概要
艦これにおいて潜水艦を倒すために重要な「対潜値」。その対潜値が全艦娘のなかで一番高いのが「軽巡洋艦 五十鈴」である。
他にも対潜値が高い艦娘もいるが、多くの提督が五十鈴を対潜要員として使うことからこの「対潜女王」の名がついた。
一方、下記のように五十鈴を超えるポテンシャルを秘めた艦娘も多いため、昨今ではそちらを登用する提督も増えている。
また現状の艦これのシステムでは、ソナーと爆雷の相乗効果での計算式が優遇されるため、1-5などで対潜メインで出撃する際に対潜装備ガン積みにすると、艦娘の対潜値は残念なことに形骸化してしまう。
特に4スロットガン積みが可能な夕張・大淀・香取型姉妹には、装備数で水をあけられてしまう。
しかし2016年6月30日の更新で対潜攻撃の仕様が変更され、「装備込みの対潜値が100以上&ソナー装備」で対潜先制爆雷攻撃が発動するようになった。この攻撃は、先制雷撃フェイズより前に発生し、敵陣の潜水艦を率先して駆逐できるという攻撃。
これによって、形骸化していた対潜値がようやく意味を持つようになった。
だが本番はここから。
なんと五十鈴改二は無条件で先制爆雷攻撃が可能という、強力なアドバンテージを獲得!!
攻撃補正の仕様こそ相変わらずだが、装備に縛られずに開幕先制爆雷が放てる上、防空と対潜の両立が可能という、他の艦では難しいことを可能にする柔軟性を手に入れた。後に龍田改二やジャーヴィス改も無条件で先制対潜可能となったが、前者は要求レベル(Lv80)が高い上に固有対空カットインは効果が低く、後者は入手難易度が桁違い、そしてどちらも装甲・耐久・火力も五十鈴改二よりも低い等入れ替えて使うにはリスクが伴う。
改修工廠の実装以降は、現状ランカー報酬のみである「零式水中聴音機」を除いたすべての日本海軍の対潜装備を五十鈴改二だけで入手できるようになった。さすがに「四式水中聴音機」の改修は別の艦娘に譲ることになったが、依然として「三式爆雷投射機」を改修出来るのは五十鈴改二のみとなっている。
他の対潜要員
五十鈴の他にも対潜値が高い艦娘は多くいる。
- 長良型後期タイプ(由良・鬼怒・阿武隈)
対潜値が高い艦娘の中では最も入手しやすい。
レッスン(練度)を積んだ艦隊のアイドルは、五十鈴改二に匹敵する高い対潜能力を持ち、先制対潜が可能になる時期も早い。また川内型は序盤の任務で必須・かつ全員が改二実装艦なため、育てておいて損はない(ただし長女は軽巡全体で見ても対潜値が低かったりするが…)。
真の対潜エースその1。
素の状態での対潜は平凡だが、四つのスロットすべてを対潜装備で埋めると五十鈴をも凌ぐ対潜能力を得る。
……というか、対潜能力はほとんど装備で決まると言ってよく、他の3スロットの軽巡洋艦娘・駆逐艦娘の素の対潜の差など誤差のようなものといっても過言ではない。
(尤も、三式シリーズのような高性能の対潜装備を揃えること自体が容易ではないが)
ドロップエリアが割と狭いのが難点だが、建造でも入手可能(オール30でも出ることがある)なため、阿賀野型姉妹よりは楽。
回避・耐久など防御面の性能は軽巡最弱で、特に装甲は一部の駆逐艦にすら負けるほど打たれ弱い点に注意。彼女自身が大破撤退の原因になることも少なくない。
攻撃に特化したピーキーな性能ゆえ、安定度は五十鈴や那珂たちに比べてかなり劣る。使いこなすには提督の腕が試される。
と、改まではこんな感じだったのだが、改二丁の実装により遂に先制対潜爆雷能力を入手し、五十鈴どころではないガチの対潜エースとして覚醒……しなくても他の改二形態で対潜要員として十分な能力を発揮するのであまり顧みられていない。
真の対潜エースその2。
対潜初期値が「0」と極端に低いものの、夕張同様4スロットあるため装備シナジーを加味するとやはり五十鈴改二を上回る。
対潜火力こそ夕張に劣るが、防御面での安定性は夕張より上なのが長所。
ただし、その低すぎる対潜値により先制対潜攻撃との相性が最悪と言っていいレベルであり、なんと練度が最低でも132ないと先制対潜できず、シナジー込みだと143必要になる。このため、対潜エースとしての立ち位置は揺らぎつつある。
また、手に入れる方法が特定の海域でのドロップのみなのも難点。
同様の欠点はさらに入手性の悪いヘレナやアトランタも抱えており、特にアトランタは3スロしかないので対潜要員として使うのは非現実的と言える(尤も彼女は思いっきり対空特化なので対潜要員として使う事はまずないが)。
一方、ゴトランドやアブルッツィ級姉妹はそれなりの対潜能力と4スロが与えられているので対潜要員としての適性は夕張に近い。
対潜演習教導艦。
対潜装備ガン積みでのシナジー対潜攻撃力は夕張に次ぎ、五十鈴改二を上回る。(特に鹿島は対潜値が+7になっているので僅かに優位。)演習相手に潜水艦がいたときだけ旗艦に据えると、練習巡洋艦の経験点ボーナスも美味しくいただける。
2015年9月25日に香取が建造落ちしたので、重巡・レア駆逐艦狙いや大型建造最低値でポロっと登場することもあり得るようになった。
ちなみに「四式水中聴音機」は香取か、秋月型のみ改修できる。
問題点は艦種が艦種故に戦闘向きではないこと、4スロ艦で唯一の低速艦グループであることぐらいか。
改造した、Lv99の数値では全艦娘のなかで2番目か3番目の対潜値。補強増設を付ければ8cm高角砲を載せられるので対潜と夜戦連撃の両立も可能。
ただ手に入れる方法がかなり限られているので(大型建造、5−4、6−2のみ)序盤からは使えない。
だから確実に潜水艦を沈めることにした。
対潜輸送軽巡。
遂に現れた五十鈴改二と同様に先制対潜爆雷能力がデフォルトで付いている艦娘。
上記の通り、五十鈴とは改二改造可能Lvが30も離れている上に、改二前から性能は軽巡の中でも控えめなのでこのアドバンテージは龍田側としては中々痛い。
ただし、軽巡の中でも控えめな燃費が改二になっても一切変更がないのと、大発を同時に積めるのが強み。
なお、現状効果は不明ながら、カ号観測機が装備可能な数少ない軽巡でもある。
ちなみに天龍は軽巡改二の中で対潜が一番ド下手。
素の対潜値だけなら五十鈴に次ぐ。このため改造直後から三式ソナー+三式爆雷のみで先制対潜攻撃が可能であり、また夜戦連撃と先制対潜の両立も容易である(2018年1月22日時点で、Lv99以下且つ補強増設・装備改修なしでこれが可能なのは五十鈴改二と龍田改二、朝潮改二丁のみ)。このため道中潜水艦対策と火力を両立したいイベント後半海域などで大きな活躍が期待できる。
ただし肝心の改造レベルは85と非常に高い。ちなみに素の朝潮改二はヤケクソのように対潜が低い。
駆逐艦でありながら並の軽巡に匹敵する対潜値を持ち、連合艦隊など軽巡の出撃数に制限のある場合に活躍が期待できる。燃費が良いのも魅力。ただ朝霜とマエストラーレ級は後半やイベント海域でしか手に入らず入手困難であり、またいずれも駆逐艦なので防御力はやや不安がある(特に皐月改二と文月改二)。
いずれも先制対潜爆雷能力持ち。フレッチャー級に至ってはLv1の無改造の時点で先制対潜能力を使える。
- 大鷹型改二
艦攻による先制対潜・爆雷+ソナーのシナジー・彩雲によるT字不利の帳消し・素の対潜値が80台後半という、究極の潜水艦キラー。
水上艦相手には心許ないが、「先制対潜攻撃」の達成値が60と低めに設定されており、三式ソナー+三式爆雷でも1-5を完封できる戦力になる。また、春日丸改め大鷹も対潜値65で先制対潜を行う事ができ、この4隻で組むとルート固定のパーフェクトゲームも可能となる。第二期では海防艦だけでボスまで到達するので護衛空母の引率すら不要。
Lv1時点での初期対潜値が36以上ある事から、(充分な対潜装備さえ所持していれば)Lv1かつ未改装の時点でも先制対潜が可能。
関連イラスト
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