概要
著:深山靖宙にて角川書店の漫画雑誌『月刊コンプエース』2014年1月号(2013年11月26日発売)から連載開始。
作者の体調不良によって休載やページ減はあったものの連載を続け、コンプエース2016年11月号で完結した。
艦娘たちが可愛らしく描かれる一方で、バトル物としての側面が大きく、艤装が細かく描かれ、深海棲艦は恐ろしい敵として登場する。
第六駆逐隊(暁・響・雷・電)を主軸とした彼女達の成長活劇であり、他にも指導役として天龍、秘書艦として龍田や、不在の提督代理として大淀などが登場する。
内容は主に戦闘をメインとした構成をしており、作中ではバトル物らしい深海棲艦との近距離戦など、濃密なバトル描写が売り。また、日常パートでは駆逐艦娘達による微笑ましい光景も見ることができる。
大まかに前半は深海棲艦との戦い、後半は他の艦娘たちとの大演習で構成された。
作中描写から、ストーリー的にはブラウザゲーム版における最難関ステージ3-2ことキス島撤退作戦を第六駆逐隊で行うことを最終目標に添えていると思われる。
ストーリー
謎の敵性体・深海棲艦に対抗できる唯一の存在、艦娘。彼女たちが砲煙にまみれながら激戦を繰り広げる最前線からはるか後方、明日を夢見る新米の駆逐艦娘達がいた。これは彼女たちの物語、なのです!
メインキャラクター
第六駆逐隊のリーダー格。プライドが高く反骨精神旺盛だが子供っぽいところも目立ち、チョロイ。天龍には最初にビビらされたりちんちくりん扱いされたために反発していたものの、直にツンデレ的な好意を寄せるようになる。
第六駆逐隊のフォロー役。他の三人より頭ひとつ大人びており、大演習の真意に感づくなど勘も鋭い。一方で割りと子供っぽい面も見られる。第六駆逐隊の皆を大切に思っており、彼女たちを守るために陰ながら悩んでいる。
大演習では勝利のために意外な作戦で挑む。
第六駆逐隊のムードメーカー。元気ハツラツで裏表のない世話やき。主に電を元気づけたりなど精神面で支えている。ダメ人間に目がなく、世話を焼くのが大好き。
第六駆逐隊で一番臆病で心優しい艦娘。
深海棲艦相手にも情けをかけ、逆にやられてしまいそうになるなど優しすぎる側面がある。
天龍には雷とともに最初に訓練をし思いを肯定してもらったことなどから憧れてる節があり、フフ怖まで真似しようとしている。
成長が最も描かれたキャラであり、一巻のあらすじ等も含めると彼女が実質的な主人公であろう。
第六駆逐隊の所属する鎮守府に転属してきた艦娘。
第六駆逐隊の指導役的立場にあり、心身ともに彼女たちの手本となり、慕われている。男まさりの戦闘狂だが、人当たりも良く親切で地元ではかなりの人気者。また趣向も可愛らしいなど完璧超人。
そのため、天龍は暁たちの大きな支えとなっている。
作中では空母ヲ級eliteをタイマンで互角に渡り合い、大演習編でも主力艦隊の夕立改二に相手に善戦するなど、原作となるゲーム中での低評価が嘘のような八面六臂の大活躍を見せつけてくれる。
ただし、ヲ級とタイマンしていたのは引き付けていた最初ととどめの最後で、夕立にはせいぜい引き付けておいた程度であり、前者は天龍含めた全員が全弾消費、後者は大破に追い込まれてる(それでもなお戦おうとしたが)などゲームからそれほど離れた性能を見せてる訳でもない。
そのために活躍と比例して負傷及び流血担当とも言えるほど。
なお、持っている剣は本気モードで使用し実際に戦果を上げている。
二次創作などで残念イケメン的なイメージがつく前のような、イケメンで戦闘狂で、それでいて女性的な可愛らしさもある天龍を拝むことができるのは、この作品くらいだろう。
主人公たちの鎮守府に転属してきた艦娘。
秘書艦に任命されるも、提督不在のため仕事している描写はない。主に第六駆逐隊の引率や天龍のフォローを担当している。朗らかな態度から第六駆逐隊には慕われているが、不用意に後ろに立つと問答無用で切りかかってくる。
天龍をからかうために、天龍の格好をして歩き回り更に行動や口調を完コピし周りを騙すという中々に恐ろしい休日を過ごしており、その際、頭の輪っかは外すことができる様子。
その他、多数の艦娘達が登場。
話として駆逐艦に重きが置かれてるため駆逐艦の出番が多い。
独自設定
- ガチの殴り合いのような戦闘も発生する。一応、ちゃんと砲雷撃戦もするが、やはり戦闘距離はすぐに白兵戦に移行できるほど近い。
- 提督は不在であり、大淀が提督代理として艦隊編成や指揮を取っている。
- 複数の提督(参謀?)が集まって会議している描写もあり、複数の鎮守府が存在していることが示唆されている。