概要
『艦隊これくしょん』の「建造」において、戦艦レシピあるいは大型艦建造で建造を行うと、建造完了までの時間が「5:00:00」と表示されることがある。
これは長門型戦艦姉妹の長門あるいは陸奥が建造されることを意味している。
実は長門がドロップ出来る海域は陸奥よりも少なく、殆ど難関マップのボスドロップであることが多い。
従って長門を入手するには、建造で5時間を狙うのが多くの提督が歩んだ道であると言える。
しかし、建造でも長門を入手できる確率は陸奥に比べると何故か低い(長門も陸奥もレアリティは同様のホロ背景である)。
その原因の一つとされるのが、「陸奥になるビーム(通称MNB)」である。
ラバウル基地サーバーに所属する提督が建造5時間のスクリーンショットを貼ると、ラバウル基地の何処からかこの光学兵器が放たれ、ドック内で建造中の長門型戦艦は高確率で陸奥に変異してしまうのである。
このMNBは、某掲示板のラバウルスレにてあまりの成果を出したため瞬く間に有名となり、「建造で5時間が来たらラバウル提督にMNBを撃ってもらおう」という謎の慣習が某掲示板で出来つつある。
そして現在も、建造で5時間が出て「長門来い!!」と祈りを込めても、ラバウルからMNBが放たれ陸奥が完成してしまう現象が各地で発生しているのであった。
(ただし、別鎮守府だと効果が薄れるらしい。射程距離は「短」なのか? と思いきやちょくちょく別鎮守府でも確認されてるので一概に射程「短」とは言えない)
また、長門が先に出て陸奥が出ないといったそれもまた稀なこともある。
この為陸奥を狙って建造するケースも充分に考えられるわけで、その場合はラバウル提督にMNBを撃ってもらうのはありかもしれない。
長門と陸奥
長門と陸奥は、史実では八八艦隊構想に基づいて建造された超弩級戦艦であり、その性能も世界を驚愕させたという「帝国海軍の象徴」であった。
しかし、陸奥はワシントン海軍軍縮条約の煽りを受けて未完成状態のまま「名目上は完成した」ことにして海軍に引き渡されたり、太平洋戦争開戦後ももっぱら内地でしか運用されなかったり、しまいには謎の爆発事故で実戦に参加することなく沈没したりと散々な目に遭ったことから、『艦これ』でも「運」が「3」という極端に低い数値にされてしまっている(改造しても「5」にしかならない。ちなみに陸奥よりも運が低いのは大鳳で、こちらは何と「2」しかない)。
長門はマリアナ沖海戦、レイテ沖海戦を戦い抜いて終戦まで生き残り、戦後は米軍の核実験の標的にされるも、二度被曝しても4日後まで沈まなかったというエピソードを残してることから、運の数値は「20」と高く設定されている。
長門が入手しにくいのも、こういうところが反映されているのかもしれない。
そして新たなる被害者が
2014年3月14日のアップデートで、海外艦としてドイツ戦艦ビスマルクが実装され、大型艦建造にて入手することが可能になった。
このビスマルクであるが、建造時間は5時間。
そう、陸奥・長門と同じ時間なのである。
そのためビスマルク狙いで大型艦建造をする時も、MNBがラバウルから照射されビスマルクが陸奥に変異するという事態が各地の鎮守府で巻き起こっているのであった…。
+
そして被害は本丸にも
同じDMM.comの制作した刀剣擬人化ゲームである「刀剣乱舞」においても、この兵器は猛威を振るった。おじいちゃんこと三日月宗近を狙って鍛刀する審神者達に突き付けられる、容赦の無い「1:30:00」の文字。
「陸奥守吉行になるビーム」である。
この入手事情や、名前繋がりからか「むつむつコンビ」というタグも生まれた。
MNBの別称
陸奥になるビームの略称であるMNBだが、一部では
「最上になるビーム」
「まるゆになるビーム」
とも呼ばれていた。
ビスマルク実装後は、
「陸奥か長門になるビーム」
「陸奥か長門になるビスマルク」
と呼ばれるようにもなった。
他の別名として「どうせみんな陸奥になる」という名も広がっているようだが…どうしてこんな別名を考えた!言え!
(悲しいことに、こちらの言い回しのほうが「どうせみんな○○になる」で応用・汎用性が高かったりする)
さらにこれを略して「DMM」と呼ぶ提督も…。
このように、多くの提督を絶望と資材不足に追い詰めたMNB。
しかし、この悲劇もその後始まる大いなる惨劇の序章に過ぎなかった…
MNBの改二版 大和になるビーム(YNB)
2014年7月4日のアップデートで武蔵が建造可能となった。
大和よりも半年遅れての実装ということで、夏イベント1ヶ月前にもかかわらず、多くの提督が彼女との邂逅を目指した。
その時。極秘裏に開発されたある兵器が姿を表した。
その名も…「大和になるビーム」(YNB)…!
以前より略称が同名の兵器「雪風になるビーム」、「山城になるビーム」が存在し各地に被害を催していたとの未確認情報があるが、この「大和になるビーム」はYNBシリーズの完成型と推測される。
大型建造システム実装後ですら、かなりのレア度を誇っていた大和がハズレ扱いされる日が来るとは、彼女が先行配信された去年の夏イベント時点で誰が予想できただろうか?
…兎にも角にも、大和を既に保有していた多くの提督が、多くの資材と共に絶望の水底に沈んだという……
しかし―――
資材の全てが海色(みいろ)に溶けても、きっとあなたの声がする
MNB、YNBと同様の性質を持ち、武蔵を保有する大和狙いの提督に向け発射される「武蔵になるビーム」。猛威を振るったこの兵器が2015年3月13日から次のメンテナンスまでまさかの制式採用されることに。
というのも2015年3月、戦後70年の節目に、現実世界の水深1000mの深海に眠る戦艦武蔵の残骸が遂に発見されるという重大な出来事が起きたのである。この歴史的瞬間を記念してか期間限定で武蔵の建造確率が上昇するとのアナウンスがなされることに。
普段はどうせみんな武蔵になるとボヤいている提督も今回は全てが祝福と思って二隻目三隻目の武蔵を狙ってみてはいかがだろうか?
とはいえ、大型艦建造には相応のコストがかかることをお忘れなきよう。
「大丈夫、帰ろう」って?でも(期間限定なら)・・・!!
ちなみに2017年12月から2018年2月のイベント開始まで、再び期間限定で武蔵の建造確率が上昇することとなった。
2018年冬イベントはレイテ沖海戦の後半戦という位置づけのため、同海戦で戦没した武蔵が鍵になるということだという運営からの計らいであろう。
(無理矢理だが)ポジティブに考えた場合……
陸奥は開発では狙いにくい『41cm連装砲』(以下41cm砲)を持ってきてくれるため、通常建造でMNBを受けた場合には、「41cm砲が安く手に入った」ぐらいの気構えでいる方が良いだろう。
YNBに関しても、さらに入手困難な“大和砲”こと『46cm三連装砲』という最上位の主砲が手に入るのだから、必要な各資材を1万以上を溶かして入手できない提督がいることを考えれば、多少気は楽になるはずである。それに昨今のイベント事情からすれば、札対策や支援艦隊用に大和を複数艦育てることは無駄ではない、はず。
なお近代化改修の素材にした場合、長門型は最大【火力+5,対空+1,装甲+4】、大和型は最大【火力+7,対空+2,装甲+5】と中々の伸びが期待できる。……が、実は扶桑型【火力+4,対空+1,装甲+3】を二隻同時に素材にした方が火力の伸びは良かったりする。扶桑型は南西諸島(2-X)以降で割とドロップするため、その意味ではちょっと損だったり……。
関連イラスト
なお、ビームの発射台と同じ姿をした艦娘のAAがよく「ヒエ~」と呟いているが、比叡との関連性は明らかになっていない。
(???「ま~た(建造に)失敗したのか、ス〇ースクリーム!」)
そういう効果でもない
そちらの陸奥さんは本丸の方へお帰り下さい