雷(艦隊これくしょん)
いかずち
モチーフ元については雷(駆逐艦)を参照
史実にまつわるネタで名前と外観が似ているからとよく郵便物の誤配があり、それを意識して電とは双子のように似たデザインを意識しつつ、好対照的な性格になっている。そのため、よくペアで描かれることも多い。
お陰でゲームを始めたばかりの初心者には二人を混同してしまう人もいる上、とうとう公式からの出版物でも間違えられてしまった。
左の髪にヘアピンをつけており、側頭部から飛び出した房が輪を描くように後頭部に流れている独特な髪型と八重歯が特徴。
活発でおしゃま。押しと気は強いが面倒見も良いという、一種のガキ大将である。
姉妹艦である暁と違って大人だと強がることはないが、一人前の女性として提督には見られたい模様。
人に頼られることを何よりの喜びとしており、どこか依存して欲しいと考えている節がある。
提督にはかなり好意的で、何くれとなく世話を焼いてくれようとする。
秘書艦として接する時は提督を気遣ったり励ましたりする場面が多く、常に提督をリードして依存させようとしている。また、彼女自身も積極的に提督に必要にされたいと考えている一方、世話を焼くことでしか愛情表現できない不器用さも感じる一面が垣間見えるだろう。
その金剛にも負けない積極性から、古くから提督LOVEの一人に数えられている。
「そうそう。もーっと私に頼っていいのよ」
持ち前の明るさと幼い外見とのギャップも相まったその包容力に癒される提督がちらほら。(声優が同じ艦娘に全ての空母の母がいるのは偶然か、必然か…)
ゆえに、一部では「暁よりお姉さんっぽい」だの「ダメ男が寄ってきやすいタイプ」だの「雷ちゃんマジ天使」、だの挙句の果てには「ダメ提督製造機」などと言われることも。
アニメ版においても概ねこの性格を踏襲しているが、アニメの提督は画面に登場しない為、その世話焼きっぷりは妹の電に向けられている。
余談だが、この「幼い容姿でありながら包容力に満ち溢れている」という雷の特徴がとある総帥の好みに直球ど真ん中ということから、彼女に魅了された提督をそのキャラの名前に提督を付けて呼ぶことが流行り、ついにはとある艦これを特集した雑誌で総帥の迷言を文字った「雷は私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!」という煽り文が掲載された。あ艦これ…
しかしただただ甘やかしてくるばかりでなく、母港での「元気ないわねー、そんなんじゃ駄目よ!」の一言や秋の秋刀魚祭りの任務概要の文面から、ダラダラしていると尻を叩いてくるまさに“オカン”のような気質も備えている。
「護りたい艦娘」の代表の一人によく挙げられる電とは逆に、「甘えたい艦娘」の一人として、最近認知されつつある。周囲をリードする素質に恵まれているのかもしれない。
ただし、ゲーム中では本人のアピールにもかかわらず提督からはスルーされることもある。
雷は暁型の三番艦だが、史実での就役は同級1番目である。保護者ぶりたがる性格はこのあたりの経緯が元なのかもしれない。長姉一番艦の暁は3番目の就役で、六駆のリーダーを巡る彼女たちの軽いライバル的関係もここからきているのではないだろうか。(ちなみに電が2番目、響は4番である)
二次創作などでは、これらの性格が行き過ぎてヤンデレ化してしまったものもちらほら見受けられる。戦艦レ級の髪型を雷のものに変えたコラ画像がマジネタと受け取られてちょっとした騒ぎになったこともあった。
戦後の海上自衛隊でもこの艦名は引き継がれ(ただし読み仮名は「いかずち」ではなく「いかづち」で歴史的仮名遣いである)、3代目となる「いかづち」型沿岸護衛艦『いかづち』DE-202を経て、現在は4代目の新「むらさめ」型汎用護衛艦『いかづち』DD-107が就役中で、今も日本の海を守っている。
また、姉妹艦に必ず「いなづま」がいるのも旧海軍時代からの伝統である。彼女と電の容姿が他の姉妹よりも似ているのは、そういう背景も含めてのことかもしれない。
4代目「いかづち」は「むらさめ」型の7番艦で、現在のジャパンマリンユナイテッド舞鶴事業所(当時は日立造船)で建造され、2001年3月14日に竣工した。現在は「きりしま」や同型の「むらさめ」、後輩の「たかなみ」「てるづき」とともに横須賀基地を定係港に持つ。
因みに、雷→「いかづち」と電→「いなづま」の姉妹関係が逆転したのは当代だけである(「いなづま」は5番艦)。
むらさめ型「いかづち」の擬人化イラスト。
『艦これ』での話になるが、担当声優は『艦娘型録』のインタビューで「雷を轟沈させちゃいまして」と語っていた。ちょ…おま…
梅雨時で(天候としての)雷の激しい季節、『艦これ』運営のTwitterアイコンが雷に差し替わったこともあった。「かみなりよ!いかづちじゃ無いわ!」 なお、似たようなケースで冬の大雪の時にアイコンが吹雪に変わったこともある。
二次創作ではあまり採用されないが、史実ではメシマズエピソードのある艦だったりする。というのも、駆逐艦は冷蔵施設のサイズが小さい事などから食材の保存に難があり、特に気温の高い南方ではそれが顕在化する為、変な臭いのする夕食が出ることなどはザラだったようだ。
南方にいた駆逐艦では特に珍しいことではないが、雷と五月雨は、手記等で度々触れられている。
もっとも、乗員からは「主計兵たちも腕をふるいたくても振るえないのだろう」と同情されていたが……その証拠(?)に、補給の目処が立った際などに出るお汁粉は、艦内生活での貴重な御馳走として乗員を喜ばせていた。
キャラ人気は高く、フィギュアなどの関連商品も電と共に多く発売されているが、肝心のゲーム内での扱いについては2014年2月に補給・放置ボイスが実装されて以来、2015年7月現在改二どころか期間限定のボイスやイラストは一切実装されていない。
その間に暁に改二が実装されたり、第七駆逐隊に至っては潮に改二が実装された他、2015年6月26日のアップデートで全員に期間限定ボイスどころか水着イラストまで実装され、「ダメ提督製造機」の立場が危うくなりつつあると危惧する提督も…。
これまで全くと言っていいほどボイスもグラフィックにも恵まれなかった雷だが、2015年9月25日のアップデートにて電と共に浴衣イラストが実装された。
やったね、雷!!
白茶の生地に赤紅の撫子の柄の浴衣を、黒鳶色の帯と黄蘗(きはだ)色の帯留めで締めて着付けている。下駄は緋色の鼻緒の黒塗りで、白足袋も一緒に履いている。
特Ⅲ型のピンバッジは普段とは逆の左側に付けている。
何より目立つのは「祭」と書かれた大団扇で、何とも景気良さげ担いではしゃいでいる。
中破すると着物の裾が破れ、涙目になりながら「ぷくーっ」とむくれっ面になる、かわいい。
同時に――
「雷、司令官のためにもっともっと働いちゃうね!……嬉しいの?」
という限定ボイスも実装された。
……期間限定ボイスなの?
後の2016年2月にはバレンタインボイスも実装。ここでもロリおかん振りは健在で、乙女的な初々しさよりも気風の良さが強く出たボイスに仕上がっている。
さらになんと、これまでのボイス追加の不遇さを吹き飛ばさんとばかりに、二種類同時実装である。
片方は司令官にチョコを贈ったパターン、もう片方はチョコの味を高評され「毎月作ってあげてもいい」と舞い上がる雷らしくもかわいいものとなった。
ホワイトデーにもボイスが実装され、提督からお返しを貰ってますます張り切ろうとする彼女を見ることができる。
春限定ボイスでは、お花見の場所取りに電を連れて出発する。
三周年記念では、今まで以上に頼ってほしいといつもの調子で言ってくれる。
梅雨の限定ボイスでは、電がてるてる坊主を作っているのを見て、彼女に作り方を教わりながら仲良くしている様子が見て取れる。
一方、夏真っ盛りボイスでは、暁の砂のお城作りについついお節介を焼いて割り込んでいき、暁の機嫌を損ねて一触即発になりかけるという、珍しい状況が発生した。
控えめな電とは調和が取りやすい一方、互いに自己主張の強い暁とは稀に衝突が起きる模様。
同時に夏真っ盛りボイスは、これまでにないほど暁型の姉妹としての繋がりを意識したものになっている。
艦隊これくしょん 艦娘 駆逐艦娘 雷電姉妹 第六駆逐隊 雷(日本海軍)
同型艦(暁型)
暁(艦隊これくしょん) 響(艦隊これくしょん) 電(艦隊これくしょん)
霧島(艦隊これくしょん)/霧島改二:4代目「いかづち」とともに横須賀基地を定係港に持つイージス艦「きりしま」は2代目。
村雨(艦隊これくしょん) - 高波(艦隊これくしょん) - 照月(艦隊これくしょん):当代の「むらさめ」は4代目、「たかなみ」「てるづき」は3代目にあたる。
五月雨(艦隊これくしょん):海自の2代目「さみだれ」は、4代目「いかづち」と同じ新むらさめ型汎用護衛艦の6番艦。4代目「むらさめ」や同「あけぼの」とは同郷である。
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