図鑑データ
「翔鶴型航空母艦2番艦、妹の瑞鶴です。
幸運の空母ですって?そうじゃないの、一生懸命やってるだけ…よ。
艦載機がある限り、負けないわ!」
概要、抜錨します!
期間限定イベント海域『敵泊地へ突入せよ!』にて追加実装された艦娘の一人。
2013年6月26日は通常建造の空母レシピで入手可能となり、同年7月17日のアップデートで通常海域でのドロップ入手も可能となった。しかしレアリティはホロであり、今なお入手難度の高い艦娘である。
容姿ですって…?冗談じゃないわ!
姉と同じく巫女装束風の色合いの弓道着を身に着け、背中には艦橋と煙突の付いた赤い矢筒を背負い、胸には黒の胸当てを付け、脚には主機と対空機銃の付いたブーツを履き、飛行甲板を肩に付けている。甲板識別文字以外に相違点を見つけるのは難しいと言われていた実際の翔鶴型航空母艦に対して艤装や服装以外の共通点は殆どなく、髪も姉の翔鶴がさらりとした銀髪のロングヘアーなのに対し、彼女は黒髪ツインテールとなっている。髪の色については緑色っぽく描かれる場合もある。
艦これアーケードでは形状上ふんどしのようにも見える。
改以前の状態と、改二の状態では下着が違うという説もある(これは姉も同様)。
なお、Lv25で改造すると服装が最終戦(エンガノ岬沖海戦)仕様の迷彩カラーとなる。→瑞鶴改
胸部装甲
また、姉どころか巨乳揃いの他の正規空母と比較して胸部装甲がかなり薄く、アニメ版5話にて、大井に「甲板胸」と言われている。軽空母どころか新型軽巡にすら負けるかなりのちっぱいであり、中・大破時のイラストで確認できる。
実はこの胸の大きさ、メディアによってかなり差異がある。
エフトイズコンフェクトから発売されていた『艦これモデル』に封入されているカードの中破絵では、ゲーム中よりもかなり胸が成長しており、一部で話題となった。この成長については、公式ムックである『艦娘型録』に収録の中破絵においても確認ができる。
と、思いきやコニシ氏が担当した模型専門誌の別冊『艦これピクトリアルモデリングガイド2』の表紙ではコニシ氏デザインの艦娘達の二番艦の一人として最前列で描かれているのだが、その描写は……
と、思いきや艦これアーケードでは、カードの中破イラストこそブラウザ版のままだが、ゲーム中では姉ほどではないが、完全に大型艦相当のサイズにまで大きくなっており、さらに形も美しい。一説には翔鶴の3Dモデルを流用したためとも言われるが真相は不明。
しかし、改二になると……。
pixivに投稿されるイラストでは、並~大き目に描かれることも少なくなく、絵師諸兄の好みや解釈により大きさにかなり幅があることも彼女の特徴だろう。
性格で、決めたいわね!
大人しめな翔鶴とは対照的に、やんちゃで押しの強い性格。
秘書艦時の時報をちゃんと読み上げないあたり、少し物臭な面が見て取れる。口より先に手が出やすい所があり、秘書艦にしてクリックすると、「爆撃されたいの!?」と警告してきたり、「全機爆装! 準備でき次第発艦! 目標、母港執務室の提督! やっちゃって!!」と本当に爆撃してくる。
セクハラをする提督が悪いので瑞鶴の反応は当然と言えば当然だが、逆に瑞鶴自身も姉に対してスカートを引っ張るなどの行為をしている可能性がある(翔鶴の台詞より)
基本お転婆ではあるものの、時報でどこか甘えるような台詞や、放置していると「不貞腐れるぞ~」と猫なで声で言ってくるので結構かわいい。おかげで一部ではツンデレ疑惑を持たれている。
2016年のホワイトデーでは提督からお返しを貰えたことに大喜びするが、直後に自分の知らない間に翔鶴が提督にバレンタインチョコレートを贈っていた事、そして提督が姉にもお返しを用意していた事に嫉妬して翔鶴を困惑させている。なお、前日談としてバレンタインデーには照れ隠しとはいえ「どうせ私くらいしかチョコ渡す人いなくて可哀想」と発言していたため、ホワイトデーにその発言のツケが返ってきた形になっている。なお、さすがにあんまりな対応と運営側からも判断されたのか2018年以降は台詞が変更されており、提督を待ち伏せしてチョコを渡すようになった(ホワイトデーのボイスは変わっていないが)。
機嫌が悪いと大型艦だろうと喧嘩を吹っ掛ける傾向があり、クリスマスやバレンタインで翔鶴にヒステリーを起したり、同じくクリスマスで大和を爆撃しようとする等、危ない橋を渡り続けており、被害者も出ている(後述)
なお、二次創作では
- (ギャグ的な意味で)語尾に「~(だ)ずい」(例:「卑しい女ずい」 ※この卑しい女とは加賀を指す事が多い)と付ける
- (翔鶴が沈んでしまったマリアナ沖海戦の後を連想させるからか)改の姿では愁いを抱えたような若干暗めの性格になり、ひどくなるともっと荒んでタバコを吸っていたりアレな薬品に手を出していたりすることもある
という個性が加えられる傾向にある。
瑞鶴と七面鳥
「七面鳥ですって…?冗談じゃないわ!」という台詞は、史実のマリアナ沖海戦において米軍のパイロット達からマリアナの七面鳥撃ち(Great Marianas Turkey Shoot)と比喩されるほど一方的な戦いだったことが元ネタになっている。
遠距離からのアウトレンジ戦法(米空母機の航続距離外から攻撃する)による逆転勝利を狙うも米艦隊からはレーダーで丸見えであり、米迎撃機で埋め尽くされた空を長距離飛行で疲れきった日本軍搭乗員が突破することは叶わなかった。
この戦いで今までずっと一緒にいた姉の翔鶴と新一航戦の同僚大鳳を喪う事になる。
また、七面鳥がクリスマスのご馳走でもあることから七面鳥は特にネタにされやすく、ゲーム内でも2013年には那珂ちゃんが七面鳥を連呼したことがネタにされたほか、その翌年にはご馳走に舌鼓を打っていた飛龍に食って掛かった様子も窺えた。それ以外でも公式4コマ第16話にて焼き鳥で何がいいか聞かれ、蒼龍に「七面鳥は出ないから大丈夫」と先手を打たれたり、第22話のクリスマス回で料理の説明をする金剛に上記のセリフを言い放ち、パス扱いされかけたりと自らネタにしている部分も。
2015年から翔鶴に勧められて癇癪を起したり、飛龍に呆れられたりしていたが、2016年のクリスマスには、とうとう七面鳥のローストを食べてはしゃぐ艦娘の何人かに八つ当たりを敢行する暴挙に打って出てしまった……。
なお、2017年のクリスマスには昨年爆撃した艦娘の片割れが修羅場modeの限定グラに変更された状態で昨年のクリスマスボイスが使われたため、台詞はハイテンションなのに虚ろな様子で七面鳥を食べる秋雲を容赦なく爆撃する瑞鶴というそれはそれは酷い絵面の状況になってしまった。
翌年は秋雲のほうがなおのこと修羅場と化しもはやクリスマスどころでなくなってしまい、どうにか悪夢は繰り返されずに済んだ…と思いきや、新たな犠牲者が…。
その後も2020年のクリスマスには七面鳥に舌鼓を打つサウスダコタに喧嘩を吹っ掛けて大乱闘に発展し、2021年のクリスマスには遂にシステム上勝ち目のないスキャンプを睨み付けて、「沈めっちまうぞ!」と返されてしまった。
…とまあ、ここまでクリスマスになる度トラウマを暴発させる彼女の様子を記したが、実際のところ彼女自身も、クリスマスという行事それ自体にはそこまで悪感情は持っていないらしい…あくまで七面鳥がトラウマなだけで。
それを示すかのように、2017年版公式カレンダーでは姉妹でサンタ服姿を披露。そして2018年12月7日のアップデートで、姉に遅れること1年、満を持してクリスマスmodeが実装された。
なんだかんだで彼女も楽しんでいるのかもしれない。
なおアーケードでは、この状態だと手にしたプレゼント箱を艦載機に変えて攻撃するというオカルト寄りの召喚方式を使っている。
と言う訳でこんなネタもある。
性能…どう?どんな感じ!?どんな感じ!?
ゲーム中での性能は、運の値以外は翔鶴と同一である。
史実における瑞鶴がマリアナ沖海戦まで被弾しなかったエピソードから、運が雪風、時雨改二/伊58/飛龍改二に次いで高い。同じ空母である飛龍の運を改造によって上げるには77という高いレベルが必要な為、初期ステータスからの幸運艦という意味では瑞鶴の立ち位置は安泰である。
また、太平洋戦争当時に建造された航空母艦としては新型である為、基本ステータスも高めに設定されており、艦載機の搭載数も多く、大和に先じてバルバスバウを装備していたこともあり一航戦に比べて燃費もよろしい。
但し、スロットごとの搭載量が均一な為、「攻撃重視」「防空重視」などの小技がききづらい。そこらへんは提督の好みと言える。
砲撃戦時の攻撃力こそ正規空母にしては低めの水準だが、艦戦を大量に搭載した際の制空力、艦攻を搭載した際の航空戦時の攻撃力共に高く、他空母と連携して互角以上の制空権をとりながら航空戦で先制攻撃をかけるのに向く。
2014年時点の航空戦の仕様では航空攻撃でのダメージが安定しない為、安定してダメージが期待できる砲撃戦を重視した一航戦の方が人気なのは否めなかったが、弾着観測射撃が実装され制空権の確保が重要になってからは、二航戦の改二や赤城すら上回る制空力を発揮できる空母として再評価されつつある。さすがに搭載数トップの加賀には勝てないが…
防御面ではそこそこの防御性能と高い回避能力が特徴となる。
2015年夏季イベント『反撃!第二次SN作戦』にて先行実装されたアイテム『試製甲板カタパルト』のイラストには、彼女そっくりな黒髪ツインテールの妖精さんが翔鶴を想起させる銀髪の妖精と組になって描かれ、五航戦姉妹の改二の実装を予感させた。
そして、同年9月25日のアップデートで翔鶴改二が実装されたのに続き、翌月の10月30日にはめでたく瑞鶴改二が実装される事となった。
改二から更に改二甲へコンバート改装できる点は翔鶴と同じだが、改装可能なレベルが僅かに異なっているので注意(改二:Lv77+改装設計図+試製甲板カタパルト⇔改二甲:Lv90)。
改二では引き続き迷彩仕様だが、改二甲で未改造時の紅白の道着に戻っている。
姉と比較し装甲や回避・幸運などが高い防御寄りのステータスになっており、搭載機数のスロット配分にも微妙な違いがある。 改二では加賀改に次ぐ搭載数。改二甲ではトップクラスの防御性能を活かした生存能力と中破状態でも攻撃可能という装甲空母の安定性を持ち非常に使い勝手が良い。
しかしながらその代償として燃費がかなり悪化してしまい、なんとボーキサイトの女王とその相方を差し置いて、実装時、正規空母中ワースト1であった。
まあ、私だってたまには活躍するし…
二次創作においては、物静かで謙虚な同型艦の姉・翔鶴とは対照的に、勝気で快活な性格で描写されることが多い。他の艦との絡みでは翔鶴との絡み(瑞翔)が最も多く見られるが、加賀に反発したり、喧嘩するほど仲がいい的な関係を築いている作品も多い。(瑞加賀)
また、同僚であった期間が長く最期も共にした瑞鳳との絡みもしばしば見られる。(瑞瑞)
上記のような落ち着きのないじゃじゃ馬な妹キャラであることや(装甲空母の大鳳を除いて)長らく正規空母の中で最年少であったことから、長らく未熟な後輩キャラとして扱われていたが、最近は後輩となる最後の正規空母も実装され、自身が先輩から受けた教えを後輩達に伝える年長・先輩ポジションとして扱われることも徐々に増えてきている。特に瑞鶴を強く慕う葛城との絡みも見られるようになった。(瑞葛)
公式4コマ『吹雪、がんばります!』
第4話で翔鶴とともに登場。姉の翔鶴が「不幸さん」と呼ばれるのに対し、「幸運さん」と呼ばれている。実際、2人で歩いていると、翔鶴だけが酷い目に遭っている。
第53話の進水式カッコカリでは験を担いで修祓(しゅばつ)を伊勢に頼まれている。
コミカライズ『水雷戦隊クロニクル』
11話の最後から、海軍大演習の合同艦隊のメンバーとして姉の翔鶴と共に登場。
金剛型フルメンバーを相手に小破してしまうが、「これぐらいで音を上げていたら、あいつになんて言われるかわからないじゃない」とその場にいない一航戦を意識するそぶりを見せている。
ノベライズ『鶴翼の絆』
本作のメインヒロインを務める。空母艦娘として目覚めて早々猫にブラジャーを盗まれたり、一航戦の称号を譲らない加賀に格下扱いされたことに腹を立てて一対一の演習で勝負したりと、波乱続きの鎮守府生活を送るが、持ち前の負けん気の強さで乗り越えていく。
主人公らしく作中の激戦の殆どに参加しており、彼女の機転によってピンチを乗り越えることも少なくない。そういった活躍は(上層部によるプロパガンダという側面も大きいが)海外にも伝わっていたらしく、最終巻の時点で西洋諸国の民間人の間では「かの国の武勲艦娘といえば瑞鶴」と言われるまで有名になっていた。だが、その知名度と人気故に政治的判断によって…
ちなみに密かに翔鶴や他の空母と胸のサイズの差があることを気にしているらしい。
テレビアニメ版
第5話より登場。
五航戦を格下扱いし、同じ部隊に配属されたことに対し不満を漏らす加賀に食って掛かるなど負けん気の強い性格である。
また、同じ部隊に配属された大井には甲板胸呼ばわりされていた。
旗艦を務めた際は「アウトレンジで決めたいわね」と史実を反映した負けフラグ発言をし、案の定失敗する。
雷巡チ級撃沈後は正式に旗艦を務めることになった吹雪の計らいもあり、加賀とは一応和解した模様。
第7話冒頭の遭遇戦では功を焦るあまり突出しすぎて雷撃を受けそうになったが、加賀に庇われ自らは被弾を免れる。
帰投後そのことで大破、入渠を余儀なくされた彼女が原因となった自分を擁護するような発言をした為、ばつが悪い気持ちからか
「カッコ…つけないでよ!アンタは私の代わりに被弾したんじゃない…」
「一番悪いのは、油断して出過ぎた私なのに…どうして責めないのよ!?」
と彼女に声を荒らげてしまう。その際加賀は、
「私はあの絶望的な瞬間に見えたわずかな希望に賭けただけ」
と自らの行動の真意を説明した。しかし、彼女の言い方が癇に障ったのか「なによアンタ…そんなボロボロのくせして、どうしてそこまで偉そうに…!」と逆恨みしたが、金剛に仲裁される。
間もなく開始されたMO作戦では、加賀のピンチヒッターとなった姉・翔鶴と共に出撃。道中の珊瑚諸島海域では彼女と共同で索敵を行い空母ヲ級を中心とした敵艦隊を発見。ヲ級を中破させる。
「あーあ、加賀にも見せたかったな。私たち五航戦の艦載機が敵の空母を撃破したところ」
翔鶴「瑞鶴は、本当に加賀さんと仲良しになったのね、私も嬉しいわ」
「うえぇ!?無い!無い無い無い!無いよそんなの!!私はあんなお高く留まったカッチカチつり目の一航戦なんて、大ッッキライなんだから!」
彼女達がこう話し合いながら本隊の支援に向かう途中で突然、別の空母ヲ級が放った艦載機の激しい爆撃を受け翔鶴が中破、被弾を免れた彼女も直掩機も出せないほどの窮地に追い込まれる。
絶体絶命の状況だったが、先述の加賀の言葉を思い出してスコールの中に逃げ込み、その一瞬の切れ目を用いて艦載機を飛ばすという奇策で窮地を乗り切り、ヲ級を大破撤退に追い込んだ。
第8話では、トラック島前進基地で合流した加賀に自らの戦果を自慢するが、そこでもやはり
「私たち(一航戦)だったらMOを攻略していた」
と手厳しい言葉を浴びせられ反発するも、その後「頑張ったわ」と言われた為に動揺し狼狽した。
なお、何かと胸部装甲をネタにされる彼女だが、第8話の入渠シーンではそれなりに(少なくとも谷間のラインが描画される程度には)「ある」ことが確認できる。
第12話では、(赤城も一緒だからだろうが)「一航戦の先輩方」と素直に敬意を示したかと思いきや直後に「きっとへマをする空母が一杯や二杯いるかと思ってね」と憎まれ口を叩くなど相変わらずだが、帰投後に返された弓に兎の折り紙が付いてるのを見て赤面するのも相変わらずだった。
その後を描いた劇場版の様子から見ると、加賀との関係もかなり改善された様子。一航戦の側も五航戦の実力を認めるようになったのか、戦闘中に瑞鶴が行った意見具申がそのまま採用されたりしている。
小ネタ
史実における戦果は共同戦果を含むと空母だけでも三隻撃沈、二隻損傷と翔鶴と並び、日本海軍最殊勲艦と言われるほどであり、真珠湾攻撃からレイテ沖海戦までの約三年間を戦い抜いている。翻って最期の戦いでは真珠湾の仇討ちとばかりに最も苛烈な集中攻撃を受けた。
実際攻撃を行ったエンタープライズは真珠湾の際、ミッドウェー島からの帰りでこの惨劇を見た際に乗っていたハルゼー中将は「あいつらを倒す前に地獄は日本語だらけになるだろう」と壮絶なまでの恨みを込めていたという(ハルゼーはもともと嫌日であった)。
レキシントンも先代を沈められ、艦長は2代続けてだったため怒りに燃えていたという。
だが、この行動により第7艦隊との連絡ができていなかったり無視したりで別の所で問題が発生していたのだが…
やだ、イラストもいいわね…さーんきゅっ!
提督さん、関連タグできたみたい。
瑞雲祭り:2017年エイプリルフールから産まれた運営の凶行に乗じて(?)、本来なら運用できない水上機を手にした彼女も参加。(この時の艤装はこっちだが)