ビスマルク(艦隊これくしょん)
びすまるく
艦名 | Bismarck(ビスマルク) |
---|---|
図鑑No | 171→172(改:lv30)→173(zwei:lv50+改装設計図)→173(drei:lv75+改装設計図) |
艦級 | Bismarck級1番艦 |
艦種 | 戦艦 |
CV | 遠藤綾 |
イラスト | 島田フミカネ |
「Guten Tag.(グーテンターク)
私はビスマルク型戦艦のネームシップ、ビスマルク。
よおく覚えておくのよ。」
2014年3月14日のアップデートにて実装された初の純海外戦艦娘の一人。大日本帝国の同盟国でもあったドイツ出身である。
ゲーム中での表記は「Bismarck」だが、pixivでは本項のように片仮名表記タグの方が多い。
現在では遠征任務で入手可能な海外駆逐艦「Z1(レーベレヒト・マース)」等のドイツ艦を秘書にして大型艦建造をする事でのみ入手可能。しかし、長門型と同じく建造時間が5時間の彼女もまた「陸奥になるビーム」の餌食になってしまった。
実装された2014年3月14日時点では改までの改造が可能だったが、同年4月23日のアップデートで改二「Bismarck zwei」が実装された。
改造するには、Lv50に加えて改装設計図が必要となる。
2014/9/26のアップデートによって改二相当とされていた「Bismarck zwei」の更なる改装、通称「改三」こと「Bismarck drei」が実装された。
改造するには、Lv75に加えてさらにもう一枚「改装設計図」が必要となる。設計図が通算で二枚必要になる艦娘は彼女が初である。
2018年冬季イベント「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)」の最終海域E-7の第2ゲージボスマスで実装以来初めてドロップ対象に加わった。ちなみに当該マスで他にもアイオワ・リシュリュー・グラーフ・ツェッペリン・アークロイヤル・サラトガ等もドロップした為狙っての入手は困難を極めた。
その後2018初秋イベント「抜錨!連合艦隊、西へ!」の最終海域E-5の第1ゲージボス及び第3ゲージボスからのドロップも確認されている。イベントのモチーフがモチーフだけにドロップしない方がおかしいともいえなくもない。他多くの欧州出身の艦もドロップした他新実装のゴトランドもドロップした。
ちなみにユーザー間でも渾名は「ビス子」「ビス丸」などが多い。
西洋人らしい金髪ロングストレートと碧眼が特徴。
頭には両側に電探の突起が付いたドイツ将校の帽子を被っており、首には錨の輪部分を首に通した首輪のようなものをつけ、その両サイドには艦首両側面を模しガードが付いている。
服装はかなり複雑で、まず肩口から背中(肩甲骨の下くらい)までを切り取ったような黒い前留式のシャツ(ボディースーツ?)を着用し、腹部にはポケットの付いた軍服のようなものを胸下から下だけを切り取って着用。スカートなどはなく、黒い紐パンツがチラ見えしている。
また胸部には同じ灰色の金属製の胸当てをつけ、背中から回した輪っか状のパーツでそれを固定し、その胸部両側下部にはエッジ状の装甲が取り付けられている。
両腕には外が黒、内は赤色、手首から先はマットブラックの長手袋をし、その手首辺りには巻き襟が付けられている。
前述のように下はなにも履いておらず、足には灰色の地に黒縁のニーソックスを履き、舵がアキレス腱あたりに付いた靴状の主機を履いている。
艤装は腰の両側を挟みこむようにして固定してある接続部があり、そこから後方に向かって艦尾を模した基部ユニットを接続。その上に煙突を置き、さらにその背後に電探を設置。基部ユニットの両側から長門のように艦首を2つに割ったような装甲が腰の両サイドを回りこみ、その外側面に連装砲を一基ずつ、煙突上部からジョイントアームによって主砲が一基ずつの計4基装備されている。
また両側の装甲ユニットの上にも一基ずつ連装副砲が搭載されている。
Bismarck改
改造を行うと、左下の1番砲塔に装備された測量儀が撤去(史実でも建付けが悪かったため撤去)され、艤装や衣服にバルチックスキーム(バルト海用迷彩塗装)が施される。
白黒のバルチックスキームの他にも、砲塔上部が赤く塗装されているのが非常に印象的で、この姿で描かれたイラストが非常に多い。
服装ではなく艤装にこのような派手なカラーリングが施された艦娘(原型艦もだが)は珍しい。
なおこの赤い塗装は味方航空機からの識別をしやすくするための防空識別用のもので、バルチックスキームとは別物である。
なにしろ味方からの誤爆の犠牲者が艦これ実装艦にも二人いるほどに誤爆が多かったので、目立つ塗装が必須だったのである。
あと長手袋の肩口あたりにヴァルケンクロイツの描かれた赤い腕章が追加され、中破時の露出が少し上がった。
Bismarck zwei
塗装は舷側の一部などを除いて改造前に近いものに戻っており、副砲塔上部の迷彩塗装が赤から黒に変更されている他にデザインに大きな変更点はないが、中破時の露出度が大幅に上昇し、ほぼ下半身丸裸状態である。ヘソが眩しい…
Bismarck drei
デザインの大幅な変更こそないが、明るい鼠色だった部分がダークグレーになり、艤装も黒く塗装され、帽子の迷彩などが改時点のものに近いものに改められており、全体として黒いイメージとなった。また、それに合わせて通常・中破共に新規イラスト・ポーズになった。
細かな違いとして、zweiにあったアームカバーのヴァルケンクロイツは外されており、アームカバーのカラーリングも、赤が外側、黒が内側と、以前とは逆になっている。 以前はあった金属製の胸当ても同色のラバーカバーに変更されている、そのためか、より胸が強調されている。
艤装部分では甲板上の副砲が撤去され、代わりに四連装魚雷発射管が増設されているのも特徴。
取り外された副砲はPDWのようなアサルトライフル型の手持ち武器になっており、副砲の他にも対空機銃と探照灯・ドーム状の対空射撃指揮装置が設置されている複合武器のようだ。
中破時の露出度はzweiとあまり変わらないが、集中的に露出した下半身がなんともエロい。
胸部分も下が破れており、下乳状態になっていたりする。
このデザインに関して絵師の「島田フミカネ氏」は
- 「現実にはビスマルクに魚雷は積まれてないです あくまでネタ装備」
- 「一応解説:史実では、ビスマルクに魚雷発射管は積まれていませんでした。 同型艦のティルピッツは、後部15㎝副砲のあたりに、後付けで53.3㎝4連装発射管(駆逐艦のと同じ)がつけられています」
- 「二番艦様に魚雷発射管を設置して、同位置にあった15cm副砲は手持ちに移設。発射管は操作室に覆いをした後期型(背が高いのでZ1・3のzwei時にかけなかったやつリベンジ)」
- 「ドイッチュラント級の平べったい覆いのついたのも、見た目がすごいかっこいいんですが、ティルピッツのはむき出しみたいなので、それに準じています。操作室のみ天蓋のついた後期タイプのものにしています」
- 「艤装が若干濃いグレーになったのは、日本製のペンキで再塗装したもの(というつもり)」
- 「ビスマルクは日本に来たら化け物みたいな艦がいっぱいいて、一回凹んでやさぐれたあとに立ち直った感じ、の表情を想像しながらかいてました」
とコメントしている。特にカラーリングの話を拾うと、このビスマルクは日本で改修されたらというIFも入っていると予測される。
そりゃあ旧敗戦国のドイツでは数隻しかなかった戦艦に加えて、存在すらしなかった空母がわんさかいれば、ねえ……(この時点で日本は世界第三位の海軍大国・かつ航空戦力で言えば世界第二位である)。
ちなみに日本海軍の軍艦色は海軍工廠ごとに色合いが異なるが、濃く暗いグレーを使っているのは横須賀海軍工廠・佐世保海軍工廠の二箇所なので、このどちらかでお色直しをしたのだろう。
ご丁寧に偵察機まで日本海軍機の塗装パターンになっている(しかも日の丸まで描かれている)。
消えたヴァルケンクロイツ、偵察機の日の丸などから察するに、塗装のみならず軍籍が日本へと移籍している設定なのかもしれない。
ちなみに、海軍先進国である日米英の戦艦はジュットランド沖海戦の戦訓から、誘爆の危険性が高い割に、小回りの利かない戦艦では有効性の低い水中魚雷発射管は撤去され、ロンドン軍縮条約明けの艦級(大和型、ノースカロライナ級、キングジョージV世級)では当初から搭載されなかった。
…………のだが、実は榛名だけは53サンチ魚雷発射管を撤去した形跡が無かったりする。
なお、ビスマルクの魚雷の元ネタになった姉妹艦のティルピッツは逆に、元々なかった水上魚雷発射管を増設されているのだが、これには理由がある。
ビスマルク自身はイギリスの新鋭戦艦とも殴り合える能力を持つが、問題は数の差である。
ドイツは艦隊を十分に整備する前に開戦してしまったため、保有する戦艦はわずか4隻にとどまり、しかもその内二隻は政治的事情で小口径の砲を搭載したシャルンホルスト級、対するイギリスは戦艦・巡洋戦艦合わせて20隻以上を保有しており、日本-アメリカ以上にその格差は大きかった。当然これでは戦艦部隊同士の艦隊決戦は諦めざるをえない、よって結果的にドイツの戦艦の運用は主力との真っ向勝負を避けた通商破壊がメインとなる事となった。魚雷発射管はこの対輸送船団用に搭載されたものである。(勘違いされる事もあるが、イギリスの戦艦に対して砲撃で勝てないから魚雷を積んだ、というのは誤りである)
なお、このdreiの立ち絵は、元々島田フミカネ氏が仕事とは無関係に描き下ろしたイラストであった。曰く、
などと呟きつつ描いていたらしい。
このようにフミカネ氏のプライベートなイラストが公式で採用されることには、他にも武装神姫やフレームアームズ(フレームアームズ・ガール)などの例がある。
まさに高飛車お姫様といった感じで、自身に関して並々ならぬ自信を抱いており、自画自賛するなど少しナルシストの気もある。また世界最強と謳われた大和や海外で人気の艦橋を持つ扶桑に興味を示し、無邪気に挑戦してみたいと呟いたいり、艦橋に触ったときなどは純粋にはしゃいだりと、純粋無垢な部分も見て取れる。
それと同時に傲慢な態度も目立ち、三食を上司である提督に用意させる上にオヤツまでねだってくるなど、規律を軽んじ軍において絶対である上官を顎で使おうとしている始末である。
だが、そのオヤツをさり気なくねだる姿や素直に喜怒哀楽を表すところ。加えて「良いのよ? もっと褒めても」が口癖のように、ツンツンしながらも時折無邪気に振る舞う姿はどこか子供っぽくも見える。
その他、改修や補給では素直に「Danke(ありがとう)」と言い、「出撃とか演習とか付き合ってあげたっていいのよ!?」と明らかに構って欲しそうな態度を取るなど、提督のことを嫌っては居ない様子。むしろ注目してほしいと見て取れる部分もある。
特にクリスマス時には大はしゃぎで御馳走を平らげてU-511に「食べ過ぎ」と呆れられ、更には提督にプレゼントをねだる弾けぶりを見せる。
そんなことから多少強気でややキツめのセリフがある一方、何だかんだ言って提督には懐いているようである。曙や霞等のツン度の高いツンデレは苦手、という提督も安心の塩梅かもしれない。まあ、あっちはほぼツンツンだが。
これらの性格や印象が「暁」をそのまま大人にしたような感じであることから一部からは「でかい暁」なんて呼ばれていたりもする。
・・・確かに色々とでかい。
とはいえビールの国ドイツ出身。4コマによると意外といける口である様子。
ただし2015年2月23日にバーカウンターの仕様が変更された後、深夜に嗜む酒はワインであることが発覚している。
ドイツといえばビールだろうと思っていた提督たちの予想が見事に外れる結果となったが、同じビールといっても日本とドイツでは全く別物(ドイツは主に黒ビールが有名)と言っていい飲み物であるため、日本のビールは口に合わないのか、あるいは普通に両方好きなのか。
ちなみにドイツ=ビールという人も多いが、実はドイツではビールと同じくらいワインも有名な国であり、ビールよりもワインを好むドイツ人も少なくなかったりする。
小破時に「あの忌々しい複葉機を思い出すわね」と口にするが、これはイギリス軍の雷撃機(日本で言うところの艦攻)「ソードフィッシュ」のことである。
空母ヴィクトリアス搭載機が後述のビスマルク追撃戦に出撃、(損害は軽微だったが)魚雷を一本命中させられた上、悪天候や機器トラブルの中で全機が無事に帰投しており、ビスマルクにしてみれば完全にしてやられた格好となっていること、その後の空母アークロイヤル搭載機からも怒涛の攻撃を受け、またしても一機も迎撃できず完全に敗北したことなど、幾度にもわたって苦しめられたことが忌々しいと評する所以であろう。
ちなみに2017年夏イベにて件のアークロイヤルが実装され、彼女の時報内で再会した様子がある。当のアークロイヤルからは好意的にアプローチされた一方、ビスマルクはトラウマを刺激されたのか脱兎の如く逃げ出してしまい、状況を読めなかったアークロイヤルに足止めにとソードフィッシュで再び足を狙われるというトラウマ再現をされてしまった。挙句の果てに、同行していた空母に加勢を頼んで戦闘機を出させることで逃げ延びている。
史実で、有名な黒猫「オスカー」をマスコット兼ネズミ捕り船員として乗艦させていたためか、大の猫好き。
4コマでも見つけた黒い野良猫をさっそく「オスカー」と名づけて飼うことにしたらしい。吹雪たちの私室訪問でも猫を馬鹿可愛がりするデレデレ姿を披露している。
ただし鎮守府では猫はとある不幸の象徴であるためか、その後なにかと不幸に見舞われた彼女だった。
ちなみに史実のオスカーも、乗った軍艦が尽く沈む(そして本人?は助かる)という結構な猫である。
2015秋にZ1の期間限定中破グラフィックにて、「不沈猫(運営談)」による鉄壁のディフェンスが見られた。おそらく、この黒猫オスカーっぽい。
金剛型と同様高速戦艦ではあるが、彼女らに比べて耐久が高い。長門型をも大きく上回り、金剛型ならば中破するような一撃でも小破で(あるいは大破を中破で)踏みとどまるタフネスを誇るが、裏返しとして、至近弾によるダメージが大きいため、入渠時間や修理費用がかさみやすいという難点がある。
この高い耐久力は、史実において、水平方向への防御能力が、一説には大和型並とも言われる高水準なものになっていたことにちなむと思われる。
ただし当時の戦艦同士の砲撃戦で想定される交戦距離は遠距離であり、砲弾は放物線を描いて斜め上から降ってくるため、これに対する防御能力は高いとは言えなかったようだ。(ただし、いざ戦争が始まるとむしろ想定とは異なる中近距離での砲撃戦が多かった。)
本来アウトボクサーである戦艦でありながら装甲はインファイターであるという変わった艦であったが、この設計思想こそ古臭くも優秀な防御能力は初陣でも存分に発揮され、イギリスの巡洋戦艦フッドを撃沈、戦艦プリンス・オブ・ウェールズを損傷させるという大戦果を挙げている。
防御関連に優れる一方で対空性能は二回りほど低く(先述のイギリス軍機に手も足もでなかった史実ゆえか)、その他の性能も低め(こちらは誤差範囲内ではある)で燃料消費も若干多い(そのかわり弾薬消費は若干少ない)。
ケッコンカッコカリによる耐久上昇も、なぜか彼女だけ数値が低く抑えられているため、ケッコン後はただでさえ微妙と言われるアドバンテージが縮まってしまうという難点もある。
Zweiへの改造に必要な「改装設計図」は貴重品なのに、ゲーム的には欠点が長所を大きく上回ってしまっているので、ビスマルクを運用する提督からは改善を望む声も大きかった。
装備としては専用に新実装された38cm連装砲と15cm連装副砲を素と改で一つずつの計2つずつ持ってきてくれる。38cm連装砲は伊勢などが持つ35.6cm連装砲の対空弱体化命中強化版。15cm連装副砲は15.5cm三連装砲(副砲)の下位兵装である。
金剛型同様、高速戦艦の仕様として、探照灯は積めるが中口径主砲は積めない。
また、初期スロット数も金剛型が3であるのに対し、最初から4つあるのも特徴。これらは金剛型が元々巡洋戦艦として建造された事に対し、ビスマルクは戦艦として建造された事を受けての事だと考えられる。改造されるとどちらも4になるが。
アーケード版においては2017年12月の実装時点で船速30ノットと実装済み戦艦最速(次点は未改造金剛型および比叡改の28ノット)を誇るのが特徴。実装されたイベント海域以降、金剛型に相次いで改二実装が行われているため相対評価は下がっているが、上記の通り未改造の金剛型とは違い4スロットあるのでスロットと船速を天秤にかける必要がないという長所もある。
砲撃モーションが南方棲姫のようにスタイリッシュ。
drei(改三)の実装
色々と文句の多かった彼女であるが、なんと改二相当と思われていた「zwei」の更なる改装形態として「drei」が実装された。ちとちよのような艦種そのものが変わる特殊な存在を除けば、提督間では一応艦これ初の「改三」実装と目されている。とはいえ「zwei」が他の改二と違いグラフィック・ステータスともに微妙な変化だった事を鑑みると、「drei」こそが実質的な「改二」と言えるかもしれない。運営も「zwei」は改のバリエーションと発言した事がある、その後正式に改三を冠した時雨改三が実装。その実装に対して運営は可也力を入れて数年かけて発表しており、通常の改二とさして変わらない実装案内だったdreiに関しては初の改三と見なさない意見も多い。
その最大の特徴は味方陣営初の雷撃能力を備えた戦艦となったことである(敵も含めれば戦艦レ級が先んじて雷撃能力を備えている)。
被弾が誘爆につながりかねない魚雷を、砲撃戦を主とする戦艦が搭載することについて異論もあるかもしれないが、実際のところ、ゲーム中では使えないものの、日本の戦艦(初期の金剛型など)も魚雷発射管は備えていたりする。
これによって雷撃戦に参加できるが、雷装値は装備を含めない最大値はわずか36なので倒し損ねた駆逐艦を沈めるのが関の山である。
その真価は夜戦にあり、夜戦では攻撃力が火力値+雷装値で計算されるため、装備なしで火力99+雷装36となり攻撃力は驚異の135、大和型の139には惜しくも及ばないものの、高速戦艦としてはそれまで首位だった霧島改二の104を大きく突き放す破格の高数値となった。
また初期の運値では難しいが、まるゆなどで近代化改修し、主砲×2+魚雷を装備させれば戦艦でありながら魚雷カットインができるという強烈な特性も持っている。これを端的に例えるなら戦艦に重巡の攻撃特性を+したかのような性能といえる。
それ以外のステータスも対空を除けば金剛型の改二と同等かそれ以上のステータスをもっており、大和やアイオワなどと同世代の新鋭戦艦の最終形態として相応しい性能となっている。
速度が高速、かつ夜戦火力が高いというアドバンテージは、とくにイベントでは重宝される。イベントマップは、編成やルート固定に速度が関係してくることが多く、またボス敵は昼戦では倒しきれないことが多いため、夜戦でとどめを刺さねばならない。昼戦でも夜戦でも安定した火力を持つ彼女は、その点でうってつけなのである。
さらに新装備としてzweiで持ってきた38cm連装砲の上位装備である38cm連装砲改を二個。対潜値の高い水上偵察機「Ar196改」を一つ持ってきてくれる。あとオマケで現状最強の対空銃座「3.7cm FlaK M42」も持ってきてくれる。
なお、Ar196改の対潜値の高さは、1942年にデンマーク沖でイギリスの潜水艦「シール」を鹵獲したという史実に由来すると思われる。
なおドイツ機であるにもかかわらず、日本海軍式の塗装が施され、日の丸が描かれていたりする。
ちなみに、以前から実装されていたドイツ軍機にはスツーカことJu87C改もあるが、こちらも日本海軍機塗装+日の丸となっている。
大型建造でのみ入手可能な艦娘であるのにもかかわらず既存の戦艦娘との差別化が難しかったため不満を持つ提督が多かったビスマルクであるが、このdreiで一気に艦これでも屈指の高性能艦になったと言って差し支えなくなった。改二を残しているとはいえビッグセブンのお姉さんも負けていられない。
とは言え、大型建造限定の艦であり、さらに「drei」になるまでに貴重な「改装設計図」を2つも必要と、大変な資源と労力を必要とするため提督の愛が試される艦娘であるとも言えるかもしれない。
…その後ビッグセブンのお姉さんにも目出度く改二が実装されたのだが、燃費の更なる悪化、イベント最終海域は実質低速戦艦出撃不能等が続き、結局ビスマルクの地位を脅かす存在は同じ高速戦艦で米国から来たビッグな奴だった。
また艦これ6周年の前日となる2019年4月22日から金剛型改二の更なる改装形態で艦これ運営から「第三改装」と明言された金剛改二丙・比叡改二丙・榛名改二丙/榛名改二乙実装。「drei」に続く雷装を備えた高速戦艦となった。(雷装を備えた戦艦とするならГангут及びГангут дваが「drei」の次に実装されている)
夜戦火力も「drei」を超える「140」となったが「改装設計図x2+新型砲熕兵装資材x2+戦闘詳報+開発資材x300」と「drei」より更に重い。
ライン演習作戦(高速の戦艦で連合国輸送船団を攻撃する)が発動され、重巡洋艦プリンツ・オイゲンを従えて大西洋へ進出した。
デンマーク海峡海戦
ビスマルクを迎え撃つべく出撃した巡洋戦艦フッド、未完成な上に工員を乗せたまま無理やり来た戦艦プリンス・オブ・ウェールズ(以下POW)と交戦しフッドを撃沈、POWを大破させた。一方ドイツ側の被害はビスマルクがPOWから砲弾一発受けて小破とドイツ側の圧勝に終わった。
しかしこの唯一命中した一発が、ビスマルクの甲板を貫通して右舷前方の吃水線よりも下の部分の装甲を破壊し、それにより大量の燃料漏れが発生した。出航前ノルウェーで燃料を補給しなかった事から、航行そのものには影響は無かったものの、速度をかなり遅くしなければならず、またこのままでは大西洋へと向かう事が出来ない為、僚艦プリンツ・オイゲンと別れて当時ドイツが支配下に置いていたフランスの港へ修理の為向かわなければならなくなるなど、このお漏らしがビスマルクの運命の歯車を徐々に狂わせていく。
ビスマルク追撃戦
燃料漏れからライン演習作戦を断念し修理に向かうが、その後ろをイギリスの戦艦が執拗に追尾していた。しかも大西洋に展開していた戦艦を大動員して。
イギリスの戦艦はUボートの攻撃を避ける為にジグザクに進んでいたが、ビスマルクは自艦をレーダーに捉えていた戦艦が左に舵を切ったのにタイミングを合わせて右へと舵を切り、一度はイギリスの艦隊から逃れることが出来た。
だがこの事実をビスマルクに乗船していた提督や艦長らは気づかず、『どうせイギリスのレーダー網に捕捉されていて我々の位置は知れているから』と思い込みベルリンへかなり長文の電文を打ってしまった。
それを傍受したイギリスはすぐさまそれが発信された方向からビスマルクのおおよその現在位置を特定、偵察機を飛ばしてビスマルクの正確な位置を探った。
当時天候が悪く空は雲に覆われていたが、偵察機の内の一機が雲の切れ間からビスマルクを発見した。
だがそこはドイツの制空圏まであと少しの所であり、戦艦ではどんなに急いでもビスマルクがそこに逃げ込むまでに捕捉するのは無理な状況だった。
唯一の頼みの綱は空からの攻撃のみとなり、アークロイヤルに全てが託されることになった。
アークロイヤルから飛び立ったソードフィッシュ雷撃機は、頑丈が売りだが旧型で低空を比較的遅い速度で飛行する事しかできなかったが、それが逆に功を奏してしまった。
ビスマルクはただの一機も撃墜する事ができなかったのである。
これにはビスマルクの高射砲が旧式だった、慌ただしく集められた乗員はロクな訓練を受けていなかった(飛来する航空機を撃つ訓練すら為されていなかった)などの問題があったからである。
ソードフィッシュ雷撃機の元乗員によれば、ビスマルクから放たれた砲弾はすべてソードフィッシュよりも前の位置で水煙を上げていたと話しており、つまり届いていなかったのである。
しかし、ソードフィッシュ雷撃機から投下された魚雷はなかなかビスマルクを捉えられなかったが、そのうちの一発が偶偶操舵装置に命中し、ビスマルクを航行不能に陥れることに成功した。
航行不能となったビスマルクは折りからの強風に煽られて北北西に流されていった。
その先にはイギリスの戦艦が集結しており、まさにビスマルクはその只中に流されていったのである。
当時ビスマルクは高い攻撃能力を持っていたが、イギリスにはそれを上回る攻撃力を持った戦艦を有していて、そこはその戦艦を筆頭に多数の戦艦が群がる海域だった。
一回目の海戦は夜間という事もあってか双方に被害は無かった。
しかし翌早朝からの戦闘では、ビスマルクは応戦はしたものの、イギリスの集中砲火に遭って甲板上にあるものは悉く破壊されてしまった。
途中一度はロドニーに狙いを定めて砲撃を集中させたものの、指揮系統が破壊されていたので一発も当てる事が出来ず、逆にロドニーにフルボッコにされる始末だった。
甲板上にある物はすべて破壊されても、船体そのものは未だ浮き続けていたが、やがて傾きだした為、自沈命令が下され、船内にいた乗員は冷たい海へと脱出しビスマルクは自爆。
その後5分余りでビスマルクは海の底へと消えていった。
なおこの際、ビスマルクを仕留めた艦隊のうち一隻は戦艦ロドニー。長門と同じビッグ7の一隻であった。
戦艦キング・ジョージ5世が不調で攻撃不能になる中、ロドニーが放った砲弾により1番・2番砲塔が使用不能となったビスマルクは、その後索敵用レーダーを攻撃に転用するという機転を利かせて攻撃能力を回復させたキング・ジョージ5世により3番砲塔も使用不能とされ、残った4番砲塔もロドニーの砲撃により使用不能となり、ついに攻撃能力を喪失、88分間の間に400発もの砲弾を受け、海の底へと消えていったのであった。
その後の影響
この時熱くなりすぎた英海軍は予備戦力が払底してしまう。もう日本の参戦は秒読みに入っていたというのに。
結果、英海軍の至宝、サー・トーマス・フィリップス提督は、損傷が原因でロクに訓練できなかった最新鋭艦プリンス・オブ・ウェールズに紙装甲の巡洋戦艦レパルス、既に戦力外通告を渡された旧式巡洋艦と駆逐艦(一部は既に、艦名が新型艦と重複していた)と最新鋭の装甲空母インドミタブル(座礁の修理でマレー沖海戦に間に合わず)で日本海軍に挑むという超絶無理ゲーを強要され、最後はマレー沖海戦で航空機に袋叩きにされて最期を遂げることになる。
この時点では連合国がまだ日本の航空機を舐めてかかっていたのも一因であり、このマレー沖海戦で大艦巨砲主義は終焉、航空主兵の時代へと変わっていくこととなる。
なお、マレー沖海戦で太平洋から叩き出されたイギリスが太平洋戦線に復帰するのは1944年も差し迫ったころであり、既にアメリカ一国で海戦の趨勢が決した後であった。
イギリス本土に残された対ドイツ軍戦力も当然いたのだが、こちらもイギリス海軍はビスマルクに味わわされた悪夢が覚めぬまま「ビスマルク恐怖症」とでも言うべき状態に陥っており、ビスマルク級二番艦ティルピッツをあまりにも警戒しすぎてしまった。なお、プリンツ・オイゲンはこの影響もあってか終戦まで生き残っている。
そういう意味では、ビスマルクが英国海軍に与えた影響というのは一度の戦闘以上に大きな意味があったと言えるだろう。
現代に眠るビスマルク
北海の底に沈んだビスマルクは、1989年に海底調査で発見されており、現在でも調査が進められている。
この調査によると、上部構造物は壊滅的な損害を受けたものの、船体そのものには砲弾の貫通痕がわずか4つしかなく、魚雷も、船体下部が失われているため詳細は不明なものの、水密区画を突破できておらず沈没の直接原因にはなっていないらしいという調査結果が出た。
400発もの攻撃を受けて致命傷はわずかに4発。まさしく鉄壁の艦であったのであろう。
なおビスマルクの発見者は2015年に武蔵を発見したポール・アレン氏であり、氏の意向により沈没地点は現在でも明らかにされていない(おそらく武蔵も同様の扱いを受けると思われる)。
中の人ネタ
やはりというか、見た目や演技のため『マクロスF』のシェリル・ノームと絡めたネタが多い。
遠藤綾といえば『らき☆すた』の高良みゆき役でもお馴染みなので、こういうネタもある。
2014年11月に「コンプティーク」でも『艦これ』と『らき☆すた』のコラボ企画が行われたが、そちらでは高良みゆきは名前繋がりで深雪のコスプレ姿で登場していた。
どういうコトが分かった提督は、間違いなくアラフォー前後。
艦名について
わかっているだろうけど、CALL MEするこっちのビスマルクではない。
なお、戦艦ビスマルクの名前の由来は鉄血宰相ビスマルクというジジイである。
日本人に見つかった結果がこれだよ!!
ドイツの航空母艦にはグラーフ・ツェッペリン(wikipedia)がある。このツェッペリンとは、硬式飛行船といえば誰も思い浮かべる名高いツェッペリン号(wikipedia)を開発し、製造会社を創り、世界初の商業航空会社を設立したツェッペリン伯爵(wikipedia)から名前を取っており(ちなみに「グラーフ」とはドイツ語で伯爵の意)、彼女?が実装される日もそう遠くはないだろう。
もしかすると、別なツェッペリンが混ざってレスポールなぞ抱えている可能性も無きにしも非ずだが、その場合やはり中の人は例の…?
と思っていたら本当に実装された。
また、イギリスの第二次大戦時の戦艦には長門、陸奥と並んで、当時世界最大級の戦艦として名を馳せたビッグ7の一角である戦艦として、ナポレオンと熾烈な海戦を繰り広げ勝利したネルソン提督(wikipedia)から名前をとった、戦艦ネルソン(こちらも後に実装)や、アメリカ独立戦争(wikipedia)にイギリス側提督として参戦したロドニー提督(wikipedia)から名前をとった戦艦ロドネイも存在し、さらにイタリア海軍には戦艦ハゲの女たらしが、ソ連海軍には重巡洋艦モロトフだのヴォロシーロフだのが存在する。
日本では明治天皇の意向により、海軍の艦船に人名を使われることはなかった(※)が、海外はバンバン使いまくってるので、海外の艦船を実装するとこうなってしまう。
もっとも、その前にTYPE-MOONによってアーサー王や暴帝ネロが女性化されていたりする(更に言うと、前者は某漫画でポーツマスサーバ稼働を熱望していたり、後者も某エイプリルフール企画でまさかの実況提督デビューを果たす事に…!)が。
とはいえ、ドイツ人の艦これファンが「ビスマルクのパンツは赤だと思う」(防空識別で赤く塗っていたことに由来)とか言ってるのでジャパニメーションによる精神的侵略は順調のようである。
(余談だが、dreiに改装して中破するとパンモロが拝める。色は提督各位が確認されたし。)
逆に、第二次世界大戦時には女性名艦であるイギリスの戦艦クィーン・エリザベス(wikipedia)や、フランスの軽巡洋艦ジャンヌ・ダルク(wikipedia)もある。このあたりは艦のみならず、名称由来人物も踏まえての二次創作も活発になることが期待される。
- ※:唯一の例外として「間宮」が人名語である。これは艦名の由来そのものは地名である間宮海峡(Wikipedia)なのだが、その間宮海峡自体が1809年に日本人間宮林蔵(Wikipedia)によって発見されたため、間接的に日本人名が付く艦艇になった。なお、サンフランシスコ平和条約で日本が間宮海峡含む樺太の領有権を放棄している関係で「間宮」の名前が海自艦に継承される可能性は(規定には合致するが意図して避けている大和・武蔵と異なり)全くない(実装艦では他に鈴谷、占守、松輪が同様)。ただし、同じ理屈を用いて「意図的に」間接的に人名に由来する艦名を与えられた自衛艦自体は存在する。
極東の英独戦争
ドイツ艦実装とあって早速反応したのが当然、ドイツとボコりあってたここ出身のこの方。
ビスマルク建造時は同盟国だった日本とドイツだが、金剛型建造直後の第一次世界大戦では日本はイギリスと同盟国であり、彼女はドイツに敵対している。
また、同盟国といってもビスマルク撃沈時日本は未参戦。
ちなみに第一次大戦時にイギリスは金剛型戦艦を日本から借りようとしていたのだが断られている。
仮にこれが成立していたとしても、その当時ビスマルクは建造されていないので、彼女たちが砲を交えることはありえなかったのだが。
金剛を知らないという彼女の台詞は、敵として関わったこともなく、同盟国とはいえあまりにも遠すぎる異国の艦というスタンスによるものなのかもしれない。
なおその後イタリア艦が実装され、ビスマルクからの言及はないものの、向こうからは気まずそうな反応を貰っている。
その後、純イギリス艦であるウォースパイトが実装され、彼女の方からは警戒されたが、提督から「良い子達だから」と諭されて事なきを得ている。
遂に天敵である英国空母アークロイヤルと忌々しい複葉機実装され、何故かアークロイヤルに懐かれてしまい、逃げ回る日々が続いている。
レーベレヒト・マース(艦隊これくしょん) マックス・シュルツ(艦隊これくしょん) プリンツ・オイゲン U-511(艦隊これくしょん)/呂500(艦隊これくしょん) グラーフ・ツェッペリン
ドイツ関連艦娘
神鷹(艦隊これくしょん)・・・ドイツ客船「シャルンホルスト」を改造した改装空母。大鷹型護衛空母に類別されており、絵師はそちらに合わせしばふ氏が担当。
二次創作ではゲルマン艦娘の一員扱いされる場合も多い
ビスプリ:プリンツ・オイゲン(艦隊これくしょん)とのコンビタグ
ビスアーク:アークロイヤル(艦隊これくしょん)とのコンビタグ
コメント
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