史実の重巡洋艦については→「最上(重巡洋艦)」。
図鑑データ
艦娘紹介
最上型重巡洋艦一番艦、最上。
航空巡洋艦としての最上は、後部甲板に大量に搭載する零式水偵や瑞雲などの水上機を運用。
火力と雷装、そして航空機運用という立体的な戦術を組み立てることが可能な艦娘、最上。
ぜひ、貴方の艦隊に加えてみてくださいね。
性格は、なぜかボクっ娘風味です。
「ボクが最上さ。大丈夫、今度は衝突しないって。ホントだよ。」
さぁ始めるよ? いい?
『艦隊これくしょん』稼働当初から登場していた重巡洋艦娘。最上型としては唯一となる。
トップページを飾り、代表キャラクターとして紹介されている、同作の看板娘の一人である。
名前の由来は、松尾芭蕉『奥の細道』の俳句『五月雨を あつめて早し 最上川』で有名な山形県の最上川から。彼女自身がそれをネタにしたセリフもある。
なお、ゲームには「五月雨」という名の艦娘も登場しているが、当然の事ながら五月雨をいくら集めても最上になったりはしないので悪しからず。
緑がかった黒髪をさっぱりとしたショートヘアに切り揃え、臙脂色のセーラー服に艦娘としては珍しいキュロット着用と、一人称を裏切らない大変ボーイッシュな外見をしている。
その特徴から、半ば冗談、半ば本気で「最上くん」と呼ぶ提督が後を絶たない。
艤装は「15.5cm三連装砲(※)」を両手とふとももに1門ずつ計4門セットし、背中には電探付きマストと煙突が合わさった構造物を腰で固定して装備している。足回りは白線2本の入った黒いハイソックスに黒いショートブーツを合わせる。
※:この規格は本来軽巡洋艦の範疇(主砲6.1インチ≒15.5cm以下)に入るのだが、それは実艦がロンドン海軍軍縮条約による重巡洋艦の総排水量(建造枠の総数)の制限をかいくぐるため、軽巡洋艦名目で建造された史実に由来している。
余談だが、艦これでこの史実を踏襲したのは最上のみで、後に実装された三隈・鈴谷・熊野は当初より重巡規格の装備である「20.3cm連装砲」を保有している。
水上機母艦並の航空力と火力、どうよ!
最上はLv10で改造(強化)が可能。これは全艦娘でも最も早い部類となる。
史実の「最上」は後年 航空巡洋艦に改装されており、艦これでも改造後は航空巡洋艦に種別が変化する。それに合わせてグラフィックも変化し、左手には砲塔に変わってカタパルト二基が敷設された飛行甲板を持つようになり、他3基も先述した重巡規格の「20.3cm連装砲」に置き換わる。
なお、改造を終えるとよほど嬉しかったのか、航空火力に対して力説し始める。提督のおさわりに対しても、改装前はやりすぎると怒ってくるが、航巡になると「航空甲板に興味を示している」と思い始めるらしく、妙に上機嫌で接してくる。
この変わり様から、同様の改装を受け、航空火力推しと最上への言及を始めた日向の影響を考える意見もある→日向師匠。
そして2021年3月30日、長く期待されてきた改二形態「最上改二/改二特」が実装された。
詳細は当該記事に譲るが、その戦力的価値は艦隊決戦の切り札の一隻を担えるほど強力なものへと成長した。
性格? ボクに似合っているかな?
ボクっ娘らしく、明るく素直、ハツラツとした元気な女の子。
史実から衝突癖があるらしく、若干ドジっ娘の気配もある。
これは史実で二度の衝突事故を起こしていることに由来。しかも、彼女は衝突以外にも味方を雷撃するというオウンゴールを決めた(※)事もある。
※:よりにもよって 陸軍船3隻を含む5隻に命中という大戦果であった。
幸か不幸か、この中の1隻の神州丸には陸軍側司令官の今村均中将が座乗しており、彼は重油たっぷりの南海遊泳を3時間楽しむハメになってしまったものの生還。
後日原因究明により撃沈の真相がわかると、海軍側司令部総出で謝罪に向かうという騒ぎになったのだが、今村中将は快く謝罪を受け入れたばかりか、大勝を収めた海軍の顔を立て、事実を秘匿して船団の損害を敵艦隊の攻撃によるものとすることを提案したという。
彼の海より広い心が無ければ、今の彼女はこのような性格ではなかったかもしれない。
二番艦の三隈とは親友のような間柄で、彼女からは「もがみん」という愛称で呼ばれている。この愛称は両者を運用していない提督の間にもかなり普及している。
2015年5月18日の更新時に追加された時報ボイス(「改」時のみ)により、最上も三隈を「くまりんこ」と呼び返している事が明らかになった。
執務に対して真面目そうな雰囲気とは裏腹に時報ボイスでは一日中フリーダム。
ほぼずっと寝てるか食べてダラダラしている。
割とよく食べるらしく、デザートは別腹の模様。
また、よく寝もしていて、かなりの健康優良児ぶりが窺える。
……が、問題はその寝方である。
元々被っている帽子を直接直しにくるといった距離感の近い彼女であったが、時報ボイスでは 寝落ちして提督に背負われて執務室に運ばれたり、深夜勤務明けには自分から執務室の布団に入り込もうとしたりと、提督との距離がほぼゼロになっているのである。
デザートにしても、提督の顔についたアイスを舐め取ってると思しき描写があり、完全にデキているのではないかとさえ噂になっている。
そしてトドメとばかりに22時の時報で――
「提督と食べるカレーはおいしいよねー 毎日でもいいや」
――と、さらっと プロポーズめいたセリフをのたまってくる。
従来、提督LOVE勢としては妹の三隈や鈴谷の方が注目されていたのだが、これによって最上も晴れて(?)ノミネートとなった。中の人繋がりでは「お艦」や「ダメ提督製造機」といった熱狂的なファンを持つ艦娘が複数おり、その求心力は折り紙付きと言える。
また、2016年冬イベント「出撃!礼号作戦」と共に実装された期間限定ボイスにて、恥じらいながら提督にチョコレート渡し、受け取ってもらって喜ぶという、これまた破壊力バツグンな振る舞いを見せている。
性能!いっけー!
邂逅・改造共に最序盤から可能であり、重巡洋艦系で最も早く戦力として完成するという要素が大きな強みである。
後から参戦してきた妹達は総じてレアキャラであり、入手が容易な利根型は航巡への改造に高い練度とレアアイテムを必要とするとあって、最上が艦隊唯一の航空巡洋艦であるという提督も決して少なくない。
当初は実装が早かった分、他の航巡娘より最終スペックが劣っていたが、これも後に上方修正が行われ、着弾観測システムによる重巡・航巡の強化も併せて、ゲーム開始直後から高難易度海域まで頼れる存在となるだろう。
初期装備は上記「15.5cm三連装砲」の他に「零式水上偵察機」。
三連装砲は彼女自身が使ってもいいが、軽巡の主武装として重宝する砲塔であるため、史実通り換装して他に譲り渡すのもいい。入手経路としても彼女から貰うのが最も手っ取り早くなっているため、「最上砲」の通称を持つ。
なお、ゲームでは何を装備していようとも彼女が軽巡扱いされる事は無いので素直に重巡として運用しよう。
Lv10での改装時には上記「20.3cm連装砲」と「瑞雲」「零式水上偵察機」を持ってくる。
瑞雲は水上爆撃機であり、成長が早いだけでなく改造直後より航空巡洋艦としての運用が可能と、たいへん初心者に優しい艦娘である。
艦載機は当初【5,6,5,3】の19機搭載可能であったが、2016年4月22日のアップデートで第4スロットの搭載数が+8され【5,6,5,11】の27機搭載となった。ちなみに4スロット目の搭載数11は、実際の最上の搭載数と同じである。
航空巡洋艦になると、防御系が落ちる代わりに武装の搭載数や索敵能力などが上昇し、敵艦隊に空母がいなければ、瑞雲だけで「制空権確保」して着弾観測射撃が可能。2-2での補給船狩りが楽になる。
もっとも、この手のキャラにありがちな事であるが、装備の組み合わせ次第で索敵・航空戦・砲撃戦・対潜・雷撃戦と色々こなせるマルチロール艦となる反面、役割を明確にしておかないとただの器用貧乏に陥ってしまいやすい点には注意が必要である。
出撃する海域の敵編成の確認や、それに応じた編成・戦術の組み立ては提督の重要な仕事である。
なお本人は「ヘリ搭載護衛艦の先駆けのような」と言っているが、最上が搭載していたのは水上機であり、回転翼機であるヘリコプターとは運用方法も甲板の構造もまるで異なるので注意。「ヘリ搭載艦の先駆け」の名にふさわしいのはむしろカ号観測機を試験したこの子である(結局、日本の艦船での回転翼機運用の実用化は戦後の宗谷の南極観測まで実現しなかったが)。
『艦これ改』では
PSVita版・『艦これ改』にも当然、最上は登場するが、本作では「海上護衛艦隊」という新たな役回りも加わっている。
『艦これ改』では敵深海棲艦が通商破壊戦をしかけてくるため、輸送船団を守る護衛艦隊を各海域に配備する必要がある。護衛艦には対潜能力が求められるため、通常は重巡は配備できないが、航空巡洋艦に改造された最上ならば配備できる(旗艦任務も可)。
入手が容易なコモン艦(=ダブりがち)で、改装レベルも低いので、牧jy……、もとい、対抗演習などで“促成栽培”したのち、海上護衛戦に投入という手も可能なのである(瑞雲を“収穫”してしまうと対潜が大きく下がってしまうが、対潜だけなら、よりコモンの水偵の増載でカバーは可能)。
もちろん、最上以外の航空巡洋艦、航空戦艦も配備可能だが、入手の困難さや改造レベルの高さ、戦艦は戦力としての重要性から、護衛艦隊への投入はあまり現実的ではない。
海上護衛戦に投入するには少々オーバースペックのきらいもある(加えて、搭載機がないと無力)が、本人も言う通り「ヘリ搭載護衛艦の先駆けのような」最上を、輸送船団の守護神として活躍させるのも、またアリではないだろうか。
その他
提督、ちょっと動かないでね。……ほら、帽子はこうした方がかっこいいよ!
2016年6月10日のアップデートにおいて、待望の期間限定グラフィックが実装された。
三隈とおそろいの赤茶色の雨合羽を着用し、フードをかぶっており、足もとは長靴を履いている。
中破時には長靴が浸水したのか、靴を脱いで水を抜いている。
……が、全身をすっぽり覆う雨合羽姿から「暗黒面に堕ちたか……」などと、某SF映画っぽいという意見がちらほらと出ていた。
艦これと三越がコラボするのか。へー!
2017年3月22日より前回の好評を受け、第2回の三越百貨店とのコラボフェアが実現。
その看板として三隈共々キャンペーンガールとして抜擢された。
……スカート姿で!!
女の子らしい格好に慣れてないのか、若干肩を張っているようにも見える。
荷物持ちを担当しているが、さりげなくアウターを腕まくりしちゃっているのがもがみんらしい。
三隈はどうしたんだよ? なんで機嫌悪いのさ?
2016年の初夏、三隈の季節限定ボイスで水着modeの可能性が示唆されるも、三隈が選んだのがよりによって紐ビキニだったことが災いしたのか、結局最上の水着modeはお預けとなった……。
しかし翌2017年、三越コラボのグラフィックを改訂した水着modeが遂に実装される。
水着は上が緑と赤・下が白・紐部分が黄色の瑞雲カラーのベーシックなビキニ水着で、薄手の白いパーカーに右手に西瓜の入った網、左手に砲塔を下げている。
パーカーの裾には臙脂の二重ラインが入っている。
もちろん、三隈とはお揃いである。
中破時は砲塔が被弾して穴が開き、パーカーの裾が焼けている程度。ただパンツ部分は少し焦げており、そこから日焼けしていない白い肌が覗いている。
決戦か……、また突入だね。いいよ、突破しよう!
2017年秋、遂に運命の作戦が決行される。
その一週間前である11月10日、最上にも決戦前夜ボイスと限定グラフィックが実装された。
頭に鉢巻き、左腕に「1YB 第三部隊」の腕章を付け、艤装に三隈改と同様の探照灯が腰から釣られている。普段は左手に持っている飛行甲板は紐を付けて肩から下げ、全体的に自前の探照灯から逆光を受けているような薄暗い色合いとなっている。
2度にわたり護衛艦に転生!
海上自衛隊には、ひらがなの「もがみ」として2度にわたり艦名が受け継がれている。
3代目はかつて存在したいすず型護衛艦の2番艦・DE-212、4代目は2021年3月3日に進水したもがみ型護衛艦のネームシップ・FFM-1である。なお4代目もがみは当初、2番艦くまのと同じ2020年11月に進水する予定だったが、工事中のトラブルがもとで工期が遅延し、進水式も遅れていた。
この結果、最上(日本海軍)〜もがみ(海自)は初代から4代目まですべて3月に進水した艦になっている。
新しいイラストが来たよ
提督にお知らせみたいだよ
- 艦隊これくしょん 重巡洋艦娘 看板娘 ボクっ娘 もがみん
- 最上改二 最上改二特
- 最上(重巡洋艦)
- 最上型:三隈(艦隊これくしょん) 鈴谷(艦隊これくしょん) 熊野(艦隊これくしょん)。三隈とは「もがみくま」のカップリングも存在。
- 西村艦隊:扶桑(艦隊これくしょん) 山城(艦隊これくしょん) 時雨(艦隊これくしょん) 満潮(艦隊これくしょん) 朝雲(艦隊これくしょん) 山雲(艦隊これくしょん)。時雨とは「もがしぐ」のカップリングも存在。
- 日向(艦隊これくしょん):同じ航空火力艦としてやや一方的な仲間意識を向けられている。師弟として「日向師匠」、カップリングとして「ひゅうもが」のネタも存在。
- 五月雨(艦隊これくしょん):合体しないってば。
- あきつ丸(艦隊これくしょん):直接的な関わりはないが、最上が誤射した「神州丸」はあきつ丸の先輩にあたり、 公式四コマでもネタにされている。
- 神州丸(艦隊これくしょん):誤射された本人も後に実装されたが、当時の海軍・陸軍の通りに本人はこの事を水に流している。
- 大和(艦隊これくしょん):史実での15.5cm三連装砲の転用先(副砲として)。
- 那智(艦隊これくしょん):これも艦これではさほどメジャーなネタではないが、レイテ沖海戦時の衝突相手で志摩艦隊旗艦。
- 曙(艦隊これくしょん):スリガオ海峡海戦において行動不能となった最上から乗員を救助し最上の介錯をした駆逐艦。西村艦隊に続行してスリガオ海峡に突入した志摩艦隊の一員。戦後、曙戦友会の立ち上げに際し最上戦友会らの協力を得ている。最上改二・最上改二特実装直前のメンテにて曙改二実装。
- 伊41(艦隊これくしょん):艦長同士の縁から彼女に差し入れてもらったウイスキーを瓶だけ大事に取っている。
- ゴトランド(艦隊これくしょん):遙か北欧にて建造された軽航空巡洋艦娘。計画段階から航空機運用能力を有していたため、艦種変更した最上にとって大先輩に当たる存在である。
- 最上静香:アイドルマスターミリオンライブのキャラクター。単なる名前ネタというだけでなく由来もあだ名も同じである(彼女に限らず、アイマスのキャラクターの一部は「旧日本海軍の戦艦・軍艦」の名前が入っている)。