概要
1970年代後半、チョロQの大ヒットを受けて人気となっていたデフォルメモデルの一種として発売されて以来、休止期間などを挟みつつ度々シリーズ名を変えながら現在も販売されている長寿シリーズである。
タマゴのように丸い形状でありながら、元となる航空機の特徴をよく再現しており、なおかつ組み立てはきわめて簡単で、ほとんどのキットが10点程度のパーツで構成されている。
また、色を塗る必要のない「塗装済みたまごひこーき」や情景ベースが付属する「たまごワールド」のような派生シリーズもあり、中にはデフォルメされた実在メカと支援メカ「キャリア」が多脚歩行メカへ変形合体する「テクノシリーズ」のような変わり種も存在した。
2007年以降は美少女キャラクター「たまごガールズ」(画:藤沢孝氏)をボックスアートに追加する形で展開しており、既存のキットだけでなく、接着剤不要のスナップフィット式の新製品を追加している。
そしてたまごガールズを1/20スケールのレジンキットや彼女らの絵が描かれたラッピングカーのキットを発売するなど、ハセガワ自体も地味にこの路線を推しており。セット品も存在する。また極稀だが「ディフォルメたまごガールズ」をコックピットに載せているバージョンも存在する(ガールがデカすぎて頭がコックピットからはみ出しているが)。
また、たまごガールズこそ関わってはいないが、コトブキヤとのコラボ品として、たまごひこーきを背負った「フレームアームズ・ガール スティレット Blue Impulse with たまごひこーき」も発売されている(実際に背負わせるには改造が必要だが)。
実在する航空機以外にも、マクロスシリーズのバルキリー、『輪廻のラグランジェ』のウォクスなど、アニメメカを題材としたキットもあるほか、エースコンバットシリーズや『ひそねとまそたん』のような、特定の作品バージョンのデカールなどをセットしたリデコキットもある。
※ただしバルキリーに関しては、バンダイが既に「SDマクロス」の名義で三段変形可能なプラモを発売していた。また完成品だが、完全変形可能な商品もたまごひこーき版より前からある(SD体形なのを逆利用して「コックピットを丸ごと反転させる」事でキャノピー部のシャッターを再現していた。頭が小さいのでロボット形態はSDガンダムほど可愛くはないが……)。
同様の兵器のデフォルメプラモとしては、フジミ模型の「ちび丸シリーズ」やミツワモデルの「ミサイルボーイシリーズ」などがあるが、ちび丸は陸海、ミサイルボーイは海と、空ものを扱っているたまごひこーきとは題材で差別化を図っている。
アジア圏を中心とする海外でも、たまごひこーきに影響を受けたと思しきデフォルメ兵器シリーズの数は多く、中国ではグレートウォールホビーの「デフォルメプレーン」、モンモデルの「ワールドウォートゥーンシリーズ」「造艦師」、タイガーモデルの「キュートファイターシリーズ」、新時模型の「カラフルキュートタンクシリーズ」などが、台湾ではAFVクラブの「Qシリーズ」やフリーダムモデルキットの「コンパクトシリーズ」などが展開されている。
pixivではデフォルメされて描かれた航空機の中でも、特に胴体が卵型のまるい航空機イラストによくつけられるタグである。また「たまごガールズ」のイラストにも付与されている。
関連リンク
関連タグ
XF-85:リアルたまごひこーき