概要
廃止された列車も含めて千葉県を構成する房総半島各地を結ぶ。
2020年現在は、
過去には、東京駅と成田駅経由で鹿島神宮駅・銚子駅間のあやめとすいごうという列車もあった。
歴史
1972年に総武快速線の開通と房総東・西線→外房・内房線の全線電化に伴い両国駅発着の気動車急行を格上げして183系で運転開始された。
その後、1975年3月10日には総武本線、成田線(東線)も電化され、電車特急が運行された。
1991年に、成田空港へ向かう成田エクスプレスが走り始め、これに伴い総武線の線路容量が不足するので、さざなみとわかしおが京葉線経由に変更された。
1993年に255系「房総ビューエクスプレス」が登場し、さざなみとわかしおの一部が置換えられた(255系運転便はビュー○○と付けて区別していた)。
この時点で既に登場から20年が経過し183系の老朽化が始まっていたが、255系は少数配備に留まり、183系が房総特急の主役である事には変わりが無かった。
E351系やE257系の配備で置換えられたあずさ用の183系と旧あさま用の189系がやって来て、特に古い183系を置換えていった(但置き換えは中間車のみで先頭車はそのまま)。
房総ビューエクスプレスの登場から更に10年、遂に183系に変わる新型車、E257系500番台が登場し、ようやく房総特急の車両更新が成された。
183系は、運転開始以来、30年も走り続けた事に成る。
房総ビューエクスプレスの愛称はこの時に消滅し、255系とE257系500番台は共通で運用されている。
あやめは2004年にすいごう・ホームタウン成田を統合した事も併せて増便したが、内房線のさざなみは東京湾アクアラインを通るバスなどに押され気味で、年々減便されている。
更に圏央道の木更津JCT~東金JCT間が開通した事で横浜方面や品川方面で有利な高速バスに押され、減便が加速した。
そして2015年3月13日、房総特急は大幅に縮小・減便される。
しおさい・わかしおは減便だけで済んだが、あやめは廃止、さざなみは君津止まりに短縮され、平日のみの通勤特急(実質ホームライナー)と化した。
関連項目
JR東日本 特急 千葉県
総武本線 中央・総武緩行線 総武線快速
成田線 鹿島線 内房線 外房線 京葉線
183系 189系 255系 E257系
253系 E259系