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詳しい解説は親記事である古鷹型の記事を参照してもらいたい。


概要編集

簡単に言えば巡洋艦の火力が発達していく中で(巡洋艦の戦艦化にトラウマを抱える)英国がロンドン海軍軍縮条約を提唱した。

その中で

「備砲が6.1インチ以上8インチ以下をカテゴリーA(重巡洋艦)、備砲が5.1インチ以上6.1インチ以下をカテゴリーB(軽巡洋艦)とする」

と定義され、ここに「重巡洋艦」というカテゴリーが爆誕したのである。


その後は「準戦艦の重巡洋艦」と「水雷戦隊を率いる軽巡洋艦」の系譜に分かれて進化していく……のは実は短期間のことだった。早い話が日本が条約の隙間を突いて軽巡洋艦の枠を使って重巡洋艦(の艦体)を建造しようとしたため、その通告された内容にぶったまげた日本以外の国の軽巡洋艦は「準重巡洋艦」化していく。この件については最上型最上型重巡洋艦についても参照。

結果としてアメリカのブルックリン級・イギリスのアリシューザ(II)級はもとより、同盟国となる(ロンドン条約非批准国の)イタリアのアブルッツィ級までも古鷹よりでかいという有様になった。

なおワシントン海軍軍縮条約における補助艦艇(巡洋艦)の定義となる排水量1万トン、備砲8インチはイギリスのホーキンス級が基準になっており、この基準に基づいて建造された古鷹型は条約型巡洋艦の先駆けとも言える存在であった。


なお、未実装艦には旧来の分類である装甲巡洋艦から海防艦を経て“一等巡洋艦”に再分類された古鷹より古い艦が3存在しているが、この3隻は通信符丁から生まれた重巡を示す“甲巡”には含まれていない。これは、それまで第一線を退いた艦を分類していた海防の定義が変更された(新造の小型対潜艦とされた)ための措置でしか無く、古鷹の直接の姉とは言い難い。

むしろ古鷹の姉としてもっとも性格が近いのは金剛型である。もともと、日本海軍の内規では巡洋戦艦は一等巡洋艦であった為、古鷹は霧島の次に建造された一等巡洋艦であった。運用面上も、高速と火力を兼ね備えているとよく似ている。


また、実装済みのザラ級も完成時点では装甲巡洋艦扱いであったが、これはイタリアがロンドン海軍軍縮条約に参加していなかっただけの話である。なお、こちらは古鷹より後輩である。

余談だが、このロンドン軍縮条約で戦艦比叡が練習戦艦に変更されている。


でかすぎる妹編集

ドレッドノート・ショックの後、当時、列強と呼ばれた国は「艦軸上の複数主砲塔」を搭載した戦艦の建造に乗り出すが、日本はその中でも特に多数の砲塔を積みたがった。その雛形となった金剛型は前後各2基と世界的にも平均的な配置だが、扶桑型伊勢型、そのあと八八艦隊計画ではやはり前後2基ずつの長門型を挟んだ後、やはり背負式で艦橋後部にもやたら砲塔を配置したがった。


これは日本海海戦の戦訓が発端となっている。本来、前進する艦に対して前方を向けられる主砲が多い方が有利、と少なくとも他の国では考えられていたのだが、日本海海戦では前進してくる敵戦艦に対して側面を向けて並べた戦艦の全ての主砲を向けることで滅多打ちにするという“丁字戦法”の成功体験から、前方へほとんど向けられない背負式の砲塔を多数搭載する形になった。


他国ではどうだったのかと言うと、後部砲塔は1~2基、ネルソン級リシュリュー級など思い切って後部には砲塔を搭載しない例もあった。


が、どういうわけか大和型は八八艦隊計画までの日本戦艦とガラリと変わり、3連装砲塔を前部に2基、後部に1基と、いきなり前部砲塔重視になる。


大和型は八八艦隊計画までの日本型戦艦の系譜と言うよりは、重巡洋艦の拡大型なのである。2度の軍縮条約で日本海海戦の再現ができるほどの戦艦の数を保有できなくなった結果、数を並べるのではなく、重装甲大火力の少数の戦艦が高速で敵艦隊の頭を抑える、という巡洋戦艦・重巡洋艦の戦術が前提の設計となった。


中でも、大和のコンポーネントは改装後の古鷹型・青葉型に近い。平賀譲技術中将が理想と考える基本がこれだったらしい(古鷹型・青葉型で問題視された隔壁配置は変更されているが)。

また、速度もドイツ製のディーゼル機関やアメリカのターボエレクトリックが期待外れだったため、結局艦本式ボイラーとタービンを使うことになり、27ノットに留まったが、それでも出力は長門型の90,000hpを遥かに上回り(実は古鷹型の方が105,000hpで長門より大出力)、30ノットの高速を誇った第二次改装後の金剛型の136,000hpを上回る唯一の日本戦艦だった。27ノットは同時期に計画されたアイオワ級リシュリュー級ヴィットリオ・ヴェネト級ビスマルク級、キング・ジョージV世級(艦これ未実装)に比べて見劣りするように見えるが、自国近海の荒れやすい海を前提にした高い凌波性により、“安定して”発揮することができた(特に高速を極めるため艦体が細長いアイオワ級はヨーイングが結構ひどかったと言われる)。


仲間編集

他にももう2隻、世界の常識を塗り替えた日本海軍艦艇がいたりするのだが、前者には「専用の呼び名」が無かったりする…… 後者は2番艦の方が先に実装されたが絵師が絵師だったため泳ぐLOというタグが付けられた。これはひどい


関連タグ編集

全ての空母の母:元祖お艦こと鳳翔固有タグ。こちらも「空母設計のまま就役した世界最初の航空母艦」という史実から。

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