石川県の能登半島に路線を有する第三セクターの鉄道会社。
1988年に国鉄の特定地方交通線第3次廃止対象となっていた能登線(1987年にJR西日本に一旦承継)を転換し開業した。1991年にはJR西日本七尾線の和倉温泉駅以南の電化に際し非電化区間の経営を引き継いだ。当初は運賃の値上げこそあったが運行本数の増加などで乗客は増加し「第三セクターの成功例」といわれた。
しかし、乗客の減少等により2001年に七尾線の穴水駅~輪島駅間、2005年に開業時からの路線だった能登線の穴水駅~蛸島駅間の全線を廃止。現在は七尾線の七尾駅~穴水駅間のみを営業している。
なお、現在の営業路線は線路そのものはJR西日本が保有しており、のと鉄道はその線路上での営業のみを行う形となっている。また、七尾駅から和倉温泉駅まではJR西日本七尾線が特急列車のみ乗り入れており、両社の共用区間扱いとされている。
車両
NT200形
老朽化が進行していたNT100形を置き換えるために2004年から導入されたディーゼルカー。
7両が在籍する。NT211号車は2012年から輪島出身の永井豪作品のラッピング列車となっており、マジンガーZ、デビルマン、キューティーハニーが描かれている。
NT202号車とNT204号車は能登が舞台となっているTVアニメ花咲くいろはのラッピング列車となっており、緒花や民子、菜子達があしらわれている。
NT300形
観光列車「のと里海里山号」に使用される車両。
2両が在籍している。
七尾寄りの座席が全て海向きになっている。
駅一覧
現存区間
七尾線・七尾~穴水間、33.1km
駅名 | 駅員の有無 | 備考 | |
---|---|---|---|
七尾 | 有人駅 | JR七尾線普通列車乗り換え | |
和倉温泉 | 有人駅 | JR七尾線特急は和倉温泉まで乗り入れ | |
田鶴浜 | 無人駅 | ||
笠師保 | 無人駅 | ||
能登中島 | 無人駅 | 旧貨物ホームにオユ10が保存されている | |
西岸 | 無人駅 | 花咲くいろはの聖地 | |
能登鹿島 | 無人駅 | ||
穴水 | 有人駅 | 終点。輪島・鳳珠郡(穴水町/能登町)を含んだ「奥能登」の玄関口。 |
七尾線廃線区間
七尾線:穴水~輪島間 20.4km
駅名 | 駅員の有無 | 備考 |
---|---|---|
能登三井 | 無人駅 | 現在は北鉄奥能登バスのバス停となっている |
能登市ノ瀬 | 無人駅 | |
輪島 | 有人駅 | かつての終点。現在は道の駅となりその中に駅名標等が保存されている |
能登線廃線区間
能登線:穴水~蛸島間 61.0km
駅名 | 駅員の有無 | 備考 |
---|---|---|
中居 | 無人駅 | |
比良 | 無人駅 | 交換可能だった |
鹿波 | 無人駅 | 秘境駅として有名だった |
甲 | 無人駅 | 駅舎は健在 |
沖浪 | 無人駅 | 国鉄時代は仮乗降場だった |
前波 | 無人駅 | |
古君 | 無人駅 | |
鵜川 | 有人駅 | 駅舎は健在 |
七見 | 無人駅 | 開業してからわずか10年で廃駅となった悲運の駅 |
矢波 | 無人駅 | |
波並 | 無人駅 | 廃駅なのに駅ノートがある珍しい駅 |
藤波 | 無人駅 | |
宇出津 | 有人駅 | 廃線まではのと鉄道の本社はここにあった |
羽根 | 無人駅 | |
小浦 | 無人駅 | |
縄文真脇 | 無人駅 | |
九十九湾小木 | 無人駅 | |
白丸 | 無人駅 | |
九里川尻 | 無人駅 | 鹿波と並んで秘境駅として有名だった |
松波 | 有人駅 | 駅舎は健在 |
恋路 | 無人駅 | かつて走っていた「のと恋路号」の由来となった駅 今はトロッコが走る |
鵜島 | 無人駅 | |
南黒丸 | 無人駅 | |
鵜飼 | 有人駅 | 駅舎はバス待合室として健在 |
上戸 | 無人駅 | |
飯田 | 無人駅 | 駅舎は健在 |
珠洲 | 有人駅 | 駅舎は解体され、今は道の駅となっている。ホームが保存されている |
正院 | 無人駅 | 駅舎は健在 |
蛸島 | 無人駅 | 終点である。かつてはここから延伸する計画もあった |
廃止区間
七尾線:穴水~輪島間 20.4km
能登線:穴水~蛸島間 61.0km
関連画像
鉄道むすめ、およびテレビアニメ『花咲くいろは』に登場したことから、これらとのコラボイラストが多い。
メイン画像を含むこれらの画像の車両は現在普通列車用に使われるNT200形。このほか、観光列車「のと里山里海号」に使われるNT300形が在籍。
関連タグ
ローカル線 のと 能登 和倉温泉
和倉ななお 七尾線 花嫁のれん
花咲くいろは 湯桶温泉 松前緒花
宇宙人ジョーンズ(駅員に扮していた)