概要
小田急電鉄・東京メトロの列車種別のひとつ。2002年3月23日に運行開始。
東京メトロ千代田線から小田急小田原線を経由し小田急多摩線方面へ直通する優等列車として、従来の相模大野駅発着の直通「準急」を置き換える形で登場した。京王相模原線・都営新宿線と対抗する意図もある。
停車駅は(常磐緩行線・千代田線各駅)~代々木上原駅・下北沢駅・経堂駅・成城学園前駅・登戸駅・新百合ヶ丘駅・栗平駅・小田急永山駅・小田急多摩センター駅・唐木田駅である。なお、急行停車駅である向ヶ丘遊園駅は通過する。新百合ヶ丘駅では「快速急行」と接続可能で、小田原駅または藤沢駅方面への乗り換え客に考慮している。
種別表示の色は車両によって異なり、3色LED表示車両は「多摩」が緑で「急行」が赤、フルカラーLED表示車両はピンクである。なお、方向幕車両存在時は小田急1000形の場合初期は黒地に「多摩」が緑文字で「急行」が赤文字、最終的にはピンク地に白抜き文字となった。東京メトロ6000系の場合はピンク地に白抜き文字であった。
多摩急行の終焉
2016年3月26日のダイヤ改正からJR東日本E233系の小田急乗り入れが開始され、新たに多摩急行運用の戦列に加わったが、日中時間帯の多摩線直通列車は「急行」に変更され、「多摩急行」の運転時間帯は朝と夜のみになった。
その後小田急小田原線の複々線化完了にあわせ、2018年3月のダイヤ改正で列車体系の大幅見直しが決定。小田急多摩線方面への直通優等列車は新宿駅発着の「快速急行」「急行」「通勤急行」へ、東京メトロ千代田線からの直通列車は小田急小田原線完結の「急行」「通勤準急」「準急」へ、それぞれ差し替えられることになった。運行開始から16年、「多摩急行」はついにその役目を終える。
使用車両
- JR東日本E233系2000番台(2016年から)
- 東京メトロ6000系
- 東京メトロ06系(引退まで)
- 東京メトロ16000系
- 小田急1000形(2010年まで)
- 小田急4000形