青葉型重巡洋艦
改古鷹型とも呼ばれる。
古鷹型は20サンチ砲を搭載した画期的な巡洋艦であったが、装備方法が単装で、重い砲弾を砲のところまで人力で運搬せねばならず、砲力発揮に支障があった。
そこで予定されていた3・4番艦は、重量の増加を甘受してターレットを拡大し、揚弾機(砲弾用のエレベーター)を装備することになった。これは同時に「20cm砲8門・魚雷発射管8門」を持つ新型巡洋艦の原案のテストケースにもなっている。
これに伴い砲塔が大型化することから、同時に軍縮条約によって制限された排水量に対して砲火力を最大限に高めるため、主砲を20cm単装砲から同口径の連装砲に変更した。これが青葉型重巡洋艦である。
竣工時は古鷹型とスペックが異なることから青葉型として別の艦型として運用されたが、後の第一次改装で古鷹、加古の主砲も連装砲に換装されたため、以降は4隻そろって古鷹型として運用された。開戦時の第六戦隊である。
No | 艦名 | 工廠 | 起工 | 進水 | 竣工 | 戦没 |
一番艦 | 青葉 | 三菱長崎 | 1924/02/04 | 1926/09/25 | 1927/09/20 | 1947/07/01(解体) |
二番艦 | 衣笠 | 川重神戸 | 1924/01/23 | 1926/10/24 | 1927/09/30 | 1942/11/14 |
『艦隊これくしょん』での扱い
上記のようにアジア太平洋戦争開戦時には性能が均一化されていた古鷹型4隻だが、『艦これ』では青葉と衣笠は青葉型として扱われ、古鷹・加古とは僅かながらステータスが違う。といっても気にするほどではないが、太平洋戦争時には旧式化していたこともあってか、どちらも重巡洋艦としての性能は低め。
二度にわたるテコ入れの結果、一時は軽巡洋艦にさえ抜かれていた火力が20近く底上げされ、一部の高性能艦を除いた駆逐・軽巡をようやく抑え込むことに成功している。
また、「改古鷹型」として古鷹型と一絡げに分類されることもあってか、古鷹型と同様に建造時間が軽巡洋艦と同じ1時間になっている。
メンバー
青葉(艦隊これくしょん)
明るくお調子者な一番艦。
「ソロモンの狼」の異名を持つ不死身の武勲艦なのだが、『艦これ』では従軍作家・海野十三氏を乗せた史実から“艦隊のジャーナリスト”とでもいうような性格付けがなされている。
近年製作されたアニメ映画に実艦が出たこともあり、また史実ネタに事欠かないこともあってか、二次創作ではトラブルメーカー的な位置づけが強い。
【幸運:30(最大79)】という国産重巡としては最高クラスの運を持ち、ボスキラーとして活躍できる素質を持つ。
衣笠(艦隊これくしょん)
オテンバで自信家な二番艦。
2013年7月24日に登録ユーザー20万人突破記念として実装された。
姉のやらかした「ワレアオバ」の一件でまともな戦果を上げた唯一の艦でもある。
提督のおさわりに対してノリノリでくすぐり返しに行こうとするちょっと肉食系な一面がある一方、洒落のセンスや時代感覚がややオヤジ臭くもある。
2013年11月13日に重巡初の改二実装となった。劇的に性能は上昇していないものの、燃費の良さは据え置きとなっており、重巡最大火力の主砲「20.3cm(3号)連装砲」を引っ提げてくる。また、髪型や制服等も大幅に変更された。
余談
なお、某フルフラットな軽空母も艦体部分はこの青葉型である。艦娘としての容姿は完全に駆逐艦娘同然だが……
ウォーターラインシリーズ
艦船モデラーの間では、ハセガワの旧キットは準同型艦の古鷹型同様発売以来出来の悪いキットとして有名だったが、2007年に漸くリニューアルキットが発売されている。
流石に旧キットが出回っていることは無いとは思うが、古い店舗や通販では流通在庫として旧キットが残っている場合もある為、艦船モデルの製作経験が浅い提督は、安いからといって旧キットに手を出すと泣きを見ること請け合いなので、注意が必要である。
関連タグ
龍驤(艦隊これくしょん):艦種違いだが青葉型と同等の船体構造が採用された軽空母。