系は6号車がグリーン車指定席)となった。
全線通しの列車は下り5本(9号は土休日運休)・上り4本。成東駅発着が1往復、佐倉駅発着が下り1本・上り2本。区間列車はいずれも上りが朝、下りが夜に運行され土休日は運休。
停車駅
東京 - 錦糸町 - 船橋 - 千葉 - 四街道※ - 佐倉駅 - 八街 - 成東 - 横芝 - 八日市場 - 旭 - 飯岡 - 銚子
※:一部停車駅
使用車両
現在の使用車両
- E257系500番台
幕張車両センター所属。モノクラス5両編成。
183系置き換えの為2005年12月10日から運用開始。
現在は佐倉駅発着の4・11号でのみ運用されているが、2024年3月15日までは4号のみの運用で5両×2の10両編成で運行されていた。
また過去には全線での定期運用が存在した他、新宿行にも充当された。
- E259系
鎌倉車両センター所属。グリーン車ありの6両編成。
255系置き換えの為2024年3月16日から運用を開始。
過去の使用車両
- 183系・189系
幕張車両センター所属。運行開始時から使用された車両。
運行開始時はグリーン車ありの9両またはモノクラス6両編成、国鉄民営化後はグリーン車無しで6両または8両編成で運行され、一部183系と189系の混成だった。
定期運用は2005年12月9日で終了したが、その後も代走や臨時列車で運用された。
- 255系
幕張車両センター所属。グリーン車ありの9両編成。
183系置き換えの為2005年12月10日から運用開始。
2024年3月16日にE259系に置き換えられ定期運用を離脱した。
- E257系5500番台
大宮総合車両センター東大宮センター所属。モノクラス5両編成。
臨時「しおさい」で運用された。