曖昧さ回避
pixivでは現状以下の意味で用いられている。
- 本来「比叡」と書かれるべきものの表記揺れ。稀に「飛影(幽遊白書)」であることも。なお、メイン画像手前側に描かれる人物は「比叡(艦隊これくしょん)」である。
- 叡山電鉄が「デオ732」の改造で製作した列車。メイン画像奥側に描かれる車両。本稿で解説する。
2.の概要
叡山本線および比叡山の観光振興を目的として、2018年に改造された。
鞍馬線向けの「きらら」とは異なる方向性の列車として、比叡山の持つ神秘性を「楕円」で表現したという。
そのコンセプト通りほぼ全ての窓が楕円形となっており、前面には車体一杯に巨大な楕円形の構造物が取り付いて異形とも言える姿をしている。この構造物、あまりに大きすぎて視界を遮ぎってしまう事から運転台の方を移設したそうである。
塗装は周囲に沈み込むような深い緑色で、構造物を含めた一部分だけが金色に輝くというもの。
インパクト溢れる見た目とは裏腹に、内装は楕円要素を除けば「和モダン」の流れを汲む落ち着いた雰囲気にまとめられている。流石に釣り手は楕円形にはできなかったようで、標準的な真円形の物が下がっている。
座席も「きらら」のように観光列車然としたものではないが、特異な窓形状を活かしたヘッドレストが設置されており、実用性は高い。
実際、この改造は同世代車両の延命を行う上でのプロトタイプを兼ねており、楕円要素を持たない「量産型」が後に続いている。一点物の客寄せパンダではなく、あくまで路線全体のイメージを底上げする役割というわけである。
(左:「ひえい」 右:一般延命車。元は同じ姿であった。)