株式会社ハセガワ(長谷川製作所)
静岡県焼津市に拠点を置く日本の模型メーカー。模型用の工具の開発・販売も行っている。
繊細なディテール表現に定評があり、特に航空機のプラモデルは国内模型メーカーの中でも圧倒的なラインナップを誇る。
古くから多種多様なスケールであらゆる時代の航空機を世に送り出しており、国内のみならず海外にもファンが多い。
自動車、バイクのプラモデルは、タミヤ等の大手とは異なる旧車中心のラインナップを展開。
近年では「ネオクラシック」と称されるような昭和後期~平成初期の車種に注力している。
長らくスケールモデルを中心に扱っておりキャラクターモデルには手を出していなかったが、ある意味ファンの見果てぬ夢であった「VF-1 バルキリー」(超時空要塞マクロスに登場する可変戦闘機)の発売を契機に、マクロスやバーチャロンといった作品の登場メカやフィギュア用のインテリアのキットも手掛けるようになる。
また、ディフォルメ航空機プラモデル・たまごひこーきやモデラー・小林和史のオリジナルメカ・メカトロウィーゴ等も製品化している。
なお航空機模型で有名な同社だが、実はウォーターラインシリーズを構成する3社(タミヤ・ハセガワ・アオシマ)の一角であり、艦船模型もかなりの製品を世に送り出している。
艦船模型としてはウォーターラインシリーズ以外にも1/350の大型スケールや、自社独自の1/450シリーズ、さらにウォーターラインシリーズに船底をつけてフルハルモデルにした1/700シリーズなど多数展開。
細かいところではそれらの艦船に載せる艦載機も再現している。
自社開発で1/72スケールの軍用車両もキット化している。流石に航空機・艦船に比べると数は少ないものの、他に競合するメーカーが多くないこともあって長年愛好されている。
鉄道模型は「MODEMO」のブランド名で路面電車を中心に展開。
参入初期は通常の電車や、HOゲージを手掛けたこともあったが、やがてニッチな路面電車へとシフトしていった。