概要
東京湾アクアラインとは1997年に開通した神奈川県川崎市と千葉県木更津市をつなぐ高速道路である。厳密には海上・海底区間の浮島IC・川崎浮島JCT~木更津金田IC間のみが「東京湾アクアライン」とされ、陸上区間の木更津金田IC~木更津JCT間は「東京湾アクアライン連絡道(アクア連絡道)」と称する。
ナンバリングはアクアライン、連絡道ともにCA。
名前に東京と付くがこれはあくまで東京湾を横断していることを指しており、東京都内の敷地は一切通過しない。
海上ど真ん中にPAがある、約15km一切コーナーもなく直線だけが続くという世界的に見てもかなり異端な高速道路で知られる。千葉方面から海ほたるPAまでの4.4kmを高架橋がつなぎ、そこから9.5kmの海底トンネル(東京湾アクアトンネル)に潜り、浮島ICまで続く。
建築史上に残る大偉業である一方、完成した頃にはすっかりバブルが崩壊、しかも都心回帰と産業の海外移転の時代になっており、思ったような開発はできなかった。
約15kmにも及ぶ海峡を高架及び地下道でつないだため当然建設費も1兆4400億円と馬鹿にならず、当初の通行料金は建設費返済のために4000円とかなり高く、とても頻繁に利用できるようなものではなかった。
木更津市側はアクアラインによる経済効果を大きく期待していたが、完全に当てが外れてしまったばかりか、買い物客が高速バスを通じて都内や横浜などに流出し(ストロー効果)、むしろ木更津の衰退に拍車をかける結果となった。
2009年に森田健作知事によりETC額で800円に期間限定で大幅値下げされたのを機に利用者が5倍近くに急増し、これにより木更津市も人口が回復方向に傾いている。
近年は土休日を中心に川崎方面の渋滞が酷くなったので、それを踏まえて変動制料金導入及び6車線化が検討されている。
通行規制
自動車専用道路なので、以下の車両と歩行者は全線にわたって通行禁止である。
また浮島IC(川崎浮島JCT)〜海ほたるPA間は海底トンネルのため、危険物積載車両は通行できない(危険物積載車両通行止め)。
袖ヶ浦IC〜木更津JCT間は高速自動車国道と同じ最低速度50km/hが設定されているため、小型特殊自動車は通行できない。(逆に言えばこの区間を除けば理論上は小型特殊自動車も通れることになるが、実際には流れが速いので非常に危険であり全くオススメできない)
主な施設
番号 | 施設名 | 接続道路 | 備考 |
---|---|---|---|
↑首都高速神奈川6号川崎線 | |||
1 | 浮島IC | 国道409号 | |
1 | 川崎浮島JCT | 首都高速湾岸線 | |
海ほたるPA | |||
木更津TB | 本線料金所 | ||
2 | 木更津金田IC | 国道409号 | |
3 | 袖ヶ浦IC | ||
16 | 木更津JCT | 圏央道のJCT番号は、「110」 |
関連タグ
デストロイア:アクアライン工事がきっかけになって誕生した怪獣。
マサバ海峡大橋:作中の舞台の関係上、おそらく東京湾アクアラインをモチーフにしているだろうと思われる。