ここでは『艦隊これくしょん』に登場する長門型について取り扱う。
史実での長門型については「長門型戦艦」を参照のこと。
概要
大日本帝国海軍の「長門型戦艦」をモチーフとする戦艦娘の一種。
史実においては建造当初、サイズに比して非常に優れた速力26ノット(米軍の最新鋭戦艦並である)を誇っており当時としては「高速戦艦」と呼ばれていたが、ゲーム中では28ノット前後が「高速/低速」の境目として定義されているらしく、「低速」に分類されている(仮に長門型の26ノットまで「高速」に定義してしまったら27ノット台の大和型まで「高速戦艦」になり航空戦艦等の一部の特殊な運用が可能な戦艦級を除き、大和型以外の戦艦級が意味を成さなくなりゲームバランスが完全に崩壊するのは明白)
栄えある図鑑のNo.1、2を飾るだけあり、そのレアリティはサービス開始当初の艦娘の中では最高。ドロップ・通常建造共に入手は困難であった。
しかし、後に実装された大型艦建造・最低資材で建造できるようになったので、入手のハードルは幾分か下がった。大和型やビスマルクを狙っている場合には『ハズレ』扱いされてしまうことさえある(それでも狙って出すのは難しいのだが)。
容貌
長門・陸奥ともにモデルのような「出るところは出て締まるところは締まった」体型をしつつ、和装をアレンジしたようなへそ出しルックに、艦橋の信号桁をアレンジしたヘッドギアを着けている。
他の艦娘がセーラー服や和服などの服装を身に着けている中で、(同じくしずまよしのり氏がデザインを手掛けた島風と共に)非常に特異な容貌となっている。
ちなみに戦艦娘の中ではシルエットこそ似通っているものの、服装で共通性が少ないのがひとつの特徴である。
具体的には、
- 艦橋の信号桁状の角の向きが前後逆になっており、長門はヘッドギア型・陸奥はカチューシャ型になっている。
- ノースリーブの和服を意識したボディスーツのような上着は長門が金のライン、陸奥が赤のラインが入っている。
- 長門は黒の長手袋、陸奥は白の普通の手袋。
- 陸奥は黒の超ミニスカート、長門は白の長めのミニスカート。
- 陸奥は赤に白ラインのハイソックス。長門は赤に黒ラインのニーソックスを腰の艤装でスカートの上から吊っている。
- 陸奥だけ左脚に錨付きの鎖が巻かれている。
- 長門の艤装は弧状のがっしりとした基部が元になっている。陸奥はジョイントだけでかなり軽装になっている。
などであり、それ以外の首飾りや主機、砲塔、煙突などのデザインは共通している。
性能
稼働当初は最強戦艦として猛威を振るったが、大和型の登場により最強の座を譲り渡す。
その後、金剛改二の実装以後次々と実装された金剛型・改二とは最終的なステータスが殆ど変わらないうえに速力(=出撃可能海域の多さ)で負けており、ともすれば「長門型は金剛型・改二の下位互換」となりかねない都合、アップデートのたびに相対的な強化と弱体化を繰り返す関係となった。
現在では、遂に長門型の一部ステータスが直接上方修正されたことや、戦艦では金剛型の特権だった探照灯装備が全戦艦に解禁されたこと、フィット補正の導入、イベント・ランキング報酬限定ではあるが長門型と大和型にしか装備できない「試製51cm連装砲」が実装されたこと(ただし命中率が落ちるというリスクもある)、今まで長門型の強みでありながら殆どお飾りのような数値だった対空値が仕様変更されたことで、運用次第では長門型に分がある状態となっている。
特に戦艦のテンプレ装備である「主砲2・徹甲弾・水偵」という組み合わせにおいて、フィット砲である41cm連装砲を二門積むことで火力は昼戦同航戦キャップの150付近となる147にまで到達するため、火力かフィット砲補正のどちらかを捨てなければならなくなる金剛型と異なり、火力と命中を高次元で両立可能なのは大きな強みとなる。
高速戦艦(≒金剛型)が『戦艦』扱いされない任務や海域が増えたこともあり、現在は金剛型と長門型の運用はほぼ完全に差別化がなされていると言える。
2015年冬季イベント『迎撃!トラック泊地強襲』では、低速による不利がほぼ無かった(どころか低速艦を入れた方が有利と取れるエリアも)ため「周回は長門型・決戦時は大和型」という攻略スタイルが定着し、「今回はイベントで長門型大和型共に活躍できた」と評された。
ちなみに出撃に要する燃料・弾薬のコストが非常に重く、特に弾薬については改造前で金剛型の18%増し、改で33%増しの消費量となっている。改造前の方が有意に燃費が良いので、改造前の状態でレベリングを行う事を検討してみても良いかも知れない。
燃費は悪いが、それでも大和型の半分以下なために上述のように周回(道中掘り)に向いている。
改二
2017年春イベント「出撃!北東方面第五艦隊」終了となる2017年5月22日のオンメンテで「長門改二」が実装。長門改二に遅れること約2年後となる2019年2月27日のアップデートで「陸奥改二」が実装された。
改まで異なっていた服装や艤装が(細部は異なっているが)ほぼ共通デザインとなった。
戦艦の改二コンプリートは金剛型・扶桑型に続く3例目となった。
艦娘
長門
武人然とした質実剛健な一番艦。一方で凛々しい姿勢に反して子供好きだったり、間宮アイスが好物だったりと、ギャップ萌えネタが豊富。
2017年5月22日のメンテでしずま艦隊初となる「改二」が実装された。
要求されるレベルは堂々の「88」で「改装設計図」に加え「弾薬8,800/鋼材9,200」の資材が要求されるハイコストな改装となったが、従来の装備に加えて「小口径砲全般」「大発動艇全般」が装備可能となった。
これらの改装は史実での「関東大震災」での救援のエピソードに加え、平賀譲技師が陸奥建造時に考案していた「A125案(別名:陸奥変体)」まで取り込んだIF改装となっている
陸奥
かなりフランクな二番艦。史実では大きな戦果を挙げる事無く原因不明の爆発により轟沈を遂げたことから薄幸で有名な扶桑型よりも更に薄幸な運値5。
(注:改造後。改造前はたったの「3」)。ちなみに火遊びすると爆発します。
2019年2月27日のアップデート陸奥改二が実装された。要求されるレベルは姉の長門改二を1上回る「89」で此れは武蔵改二と同値で現時点では改二改造レベル最高値タイとなる。他に改造に要求される資材等は「改装設計図/弾薬8,800/鋼材9,200」と長門改二と共通。
上述の長門改二と服装・艤装がほぼ共通になったが搭載できる装備に違いがあり、小口径砲と特二式内火艇以外の大発系は装備不可な代わりにカ号観測機とWG42が装備可能となった。また初期運が「+10」され「16」となり他の一般的な戦艦級と同じ値になった。
関連タグ
空母娘 重巡洋艦娘 軽巡洋艦娘 駆逐艦娘 潜水艦娘 特務艦娘 海防艦娘 海外艦