止まり木の鎮守府
とまりぎのちんじゅふ
私はこの鎮守府を止まり木のようなものだと思ってる
艦娘たちがいつかくる戦いに備えて幸せを育む場所だと
でもいつかは飛び立たなければならない
あなたはまだ飛べるのだから
ヒロイチ氏による、戦略シミュレーションゲーム『艦隊これくしょん』のコミカライズ作品。
アスキー・メディアワークスの漫画雑誌『月刊コミック電撃大王』2014年7月号から連載開始。同年12月号まで連載され、以降は同社刊『電撃マオウ』に掲載誌を移して2015年2月号より連載。また、コミックワーカー(ComicWalker)でも連載された(下記に外部リンクあり)。2017年7月27日完結。
鈴谷と熊野を中心としており、深海棲艦が出現しない特殊な鎮守府を舞台にした日常もの。そのため戦闘シーンはない(演習は行っているがやはり直接は描かれない)どころか、艦娘が艤装を装備しているシーンもほとんどないが、時に史実に由来するシリアスな展開もあるのが特徴。
また、この背景の関係から登場する艦娘は重巡・軽巡・駆逐艦娘が中心で、ゲーム中で際立った性能を持つ艦娘や空母娘・戦艦娘はほとんど登場しない。
雑誌連載時や単行本には、各話の終わりにその回のメインとなった艦娘の史実を解説する2ページ漫画『電撃大王鎮守府戦記』がある。こちらは唯野影吉氏によるもの。
単行本は全5巻完結済。
※書きかけなので追記募集中
主人公の一人。
夜更かしをしていたり部屋もろくに片付けていないなどだらしない部分こそあるが、熊野の事は「放っておけない」という理由でいつも気遣っている。とはいえ正反対な性格なため時に衝突する事も。
主人公の一人。
本作の鎮守府に着任して間もない艦娘で、実戦をしない鎮守府にいる事を度々不満に漏らしている。鈴谷と異なり早寝早起き。単独では目的地に辿り着く事ができないというジンクスがある。
秘書艦……なのだが、持ち前の能天気さであまり秘書艦らしい事はしていない(本人はする気自体はあるらしいのだが)。
阿賀野の補佐役。秘書艦としての仕事はほとんど彼女がこなしているため、「能代が秘書艦なんじゃないの!?」と言われた事もある。
利根型の姉。
普段から何かと筑摩に頼る事が多いが、内心では筑摩に頼られたいと思っている。
利根型の妹。
いつも利根の世話を焼いているが、内心では利根に甘えたいと思っている。
※書きかけなので追記募集中
- 本作の艦娘は、軍令部からの正式な発表こそないが、人間の少女に艦の魂を宿した存在らしい。この影響で元になった人間から性格が大きく変わる事もあり、また艦の魂は艦娘自身の行動にも大きく影響してくる(熊野の単独では目的地に辿り着く事ができない、など)。
- 鎮守府は複数存在する。本作の鎮守府はその中でも深海棲艦が出現しない特殊な海域にある。そのため他の鎮守府へ転属するという事は深海棲艦との戦いに出る事を意味し、艦娘達は来たるべきその時のために日々演習や遠征をしている。
- 提督は登場しない。阿賀野によると多忙とのこと。
- 鎮守府周辺にある店には従業員が存在せず、そこでの買い物は自動引き落とし式になっている(艦娘達に人間ではない事を自覚させるためである事を示唆する発言がある)。
2016年6月27日(月)に発売された単行本第3巻の限定版(完全受注生産)には、何と公式ドラマCDが同梱された。主役級の鈴谷と熊野がフルボイスで活躍する。