第二次世界大戦時に実在したイタリア海軍の重巡洋艦については、ザラ級重巡洋艦の記事へ。
概要
ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』の重巡洋艦グループのうち、ザラ級が描かれているものに付くタグ。2016年5月現在、2隻実装されている。担当声優はどちらも赤﨑千夏氏。重巡洋艦としては現在最後に実装された艦級で他の重巡洋艦と比較して雷装で負ける代わりに特徴的な性能を有し、尚且つ・・・
「凄まじい位キャラが立っている艦級」
である。
重巡洋艦/航空巡洋艦の中にあって唯一射程が「長」に設定されており、重巡洋艦以下の編成では真っ先に砲撃を開始する。反面射程を調整する手段が無いため行動順を変えるには他の艦の射程を調整してやる必要がある。
また重巡洋艦カテゴリーでは唯一「水上戦闘機」「水上爆撃機」が運用出来る艦級になり、航空戦艦・空母・水上機母艦・航空巡洋艦等の編成が制限される海域では貴重な制空要員となる。
艦娘
- 一番艦「ザラ」
2016年2月10日に実装。海外重巡洋艦として2隻目の実装でイタリア艦では初の巡洋艦カテゴリーでもある。妹のポーラの実装でそれまでのややシスコン気味な子というイメージからダメな妹に苦労している常識人と評価が180度変わった。イタリア艦で初めての「改二」であるZara dueが実装された
- 三番艦「ポーラ」
2016年5月3日実装であるが、未実装の時点で既にザラの台詞にちょこちょこ登場していた。始終酒を飲んでは色々とやらかす(他艦が呑んでいる所に乱入したり、酔うとやたらと脱衣したがったり)という酒乱っぷり。誰が呼んだかアル中ならぬアル重。
未実装艦
2隻とも未実装ながらちょくちょく提督達の間で話題に上がる。その際「ザラ姉様を助ける有能な妹達」と「ポーラとは別のベクトルでザラ姉様に苦労をかけるダメな妹達」という2通りの解釈がなされる事が多い
ただコンテ・ディ・カブールの時報からだと「ザラ級はザラに任せよう」とポーラの醜態を見て「ザラ級」と呼んでいる為、「フィウメとゴリツィアもダメな妹なのでは?」との疑惑がもたれている。
補足
ザラのセリフに「条約型重巡だから……」という台詞があるが、1930年のロンドン海軍軍縮条約によると、重巡洋艦建造においては
- 基準排水量1850トン以上1万トン未満(上限は先行するワシントン条約のものを継承)
- 備砲口径6.1~8インチ(同上)
という2つの条件が課せられており、これを満たすものを条約型重巡と呼ぶ。だが、ザラ級の場合、装甲を強化しすぎた結果重量オーバーを起こしており、厳密には条約違反型重巡とでも呼ぶべき存在となっている(もっとも、これは日本の妙高型や高雄型も同様なのだが)。
尚、イタリア(及びフランス)は日米英とともにロンドン海軍軍縮会議に参加しているものの、両国ともイギリスと潜水艦の保有枠に関して意見が噛み合わず揉めに揉めた結果、締結された条約のうち、巡洋艦以下の補助艦艇の保有枠に関して調印しないままであった(もっとも、色々とやらかした日本のせいで開かれた会議のようなものなので伊仏の行動が米英から非難される程であったかは不明だが)。そのため、この2ヶ国に関しては日米英と異なり重巡の建造量が制限されるという事はなかった。
余談だが、日米英伊仏の5ヶ国以外で重巡洋艦(とされる巡洋艦)を建造した国としてはドイツ(アドミラル・ヒッパー級)、ソ連、スペイン、アルゼンチンの4ヶ国があるが、これら4ヶ国はすべてワシントン条約・ロンドン条約に参加すらしておらず、自主的に重巡の類別を新設したドイツ以外のものはイギリスで編集されたジェーン海軍年鑑において勝手に「カテゴリーA型巡洋艦」に分類されただけに過ぎない。