図鑑データ
※絵師についてはしずまよしのり氏のツイートを参照。
「How is everything？
あたしは、Atlanta級防空巡洋艦、Atlanta。
Brooklyn生まれ。貴方、提督さん？ よろしくね。」
概要、来ちゃったか。仕方ない、始めるよ。
2019年12月7日のオンメンテにて実装され、2019年秋季イベント『進撃!第二次作戦「南方作戦」』後段作戦最終海域「激闘！第三次ソロモン海戦」のクリア報酬として初登場。
アトランタ級防空巡洋艦のネームシップで、軽巡洋艦とした場合は、『艦隊これくしょん』初となるアメリカ海軍の軽巡洋艦娘である。なお、彼女の名は後にクリーブランド級軽巡洋艦、ロサンゼルス級原子力潜水艦に受け継がれており、特にクリーブランド級軽巡洋艦は、本艦撃沈後しばらくしてから登場したので、間違えないように注意。
本艦の艦種は『艦これ』では初となる「防空巡洋艦」にカテゴライズされているが、装備出来る装備類の範囲、艦隊へ配備する際の編成条件は「軽巡洋艦」に準じており、「重雷装巡洋艦」や「練習巡洋艦」のような別枠扱いにはならない。このため、編成、特に連合艦隊編成時には注意が必要。連合第2艦隊に配備する際は他の軽巡洋艦、特に攻撃面で優秀な阿武隈改二や神通改二等とは同時に配備出来ない点に留意されたし。
え？ 容姿？ いいけど。
どこか気弱そうな、あるいは面倒くさそうな表情をした、グレーの瞳にピンク色のツインテールの持ち主。同郷のガンビア・ベイには及ばないものの、テール自体がかなり大きい。わかりづらいが、テールの先に錨を模した髪飾りが付いているのが確認できる。
また、絵師と髪色が同じなためか、体格がどことなくアメリカ空母娘、サラトガにも似ている。
服装は、薄手の白いブラウスを着ているのだが、白のレオタードがその下に透けて見えてしまっている(これは、関連があるであろう防空巡棲姫の外見からの推測である)。また、スカートは黒で、サスペンダーがついているのだが、突き出た胸部装甲のすぐ下からスカートになっているためか、ブラウスの裾が下からはみ出してしまっており、はっきり言ってしまえばスカートとしての機能をまったく果たしていない。さらに、ブーツは黒地に白の三本線が入ったデザインなのだが、極端とも言えるほどのハイヒールになっている。これについては、アトランタの復原性の悪さ――すなわち、倒れやすいというのを明示しているものと思われる。全体的な印象としては、大人の女性が朝潮型の制服の上下を無理やり着せられていると表現するのが近いかもしれない。
艤装に関しては、船体後部を模したと思われる部分が、腰に装着されている。また、両脚の太腿の部分には、船体前部を左右に分割したパーツを装着しているのだが、太腿にバンドで固定されているだけなので、被弾したらすぐに脱落しそうな不安を抱かせる(実際その通りで、中破すると左脚についていたパーツがなくなる)。
なお、その艤装に装着されている連装砲は、アトランタ級の特徴である38口径5インチ両用砲で、甲板から上の部分に迷彩が施されている。その数は右脚と左脚のパーツにそれぞれ三基ずつ、腰のパーツに二基となっており、実艦に搭載されていた基数と一致する。さらに、右脚と左脚のパーツの内側部分には、魚雷の発射管が付属している。そして、艤装のそれぞれと帽子の部分には、艦番号である「51」が記されている。
三越アトランタ
恒例の艦これと三越とのコラボで登場した私服姿のアトランタ。
アトランタ初の別衣装の書下ろしになっているがブラウザ版には登場していない。
三越との契約が関係していると思われるが後にブラウザ版に採用された海風の例もあるので実装されるのを期待したい。
サンタアトランタ
2022年のXmasライブイベント会場限定で描き下ろされてサンタ衣装のアトランタ
一部の提督からは『ランタクロース』とも呼ばれている。
約1年後となる2023年11月28日のアップデートでラングレーと共に正式に実装された。
当時現地へ行けなかった提督達にもサンタ衣装の破壊力を痛感させた。
Personality？ いいけど。
一人称は「あたし」で、三人称は「あいつ」。提督のことは「提督さん」と呼ぶ。口調自体はタメ口で、どこか人を突き放すような物言いになっている。
普段は物静かなダウナー系。基本的に人付き合いを余り好まないようである。
もっとも周囲の艦娘がほっとくはずもなく、後のイベントで実装された同郷の軽巡洋艦「ヘレナ」からは提出した書類の不備を指摘され、年末の大掃除の時はやはり同郷の重巡洋艦「サンフランシスコ」から箒を渡され(どうも大掃除を分かっていなかった様子。なお2021年7月時点でもサンフランシスコは未実装)、同郷の戦艦「ワシントン」からも様子を聞かれている。又暁・夕立からは懐かれている。
自分から積極的に他艦に絡みに行かないだけで周囲とは上手くやっていけてるようである。
時報においても基本的に受身で、指示待ちな部分が出ているのだが、防空巡洋艦を謳っているだけあって、対空演習の指示をされた際にはかなりの自信を覗かせる。なお、その際に出てくる「Betty」と「Kate」はそれぞれ「一式陸攻」「九七式艦攻」の連合国側コードネームである。
だが、根は結構やんちゃであるようで、普段は素っ気なくも丁寧な言葉遣いだが、気が高ぶると摩耶のように言葉遣いが荒れる。また気が立っていない時でも軽薄な言葉遣いをすることもあり、意外と育ちが悪いのかもしれない。
デ・ロイテルと同様、日本の艦娘に対してはかなりのトラウマ持ちで、その中でも駆逐艦に対しては、はっきり「苦手」と言い切っている。午後になってかつて砲火を交えた暁と夕立(夕立のことは「Nightmare(悪夢)」と呼んでいる。おそらく、夕立のセリフにある「ソロモンの悪夢」からだろうが夕立が大暴れしたせいで米艦隊の陣形が乱れ予定外の乱戦に引きずり込まれたのでその点でも悪夢だったであろう)と接した時にも嫌々ながらも挨拶で応じるのだが、いなくなった後に「あんなのと毎日戯れて大変ね」とため息混じりに言う。
ちなみに、この二人には節分の際も豆を投げつけられており、はっきり「てめえら」と言いながら対抗している(駆逐艦的には軽巡洋艦【主に水雷戦隊の旗艦等が】が節分の鬼役を買って出ていた為その感覚でアトランタも鬼役とみたと思われる)。なお直後に2隻からの豆の集中砲火を浴びて「いだぁ！？」と情けない声を上げているので自慢の防空能力も豆相手には働かなかった様子。まぁ「喧嘩するほど仲がいい」ということなのだろう。
そして、日が沈むと彼女のトラウマが爆発し、非戦闘時にもかかわらず勝手に臨戦態勢を整える。落ち着かせようとして提督が夕食を持ちかけても「Ration(戦闘糧食)でも食べてて！」と返し、まったく聞く耳を持たない。そして彼女に命中弾を浴びせた因縁の相手でもある比叡が訪れた際にはトラウマが最高潮に達し、あろうことか喧嘩腰になるのだが、カレーの差し入れであることを知って拍子抜けする。食べた際に意外そうに「おいしい」と言っているのだが、金剛のレシピ通りに作ったとのこと。ドラマCDや各種媒体(特に艦これ運営が監修した物)では比叡自身は基本は出来ているが余計な「一手間」を加えてしまう癖があるかの様に描かれている。結局のところメシマズアレンジャーなのではないかという疑惑が払拭されたわけではない。
なお、朝食と昼食に関しては、アトランタが作ってくれるのだが、アトランタ自身はフライドベーコンに卵二つと、なかなかのこだわりがある模様。また、昼食ではアトランタバーガーをお勧めしてくるのだが、その後に昼寝に誘ってくる。更に夜戦をボイコットするような発言もあったりで、それらのことからかなりのマイペースっぷりが窺える。ただ、そういったトラウマも手伝ってか、自分から関わろうとはしないものの、周りのことを悪くは思っていない、もしくは、悪く思わないように人知れず努力している様子が窺える。
Can I ask you something? あのさ、それって、どういう意味があるの？ あたしの性能に何か問題ある？
防空巡洋艦を名乗るだけあって、素の対空値でなら、対空番長と呼ばれる摩耶改二や防空駆逐艦の秋月型の面々を抑えて最高を誇る。また、更に特筆すべき点は装備の組み合わせによって対空カットインが入ることで、以下の組み合わせによって発動することが確認されている。
- GFCS Mk.37＋5inch連装両用砲(集中配備)とGFCS Mk.37＋5inch連装両用砲(集中配備)
- GFCS Mk.37＋5inch連装両用砲(集中配備)と5inch連装両用砲(集中配備)
- 5inch連装両用砲(集中配備)と5inch連装両用砲(集中配備)とGFCS Mk.37
- 5inch連装両用砲(集中配備)と5inch連装両用砲(集中配備)
そして、それぞれの組み合わせにおけるカットインの内容は以下の通り。
- 種別値38、固定ボーナス+10、変動ボーナスx1.85
- 種別値39、固定ボーナス+10、変動ボーナスx1.7
- 種別値40、固定ボーナス+10、変動ボーナスx1.7
- 種別値41、固定ボーナス+9、変動ボーナスx1.65
※種別値38のカットインについては、GFCS Mk.37＋5inch連装両用砲(集中配備)の複数所持が可能になったことで判明したのだが、その可能性は実装当初から予想されていた。
それぞれのカットインの優先順位は「38＞39＞40＞41」となる。そして、1.の装備の組み合わせだと、種別値38と41の条件を満たし、2.の装備の組み合わせでは、種別値39と41の条件を満たす。3.の装備の組み合わせでは種別値40と41および、対空電探＋高角砲×2で発動する汎用カットインの条件を満たすこととなる。ただ、4.の装備の組み合わせでは種別値41のカットインしか発動判定が行われないため、結果として上の2つよりも発動率は下がる。
さらに、アトランタ固有の特徴として、それらの効果が累積する――カットインの成功判定が個別に行われるという可能性が指摘されている(通常、複数の発動条件を満たしていたとしても、行われる成功判定は最も発動率の高い一回のみ)。この結果、1.から3.のように複数の発動条件を満たしている装備をした際のカットイン発動率は、結果として他の防空艦よりも高くなる。すなわち、
- GFCS Mk.37＋5inch連装両用砲(集中配備)二つとGFCS Mk.37
- GFCS Mk.37＋5inch連装両用砲(集中配備)と5inch連装両用砲(集中配備)とGFCS Mk.37
という組み合わせならば、汎用カットインまで含めると、合計で4種類の対空カットインのうちのどれかが発動する可能性があり、ほぼ100％に近いカットイン発動率を確保できる(100回試行して97回カットインが発動したとの検証報告あり)。
その防空能力は試しに演習でアトランタ単艦に空母6に艦攻を飛ばしてみた結果なんと500機以上もの機が犠牲になったと言われるほど。
日本軍の総航空戦力がアトランタ級数隻で文字通り全滅してしまうレベルである。
（勿論だが、史実のアトランタ級にここまでの防空能力はない）
この為、秋月型や摩耶改二と同様、空母を出す際は彼女の存在に一層の注意を払う必要がある。
ここまで来ると空母棲姫レベルの敵空母でも高確率で攻撃機を全て撃墜し昼戦時を行動不能にする事も可能。アトランタ実装以降6-5攻略編成でもアトランタを入れた編成が多く見られるようになった他深海側の空襲が連続する様なイベント海域や空母型のボスが鎮座するイベント最深部では連合艦隊の軽巡洋艦枠を選ぶ際の選択肢に必ず名前があがる様になった。
しかし、対空性能がずば抜けている反面、火力、雷装、対潜能力が低い。Lv50になって改造(高速建造材×20+開発資材×100が必要)すれば、火力と雷装を他の軽巡並みに上げられるのだが、対潜だけは低いままである。その低さはケッコンカッコカリ済み且つLv155から4スロット対潜ガン積みでギリギリ先制対潜な大淀をも下回るLv175(MAX)で47という、どう頑張っても先制対潜攻撃が無茶なレベルで、駆逐・軽巡では当然のワーストとなっている。ただ、それでも(だからこそ？)敢えて彼女に先制対潜をさせるというロマンを追求している提督もいるとかいないとか……。
このため、敵潜水艦との戦いの際には、対潜能力の高い艦娘を同行させるのがほぼ必須となる。また、改造を行ってもスロット数は3のままなので、摩耶改二のように対空カットインを行いつつ通常の戦闘もこなすといった使い方は難しい。ただ繰り返すが、対空性能はずば抜けているので、巡洋艦枠を一つ削って対空に専念させ、通常戦闘は他の艦娘に任せる、という思い切った使い方をするのも一つの方法だろう。
また、彼女に関しては未改造、改造後に関わらず、艦載機の搭載数が0である。これはすなわち、弾着観測射撃ができないということを意味しており、結果として非常に偏った性能の持ち主であるとも言える。運用の際には「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」などと言われることのないように心がけたい。
なお、アトランタの実装に伴って実装された5inch連装両用砲(集中配備)等の新しい高角主砲群は、Perth級とL.d.S.D.d.Abruzzi級・St. Louis級・Town級、Brooklyn級等の1万㌧級軽巡以外の軽巡洋艦に装備した場合、明確なマイナス補正が生じ、初めてマイナス補正が可視化されている装備群である。そのため、事実上アトランタ専用の装備となっているのだが、重巡にはマイナス補正がかからないため、摩耶改二に装備させて、高い対空能力と連撃を両立させるという方法もある。ただその場合、対空値とカットイン発動率の減少は避けられない。
1万㌧級軽巡洋艦も同様にペナルティが存在しない為連撃と対空カットインを両立可能だが、火力と固定撃墜数、発動率とトレードオフになる。札対策として後半海域にアトランタを温存する事に活用できる。
・5inch連装両用砲(集中配備)＆GFCS Mk.37＋5inch連装両用砲(集中配備)マイナス補正
| 対象艦 | マイナス補正値 | 備考 |
| 阿賀野型・大淀、De Ruyter | 対空-1、回避-2 | マイナス補正累積 |
| 香取型・Gotland | 火力-2、対空-1、回避-4 | マイナス補正累積 |
| 球磨型・長良型・川内型 | 火力-3、対空-2、回避-6 | マイナス補正累積 |
| 天龍型・夕張 | 火力-3、対空-3、回避-8 | マイナス補正累積 |
もしかして、余談？ だったらあたしはパス。
- 「Lucky A」と称されたアトランタであるが、これは後から称せられたものではなく、乗組員による験担ぎの意味合いが強い。実艦としての最期はおよそラッキーとは程遠く、直接の沈没原因は暁による雷撃なのだが、その暁による探照灯の照射をきっかけとして、敵のみならず、味方であるはずの重巡サンフランシスコからも撃たれることになってしまったからである。
- アトランタの口が悪い理由の一つとして、自己紹介で述べている通り、彼女がブルックリン生まれであることが推測される。この地域は東京で例えるのならいわゆる下町、工場街であり、当時の治安はあまりよくなかったとのこと。そこに当時住んでいた人々の気性の激しさと情の深さを、彼女も存分に受け継いでいるということなのだろう。
- 同じイベントで実装されたヒューストンと同様、アトランタも沈没後の戦時中に同名の艦が建造されている(クリーブランド級CL-104)。ただし、ヒューストンと違って、図鑑説明では言及されていない。
- グリーブランド級をベースとした改装空母であるラングレーが実装された「Meのベースは新鋭軽巡だぜ！」と言っている事からグリーブランド級の実装も今後控えてる可能性が出てきた。またラングレーが自身が「CV-1 ラングレー」の名を受け継いでいる事に言及している為、IF改装での艦の名前を継承した別艦型への改造は行われない事が確定している。
関連イラスト、ま、いいんじゃない？
やだな…関連項目付いちゃう。少しお休み、もらうから。
他の防空艦
類する性能を持つ軽巡洋艦 (由良改二以外は実用性が低い)
五十鈴改二 天龍改二 龍田改二 由良改二 鬼怒改二 ゴトランド改
関連があると思われる深海棲艦
防空巡棲姫：このボスを撃破することによって入手が可能。
