図鑑データ
「よーし!この天龍様の突撃を見せる時だなぁ!」
天龍、水雷戦隊、出撃するぜ!
2018年7月12日のアップデートにて実装された天龍の更なる改装形態。
改装要求LvはLv84と同型の龍田改二を上回り、軽巡トップに躍り出た。龍田と同じく改装に設計図と戦闘詳報は不要であり、代わりに高速建造剤と開発資材が要求される。
オレの装備と性能が気になるか?
最大の特徴は持参装備。なんと12.7cm連装高角砲(後期型)2基及び12.7cm単装高角砲(後期型)、某飢えた狼以来絶えて無かったまさかの高角砲論者積みである。
また任意の高角砲2or3基で対空カットインを発動可能。龍田同様、高射装置特性の無い汎用機銃と高角砲でも対空カットインが発動する。
射程が「短」になり、カ号観測機が搭載可能で水偵・副砲・大型電探が搭載できなくなった点は龍田と同じ。
燃費はこれも龍田同様に改と同値の省エネ仕様。龍田と違い大発動艇は装備できないため遠征には向かないが、代わりに基本的には戦艦クラスしか搭載できない大型探照灯を搭載可能となった。
なお、龍田と違って無条件での先制対潜攻撃はできない。おまけにケッコンカッコカリや対潜値改修なしの対潜最大値が70なのでフルシナジーの先制対潜攻撃も難しい。
雷装は1低下した一方、火力は5増加してトータルで夜戦火力は4上昇している。対空は改から40も増えて89と、これも軽巡トップの数値である。それまで最上位だった由良改二を抜き去り、実装時点最高の対空型となった。
耐久・装甲・回避も微増しており、生存能力も上昇。順当な強化となっている。
昼戦火力は軽巡中でも上位であり、加えて高い対空値での防空性能も備わったとことで、対水上戦闘に比重を置いた仕上がりとなっている。
ただ軽巡クラスの改二そのものが魔境と化して久しい2018年時点において、現状の性能では「帯に短したすきに長し」といった印象が抜けず、個性付けの難しい艦娘となっている。
防空巡洋艦の五十鈴改二とも比しても、専用対空カットインの防空係数と固定撃墜ボーナスでは高角砲ガン積みでも五十鈴に分があり(天龍【係数:1.25/固定:3】・五十鈴【係数1.45/固定:4】)、さらに彼女は無条件での先制爆雷能力を持ち、夜戦火力も天龍が+4優っているものの誤差の範囲で、大型電探による対空値の補強と副砲の運用も可能と、出来ることの数では天龍に不利が付いてしまう。
現時点では大型探照灯のアドバンテージを活かし、連合艦隊の随伴艦隊旗艦として運用し、対空と夜戦での補助を目的とした「防空夜戦軽巡」として暴れてもらうのが分かりすいと思われる。
しかし、彼女に待ち受けていたのはさらなる向かい風と、改装する意義すら問われかねない暗雲であった。
2018年9月、彼女と同じく大型探照灯を運用可能な軽巡であるゴトランドが実装。あちらは4スロであり、先制対潜や対空カットインをしつつ大型探照灯の装備という運用であれば、彼方の方が優位である。
2019年12月~2020年1月にかけて、生まれながらの純粋な防空巡洋艦、アトランタ級の『艦これ』実装、同時期の夕張改二の実装。
アトランタには対空面でボロ負け(彼方が規格外に高すぎるだけとも言う)、三川艦隊任務の軽巡枠からすらも追われてしまう事態となってしまったのだ。
さらに、2020年4月には大型探照灯搭載要員としては最大の競合先であったGotlandにもさらなる改装が実装。天龍改二の立ち位置の厳しさは決定的なものとなってしまう(彼方も彼方で、水戦が使えずカタパルトを使うほどの価値があるかと言われるが、それ即ち水偵すら載せられない天龍改二が考慮の外である事に他ならない)。
元々「改装しない方が燃費が良い」という事もあって、ただでさえ厳しかった立場がアップデートと共にさらに悪化していき、彼女を改二改装する意義そのものが図鑑埋めや牧場目的になりかねないという、極めて厳しい情勢になり果ててしまっている…。
改二実装後でも能力の補強は実施されているため、まだ今後の動向にも注目しておきたい。
天龍様の容姿だ!うっしゃぁっ!
こちらも水着天龍の絵柄に近い、大人びたイメージになっている。改までの眉を吊り上げた表情から、自信ありげな笑みに変わった点に成長による余裕を感じられる。
衣装は改までのカーディガンを脱ぎ、ノースリーヴの白いシャツの上からファー付きのジャケットをざっくばらんに羽織るワイルドなスタイルに変更。惜しげも無く晒された腋もさることながら、どっしりと量感に満ちてシャツを押し上げる胸部装甲が目を惹く。
スカートにはスリットが入り、足元は改までのハーフブーツから折り返し入りのハイカットスニーカーに変わっている。機動性重視の変更だろうか?
むっちりと健康的に育った脚は改から引き続き健在なニーソックスに包まれ、スカートとの間で絶対領域を見せつけている。
艤装は持参装備に準じる高角砲ガン積み。龍田同様のアーム甲板上に片側2基、両側合わせて4基を搭載している。そこ、持参装備と数字が合わないとか言うな。
龍田と違い、大発用スロープは設置されていない。
トレードマークの刀は大幅にチューンアップされ、両手持ちでより頑丈そうな拵えとなっている。中破すると損傷した艤装も構わずこの刀で牙突でも繰り出さんばかりの構えを取っており、一部では「高角砲で群がる敵機を叩き落として敵に肉薄、この刀でトドメを刺すのが天龍の基本戦法なのではないか」などと妄想が高まっている。
こら!オレの逸話を下げるなっての!
対空ガン振りのステータスだが、これは大和型戦艦の建造に当たって企画された「天龍型防空軽巡洋艦化計画」を反映したものと見て間違いない。
12.7cm高角砲をガン積みしているのは、初期プロットでの計画案の方で、最終プロットでは魚雷発射管を降ろして8cm高角砲ガン積みで通す予定だったらしい。
しかし同じ大きさの船体で特盛り前提だった夕張と違い、既に旧式となった天龍型に同じ改装を施そうとするのが無茶だと結論され、計画そのものが流れてしまっている。