概要
「もしこの計画が実現していたら」「もし同型艦と同じ改装が施されていたら」等々の体の「歴史のifの改二」である。
一方、改二の多様化により「『艦これ』というゲームありきで生まれた、現実での実用性・実現性を一切無視した全くのオリジナル形態」というのも少なくなくなっている。
if改装のタイプ
※分類は便宜上のもの。
ケース1:史実では実現しなかった改装計画に基づく改装
改装が施される前に戦没した、戦局の変化等で実現しなかった改装計画が下敷きになっているif改装。
実艦と計画は実在したが、計画の成就がif。
一例
- 木曾改二(史実の木曾は雷巡への改装計画こそ実在したが、実現しなかった)
- 扶桑改二、山城改二(史実では実際に航空戦艦へ改装されたのは伊勢型)
- Bismarck drei(実際に雷装を施したのは『艦これ』未実装の姉妹艦Tirpitz)
ケース2:後継の襲名艦に準じた改装
後継の襲名艦・特に海上自衛隊の同名艦に基づくif改装。
当然当代の艦の改装計画とは一切関係ないが、実在のモチーフが存在するif。
艤装が現代の同名護衛艦のようなデザインに書き直され、特に対潜面が大幅に増強される。
一例
ケース3:未成艦/計画艦モチーフの改装
計画艦をモチーフにしたとみられるif改装。
計画は実在しても、実際に実現するのがif。
一例
ケース4:生存ifの近代化改装
史実で戦没した戦いを生き残り、その後も戦い続け改装を受けていた姿、というモチーフのif改装。
実艦は存在したが、計画が存在しないif。
一例
ケース5:全くの『艦これ』オリジナル改装
そもそも改装計画自体が実在しない架空戦記的なif改装で、存在そのものがif。
下敷きが存在しない為、水上戦闘機の搭載や甲標的の搭載など『艦これ』のゲームシステムに合わせ基礎性能そのものが大きく向上するものが多い。
初陣を生き残る事自体がif、敗戦が濃厚になり海戦を経験する事のなかったWW2最末期竣工でどうしてもオリジナルの形にせざるを得ない、という切実な事情があるケースもある。
一例
- 矢矧改二乙
- 最上改二特
- 伊勢改二(大淀の計画案等の類似計画案は存在していたが、伊勢を戦闘航空母艦へ改装する計画は実在しない)
- 三隈改二、三隈改二特(そもそも彼女は史実では最期まで「重巡洋艦」であり、航空巡洋艦への改装の時点で「if」である。当然、そこからの特設戦闘型水上機母艦への改装計画も実在しない)
- 深雪改二(沈没理由が理由なので、改装計画そのものが実在しない)
- 翔鶴改二甲・瑞鶴改二甲(翔鶴型に装甲空母化計画は実在せず、ジェット機の搭載計画も存在しない)
番外:実際の改装由来で本来搭載し得なかったものが搭載できるようになった
実際には史実由来で厳密な意味でのifではないケースもある。
例えばヴィクトリアスはそもそも実用化されなかった噴式景雲改・橘花改を搭載可能になっているが、これは戦後ジェット艦載機を搭載した事が元になっている。