対空番長とは、DMM.comのオンラインSLG『艦隊これくしょん』のキャラクター・摩耶の愛称である。
概説
史実で防空巡洋艦に改装されたことから、摩耶の対空値は重巡洋艦娘でも高い数値を誇っている。
無改装状態では“56”と平凡だが、これがLv18で「摩耶改」になると“89”と一気に跳ね上がる。この数値は戦艦娘クラスであり、ほかの巡洋艦娘はおろか並の正規空母さえ歯が立たない高水準の能力である。
このため高角砲と対空機銃をもたせた対空装備にすると、敵空母の艦載機をバタバタとなぎ倒し、たとえ制空権を掌握されても航空戦力を大幅に削ぎ落し、空母たちの攻撃力を弱体化させてしまう。
その対空能力と“竹を割ったような快活で男勝りな性格と言動”が合わさり、【対空番長】とかなり早い時期から呼ばれていた(遅くとも13年9月の時点で定着していた)。
その後
2014年11月14日に転機が訪れる。
新システム「対空カットイン」が実装され、「高射装置」を装備して三式弾か高角砲を装備すると、カットイン演出が入り、より多くの敵艦載機を撃ち落とすことが可能となった。
同日、イベント発動!渾作戦開始、E-2「第二次渾作戦」のクリア報酬として秋月型防空駆逐艦1番艦「秋月」が実装された。
史実でも防空戦力として建造された経緯があるだけに、その対空値はそれまで最高値を誇っていた大和とならぶ“104”と、ぶっちぎった数値を叩き出した。さらに「秋月改」になると、なんと“116”とバケモノ級の対空性能を発揮する。もちろんこの値は全艦娘No.1である。
オマケに秋月型固有の能力として高角砲×2のみで対空カットインが発動可能な上に高角砲×2+電探でさらに高い能力の専用対空カットインが発動する(ただし代償としていずれも優先順位は最低)。
そのためその対空能力から空母ヲ級さえ丸裸にできるのだ。
大きなアドバンテージによって水をあけられた摩耶様……。
しかし2015年3月13日のアップデートで待望の改二実装が実現。
防空巡洋艦摩耶改二として新生し、真の対空番長として堂々復活した。
秋月改の“116”に及ばないものの、実装時点では数値自体は“106”と堂々の全艦娘2位。
さらに火力は改より-1で“77”と控えめだが、雷装は+15の“84”と跳ね上がり、全体的な火力は向上している。これは雷装の振るわない秋月には出来ない芸当であり、夜戦能力を維持しながら対空迎撃でも活躍できる頼もしさを手に入れた。
また改二で引っ提げてくる「25mm三連装機銃 集中配備」は、摩耶が装備することで高射装置と同様の効果を発揮し、「高角砲+集中配備」だけで対空カットインが発生するという、秋月にも負けない特殊性を手に入れている。
更に彼女を2番艦に置いた状態で更新が可能となる「12.7cm連装高角砲+高射装置(通称:摩耶砲)」等一部の高角砲と電探を併用することで秋月型をも上回る効果の対空カットインが発動可能になる上、後のアップデートで可能となった補強増設への機銃装備を行うことで「最強の対空カットイン+弾着観測射撃+夜戦連撃」をたった1人でこなすことができる。
(この場合、主砲は1つしか積めないので総合火力は他の改二重巡に譲るが、そこまで出来てしまうと流石に他艦が涙目になるので仕方ない。)
時は流れ2019年秋季イベント『進撃!第二次作戦「南方作戦」』にてアメリカの防空巡洋艦Atlantaが実装された。
史実にて5インチ38口径両用砲を満載したことから、対空値は最高128と一位を更新。詳しいことはアトランタのページに譲るが、「GFCS Mk.37+5inch連装両用砲(集中配備)」+「5inch連装両用砲(集中配備)」+「GFCS Mk.37 」の組み合わせならば、汎用カットインまで含めると、合計で4種類の対空カットインのうちのどれかが発動する可能性があり、ほぼ100%に近いカットイン発動率を確保できる(100回試行して97回カットインが発動したとの検証報告あり)。
その防空能力は試しに演習でアトランタ単艦に空母6に艦攻を飛ばしてみた結果なんと500機以上もの機が犠牲になったと言われるほど。
新人の登場によってふたたび水をあけられた摩耶様だったが……。
実は摩耶様も強化されていたのである、アトランタが持ってくる「5inch連装両用砲(集中配備)」が中口径主砲カテゴリーの特殊高角砲に属する為。
ついに昼連撃と最高威力の対空カットインを両立できるようになり、昼砲撃戦の火力を落とさずに、最強の対空カットインにて防空するというオンリーワンな運用が可能になった。
ついでに他の軽巡級が両用砲を装備しようとすると、過大砲と判定されてフィット砲補正にマイナス判定が入るが、摩耶様は重巡なのでマイナス補正を受けず装備可能という、防空重巡の優位性を存分に発揮してくれる。
もう一つ、アトランタは性能を対空にガン振りしている対価として、夜戦火力が低く耐久性も心許ないため、敵艦隊の制空圏と防衛線がどちらも堅い場面では夜戦と対空CIの両立が可能な摩耶様に分がある。
昼間の対空にはアトランタ、夜戦を睨んで備えるなら摩耶様と、提督の采配が試されるポイントとなるだろう。
対空番長、再び
現代に再び蘇った対空番長。イージス・システムを搭載し空の守りを盤石にしているが、なによりも注目すべきはAWS BMD5.1…いわゆる「弾道ミサイル防衛システム」を搭載しているところ。対空番長はもはや敵機だけでなく、成層圏よりも上を行く弾道ミサイルを撃墜するのだ。
詳細はまや(護衛艦)を参照。