図鑑データ
「航空母艦、加賀です。提督、今日もそれなりに期待はしているわ。よろしく。」
概要
2020年8月27日、大規模作戦の終了と同時に実装された。この日は奇遇にも「護衛艦・かが」の進水日であったこと、さらに実装予告自体はかなり以前から行われていたこともあって期待が高く、果たしてその当日の実装と相成った(もっとも、大規模作戦終了は前日26日と当初告知されていたこと等から諸々の噂が流れており、実際のところどこまで意識されていたのかは不明である)。
改からは練度82に加え、改装設計図x2・試製甲板カタパルト・戦闘詳報・新型航空兵装資材x2・開発資材x120が必要。このうちカタパルトは同時実装された出撃任務で、戦闘詳報なども他の任務で獲得可能であり、改二にできるほどの練度の艦娘を安定的に運用できる提督であれば、さほどの苦労なく揃えることが可能。
試製甲板カタパルトを使用するのは、史実で装備して運用試験を行ったという実績がある事に由来すると思われる。
これにより、南雲機動部隊の名を冠する空母娘6名には全員に改二が実装されたことになる。
なお、後述の通り夕張改二以来となる三段式コンバート改装および5つのスロットを手にした艦娘となった。
容姿
大まかな見た目にはあまり変化が無い(多少頭身が伸びた程度)が、服装にはいくつか相違点がある。袖口に青い刺繍が追加されているほか、新たに足袋を履くようになり、これによって足元の下駄型艤装の鼻緒がより目立つようになった。また、矢筒も大型化しより目立つようになった。弓もそれに合わせてより大型のものに変わっている。
艤装も航空甲板が大きく変化しているが、曰く、「MI作戦を超えた『加賀1944』的なif改装」なんだとか。
中破時には差分に近い形だった改までと異なりグラフィックが一新されているが、被弾によりサイドテールがほどけてしまっている。髪を下ろしたイラストはファンアートで度々見られたが、中破イラストながらまさかの公式という未曽有の事態となった。
性格
改までと比べ目立った変化はないが、一部の台詞が更新されている。
装備時には若干とはいえ気分の高揚を見せるようになった。
性能
三形態それぞれの性能について
特筆すべきはその耐久値であり、相方を上回り日本空母では堂々たるトップの84。火力・対空の数値も向上し、射程も「中」に延長。概ね二航戦・五航戦の面々の改二と比べても遜色ない性能となった。
驚くべきはここから。
相方の赤城改二に続くスロットを5つ持つ空母であるが、改の特徴をほぼ維持した改二に加え、
が同時実装されている。
特に後者については、相方同様の実装が予想されていた前者と異なり予想の斜め上を行く革新的なものであり、幾多の提督たちを驚愕させた。
もっとも、無条件でそうした特殊性が得られるわけではなく、その搭載機数は改二戊では86機、改二護に至っては僅かながら改装した飛鷹型(66機)より少ない64機と未改造時の93機と比べても大きく減少している。
特に改二護については性能面で改二と全く異なっており、その特色が特定の装備によって発揮される側面が強いため、特殊装備を保有しておらず折角の拡張性の恩恵を受けられない提督からすると、真価を発揮させるにはかなり敷居が高い形態と言える。
総じて改までの最大の特色であった制空力と各種特殊能力とのトレードオフとも言うべき状態であり、仮にコンバート改装をする場合「この形態に何をさせたいのか」という点を自身の艦隊の現状に合わせて慎重に考える必要がある。
なお、コンバート改装であるために初期装備は無い(一応、装備ボーナスが付く『流星改(一航戦)』および『流星改(一航戦/熟練)』が出撃任務という形で入手可能)。
改二戊・護の詳細については各個別記事を参照されたし。
改二そのものの性能について
改二の三形態の中で最も改までに近い要領で、これまで以上に便利に起用できるのがこの形態である。
搭載機数は改から増加し、さすがにイントレピッドの112機には及ばないものの圧巻の最大99機。うち第3スロットの搭載可能機体数は44機と、改からは若干下がったにせよほぼ誤差の範囲内に収まっており、圧倒的な制空力は健在。それどころか、それを維持しつつ彩雲などに最適な第5スロット(3機搭載可能)が追加されたことで、艦上偵察機・航空要員・司令部施設などを搭載しづらかった「弱点」を克服している。
特に彩雲は「ボス戦でのT字不利→味方の攻撃が通らず取り逃がす」といった事態を、航空要員は「射程の問題で先に砲撃を受ける→中破で攻撃不能」といった事態をそれぞれ回避できる重要な役割があるにもかかわらず、改まででは全スロットにわたる搭載数の多さが逆に災いして積みづらいジレンマを抱えていたため、それを解消した第5スロットの恩恵は自他双方にとって大きいと言える。
単純に要求される制空力が高い海域は勿論、複数の空母を起用できない海域でも、高い制空力と耐久値を兼ね備えた切り札として活躍が見込めることだろう。
とはいえ、赤城と比べても改装前から搭載数それ自体が大幅に増加しているわけではなく、その割に改装に要する資材は(揃えること自体は任務で可能でそこまで難しくないにせよ)それなりに重いうえ、(改二となる以上避けられないことではあるが)改装後の燃料・弾薬の消費も激しくなっている。
そうした点を踏まえると、改二それ自体は他の2形態や伊勢型のような「特徴的な運用が可能となる強化」やハイパーズのような「長所をさらに伸ばす強化」とは異なる「長所を維持しつつ弱点を埋める強化」という側面が強い。
搭載機数で依然トップの座を守るイントレピッドとはうまく差別化が図られつつも、「搭載機数と使い勝手の両立を重視した性能」という、地味ながら決して侮れない力を手にしたと言える。
なお、普段使いにおいては上述の見方で問題ないが、それはあくまで通常海域での話。
イベント海域においては一転、「特徴的な運用が可能な改二」として活躍が見込める。
というのも、イベント海域においてはしばしば装備特効が発生するのだが、これには「違う種類・分類のものを積むとそれぞれの特効倍率が重ね掛けされる」という特徴がある。つまり、スロット数自体が多い彼女は、艦載機特効の効果をより多く受けられることになる(ちなみに相方の赤城改二・改二戊も同様)。
特にこの形態は上述した搭載数の多さゆえに、ありったけの特効装備群を積んだうえで余ったスロットを使い制空力や攻撃力を底上げすることもできるため、こと連合艦隊編成においては特効艦にも匹敵する威力の攻撃を敵艦隊に叩き込める強力なアタッカーとして猛威を振るうことができるのだ。
とはいえ艦載機に装備特効が無ければあくまで一般の正規空母であるうえ、夜間攻撃でボスに痛打を与えられる改二戊や対潜攻撃などでの道中の露払いが期待できる改二護を通常艦隊で用いたほうがむしろ有利、という局面もイベント海域では少なくない。どこでどう運用するかは、やはり提督の采配次第となるだろう。
余談
実は改二が発表される以前から7枚ほど関連イラストがあった(しかも早くて2013年のイラスト、つまり改二という概念が登場したばかりの時期である)。
早い段階から実装が期待されていたことがうかがえ、満を持しての登場となった。
関連イラスト
関連項目
コンバート改装順