概要
艦隊これくしょんにおいては、「改」にした艦娘が更に一定のレベルを迎えると「改二」に改造することができ、最終形態と呼べるほど能力が格段にアップする。
このため、一度改二になると近代化改修以外ではそれ以上能力を変化させる事はできなかった。
しかし、2014年9月26日のアップデートでそれまでの常識を覆す改装が実装された。
具体的には、「Bismarck zwei(ツヴァイ)」が「Bismarck drei(ドライ)」に改装できるようになったのである。
その際に、通常戦艦にはない雷撃値が追加され、雷撃戦で攻撃できるようになったり夜戦では大和型並みの火力を発揮できるようになった等、大幅な強化および差別化が加えられた。
さらに、名前にはドイツ語で3を意味する「drei」が付けられた事から、改二に上乗せされる改装「改三」が実装されたと話題になった。
ただし彼女は「zwei」実装時点では改と比較して性能に大きな差は無く、グラフィックに関しても改の衣装をカラー変更した差分仕様に過ぎなかった。また同じドイツ艦のZ1とZ3の「zwei」も運営側からマイナーチェンジ版と明言されている。
つまり、「zwei」はあくまで改のバリエーションの範疇であり、「drei」が事実上の改二であるという解釈も広まっている。
なお、「改三」という用語自体も当初は「drei」を和訳したものとして使われ始めたものであり、長らくビスマルクの第三改装に対する非公式の俗称でしかなかったのだが……。
公式の「改三」登場
Bismarck drei実装から8年以上経った2023年1月3日、【New Year SHIGURE Live! 2023昼戦】にて遂に公式に「改三」の実装が予告された。以前より改二より先の改装段階実装が予告されていた時雨への改三実装予告である。
このニューイヤーライブ直前に発売された2023年艦これ公式カレンダーでも、3月のところにこれまでの制服姿とは異なる服装をした時雨のイラストが正面・背面の2パターン描かれていたのだが、これら2パターンの少なくとも一方が予告された「改三」なのではないかと目されるようになったのである。過去にも2018年のカレンダーにて村雨改二のプロトタイプ(とそれを見てショックを受けたかのような白露)が披露された前例があった事もその推測に信憑性を与えていた。
そしてアニメ『「艦これ」いつかあの海で』第7話にて上記カレンダーにおける正面を向いた方の格好(厳密にはカレンダーでは半脱ぎだった上着にきちんと袖を通した姿)の時雨が「時雨改三」として登場した。公式媒体にて登場した初の「改三」艦娘である。
実装艦娘一覧
駆逐艦
- 白露型(現在1隻)
戦艦
- ビスマルク級(現在1隻)
Bismarck drei |
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Lv75+改装設計図 |
ただし提督間で『改三』と俗称で呼ばれているだけで運営から正式に『改三』だと言及はされていない
その他の多段階改装
千歳型の五段階改装
千歳型(千歳・千代田)は「改」「甲」「航」「航改」「航改二」と、五段階もの改装をかなり初期の段階から実装されていた。
しかし、第三形態までとそれ以降では艦種が変わる(水上機母艦→軽空母)ため、単なる強化とは言えず、できることも異なる。
そもそも、千歳型は稼働当初において唯一の多段階改装を持つ艦娘であり、後付の要素として実装される改二・改三とは区別される場合がほとんどである。
コンバート改装
2015年9月25日のアップデートで追加されたシステム。資源や資材を消費する事によって特定の艦娘の艦種や能力傾向を、可逆的に変更する事が可能となる。
その際、改修値は運を除いて通常の改装同様にリセットされる。
可逆的に変更可能という点で、本記事における改三とはニュアンスが異なる。
またコンバート後の性能がコンバート前の完全上位互換とはならない為、飽くまで改二の仕様変更という意味合いが強い(例外は矢矧改二乙位)
現在までに実装されているのは以下の通り。
- 翔鶴改二(正規空母)⇔翔鶴改二甲(装甲空母)
- 瑞鶴改二(正規空母)⇔瑞鶴改二甲(装甲空母)
- 霞改二(バランス型)⇔霞改二乙(対空特化型)
- 朝潮改二(バランス型)⇔朝潮改二丁(対潜特化型)
- 鈴谷改二(航空巡洋艦)⇔鈴谷航改二(軽空母)※要改装設計図
- 熊野改二(航空巡洋艦)⇔熊野航改二(軽空母)※同上
- Saratoga Mk.Ⅱ(夜間作戦空母)⇔Saratoga Mk.Ⅱ Mod.2(装甲空母)
- 瑞鳳改二(軽空母)⇔瑞鳳改二乙(護衛空母)
- 赤城改二(正規空母)⇔赤城改二戊(夜間作戦空母)
- 夕張改二(兵装実験軽巡)⇒夕張改二特(同・対地先制雷撃型)⇒夕張改二丁(同・対潜特化型)⇒夕張改二
- 加賀改二(正規空母)⇒加賀改二戊(夜間作戦空母)⇒加賀改二護(対潜特化・近代化航空母艦)⇒加賀改二
- 球磨改二(正統強化)⇔球磨改二丁(対地輸送)
- 最上改二(火力・航空強化型)⇔最上改二特(輸送・雷撃強化型)
- 矢矧改二(正統強化)⇔矢矧改二乙(最終決戦仕様)
- 龍鳳改二戊(夜間作戦空母)⇔龍鳳改二(護衛空母)
- 宗谷(後述)
- 山風改二(対艦対潜)⇔山風改二丁(対地輸送)
- 天霧改二(正統強化)⇔天霧改二丁(対潜対地輸送)
- 大和改二(高速戦艦)⇔大和改二重(航空戦艦)
- 鳳翔改二(護衛空母)⇔鳳翔改二戦(準強襲揚陸艦)
- 榛名改二乙(対空特化型)⇔榛名改二丙(バランス型)
- 清霜改二(艦隊決戦型)⇔清霜改二丁(対地輸送型)
- 三隈改二(航空巡洋艦)⇔三隈改二特(水上機母艦)
金剛型の改二丙/改二乙
金剛型改二の更なる改装形態。2019年4月22日実装の金剛改二丙、2020年4月23日実装の比叡改二丙及び2023年5月1日実装の榛名改二乙・改二丙が該当。また、霧島についても比叡改二丙実装の時点で今後第三改装が予定されている事が示唆されている。
金剛改二丙実装予告時点で、艦これ運営より直々に第三改装と明言されているが、「改二丙」というコンバート改装された艦娘と同じような表記が用いられている。
ただし上記コンバート改装組とは異なり、金剛及び比叡の改二丙は一度改装すると「改二」への再改装不可という制約がある。しかし一部のステータスが改二よりも低下している為「改三」とは到底呼べる仕様ではない。
榛名の実装された「改二乙⇔改二丙」はコンバート改装であるが、元に「改二」へは戻せないのは金剛・比叡と共通で此方も改三には該当しない
宗谷
宗谷については一定練度以上ならばコンバート改装により3種類の艦種(特務艦→灯台補給船→南極観測船→特務艦)をループ状に変化するだけという特殊な改装段階構成となっている。もちろん「改三」や「改二」といった強化改装とは異なっているどころか改装しても艦名が全く変わらないため「改」にすらならないとも言える。
丹陽と雪風改二
台湾総旗艦として海外艦としての姿である『丹陽』と、台湾から日本へ帰還を果たした姿の雪風改二が実装されているが雪風⇒丹陽⇒雪風改二の一方通行の改装で丹陽と雪風改二では装備適正の違いもあり単なる多段改装とも異なっている。