概要
しかし、なぜかそのカレーを食べた提督が、感想を求める比叡から必死に逃げ回っている。
18時 | 18時。さぁ~て比叡、夕食準備するよー! |
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19時 | 19時。できたー!自慢のレシピ、比叡カレーだよ!さあ、食べて! |
20時 | 20時。どうでしたぁ?比叡カレーの感想は…?感想…感想聞かせてよー! |
21時 | 21時ですっ…。司令が逃げ回って1時間…。なんで比叡から逃げるのですかぁ!? |
22時 | 22時になりました…。ショボーン…。司令は逃げ切ったようです…。 |
23時 | 23時…。仕方ない…お姉さまの所行こう…。おね…し、司令!?なんでここに!? |
要約すると、こうなる。
18時:比叡、カレーを作る。
19時:提督、比叡のカレーを食べる。
20時:比叡、提督に感想を聞く。提督、何も言わずに逃走。
22時:提督、比叡から逃げ切る。
23時:提督、金剛の所にいるのを発見される(金剛に匿われていた?)。
かなり謎の展開である。艦これの設定の多くはあえて含みを持たせてプレイヤーの想像に任されているが、これもまたその一つなのかもしれない。
なお、後述のメディアミックスでは「提督が逃げたのは味の悪いカレー(ムドオンカレー)だったからだが、単に料理が下手(メシマズ)というより一癖がある」という扱いである。
ドラマCDでは「素質はあるが現状はダメ」、ファミ通コミッククリアでの4コマ『吹雪、がんばります!』(通称:公式4コマ)では「実力はあるが張りきるとダメ」など、やれば出来るタイプとして描かれることも多い。
なお、鎮守府秋刀魚祭り2016の限定ボイスでは、秋刀魚をカレーに入れようと考案している。
生の秋刀魚か、焼いた秋刀魚なのか、それは比叡のみぞ知る……。
ちなみに、秋刀魚カレーという商品自体は実在する。
そして2018年、よみずいランドにてゴールデンウィーク限定の「比叡特製愛情カレー(鷹の爪1本+謎ジャム)」が提供される。恐れを知らぬ提督たちの胃袋により初日は早々に完売、需要予測を修正した同泊地兵站部によって仕込み量を増やされた。
その後……
2019年12月、史実で比叡と第三次ソロモン海戦で砲を交え、ともに同じ海に自沈したという縁のある米巡洋艦アトランタが実装された。このアトランタの時報において、比叡が彼女にカレーの差し入れをする様子が見られるのだが……
アトランタ「いや、マジ、ありだった」
どうやら金剛からレシピのサポートを受けていた結果らしいのだが、それでもアトランタに差し入れられた比叡カレーは、普通に美味しいカレーに仕上がっていたらしい。やはりゲーム本編中においても、比叡はやれば出来るのである。
メディアミックスにおいて(ネタバレあり)
公式漫画『side:金剛』での比叡
比叡手作りのお菓子を手にした天龍が「カレーの匂いがする」と呟き、実際に口にした金剛に至っては青筋を立てて倒れてしまうという事態が発生。
はっきり「マズイ」と言われたわけではないが、メシマズ料理にありがちな演出が初めて公式メディアミックスで展開された。
ドラマCDでの比叡
上記に付属した特典のミニドラマCD『比叡、カレーを作る』でも凄まじい味のカレーを作り上げており、カレーを口にした提督を一撃で轟沈させ、同じくカレーを食べた他の金剛型姉妹はおろか、鳥海、摩耶にすら大きなダメージを与えた。
霧島は「予想を遥か斜め上に超えた破壊力がある」、摩耶は「あれは食べ物なのか」、鳥海は「かなりエスニック」と評している。
その後、味の悪さを問題視した金剛達が比叡と共にカレーの作り直しを試みる事になるが、
その最中に比叡が隠し味としてカレーの中にとんでもない物を大量に入れていた事が判明した。
(何かは明かされて無いが周囲の艦娘は全員ドン引きしていた)
この事から比叡の作る料理の味が非常に悪いのは、調理の際に毎回余計な物を入れているからという事が窺える。
実際、隠し味を入れずに皆で作り直したカレーは美味しく仕上がっていた。
アニメでの比叡
カレー大会に金剛と共に出場。金剛は具が完全に溶け込んだ英国式スープカレーを作るが、
それを見た比叡は『具を入れ忘れている』と勘違いし、金剛が提督の妄想に浸っている隙にモザイクのかかった正体不明の食材をカレーに投入。
一瞬にしてカレーは毒々しい紫色に。妄想から戻った金剛と共に味見をした途端に顔が七色に変色して二人仲良く卒倒。
そのまま大会は棄権、カレー大会が終了するまで気を失ったまま立ち上がることは無かった様子。
ドラマCDと同様、味の悪さは謎の食材の投入によるものである。
(ちゃんと説明してなかった金剛の落ち度も有るだろうが)
なお、金剛と共に卒倒したことから少なくとも本人の味覚はまともな模様。
4コマでの比叡
45話にて料理(茶菓子)の話題になった際に御召艦時代は老舗ホテル並みの腕前だったと噂になっていたことが判明。
最終的に出来上がったのはオリジナリティ溢れる名状しがたいスコーンのような何か(味の感想なし)だったが、途中で金剛が「NO!!気合を入れるのは……」と制止しているあたり、張り切りすぎると失敗するようである。
一方、カレーの話題は中々出てこなかったが、最終巻の特別編にて遂に比叡カレーが登場。
ただしこの際は特別編で着任したアトランタと合わせた登場だったため、「おいしい」と評価された(曰く「金剛直伝のレシピ」で、「量が必要だったので「気合!」や「愛情!」のスパイスは入れられなかった」のが主な要因の模様)。
艦これRPGでの比叡
この世界では複数の「比叡」がいてそれぞれ性格が微妙に異なるのだが、初期個性にある《負けず嫌い》(長所)は《食べ物》から2マスしか離れていない(目標値は2Dで7、ギャップを埋めれば6)。
そのため、出目さえ悪くなければメシマズ展開にならないはずである。
なお、比叡改二は初期個性に《食べ物》を短所として持っている(短所は「下手」ではなく「こだわり過ぎ」である場合も含むが)。
リプレイ「願いは海を越えて」2巻の比叡は、カレー作成を金剛(改二)に止められ、金剛と鳥海が海軍カレー鳥海風を作るが、金剛改二も《食べ物》が短所となっている。なお、比叡カレーの説明の横にカレーのイラストが添えられていたが、そのカレーはご飯の上に蜂蜜がかかったリンゴが丸ごと乗っており、ソースポットに入れられたルーには皮も剥かれていなければ、切られてすらいない人参・玉ねぎ・ジャガイモが丸ごと浮いているという凄まじいものであった。
もはやカレーと言う名の丸ごと尽くしである。
史実において
戦艦比叡は御召艦最多経験艦であり、むしろ艦内の料理人は腕が良い方が自然である。
ただし、天皇陛下へ供される料理は乗組員ではなく、出向してきた専属のスタッフが作っていた。
そのため、比叡の主計兵に関しての史料は少ないが、一般的な傾向として大型艦は食材の保存に困らないことなどから、駆逐艦などと比べると遥かに食事の質はよかった。
食中毒事件を起こしてしまった艦も中にはいるのだが、比叡に関してはそういったエピソードが特になく、史実から取られた要素というわけではなさそうである。
なお、かつて存在した護衛艦「ひえい」にはメシマズのうわさがあったが、ソース不明の書き込みであったため信憑性は薄い。
二次創作動画において
MMDモデルが有志の手により作られており、その外見はカレーの具材である野菜が何の処理も施されずルーの上にダイレクトに乗っかっており、極め付けは半月型に切られたスイカまである始末である。
MMD動画において比叡カレーと言えば大体これを指すが、最近はレトルト版も登場し始めていたりする。