概要
かつて海上自衛隊が保有していた、はるな型護衛艦2番艦である。艦番号はDDH-142。日本の艦艇名としては、金剛型コルベット、金剛型戦艦に次ぐ3代目である。また、艦名は比叡山からきている。
説明
ひえいは、第3次防衛力整備計画に基づく昭和45年度計画4,700トン型ヘリコプター搭載護衛艦2402号艦として、石川島播磨重工業東京第2工場で1972年3月8日に起工し、1973年8月13日に進水、1974年11月27日に就役。同日付、第1護衛隊群隷下に第51護衛隊が新編され「はるな」とともに編入、横須賀に配備された。
環太平洋合同演習やロシアで実施された日露捜索・救難共同訓練、ウラジオストック沖での日露捜索・救難共同訓練など多様な海上訓練に参加された。2010年7月23日から7月27日まで、ロシアのウラジオストク沖で日露捜索・救難共同訓練SAREXにあぶくま型護衛艦「じんつう」と共に参加した。そして、2011年3月16日、自衛艦旗を返納し退役した。最終所属は第4護衛隊群第4護衛隊、定係港は呉だった。就役期間は36年3ヶ月で、歴代の海上自衛隊の艦艇の中で最長だった。現在、海上自衛隊第1術科学校の正門に近い構内に、ひえいの錨(幅約1.9m、高さ約3.1m、重さ4.5トン)が、さびなどを落としてペンキを塗った上で設置されている。
ロシアへの遠征が3回行かれており、なにかしらロシアに縁が深いことで知られている。
主な登場作品
映画撮影での参加に積極的であり、多くの作品に登場している。
『ゴジラ(1984)』でゴジラ捜索を行う海上自衛隊の護衛艦として登場して以降多くの作品に登場。
『ゴジラVSビオランテ』ではゴジラの放射熱線が直撃し爆沈してしまうが、その後も何事もなかったかのように『ゴジラVSキングギドラ』に登場。同作で起こったある出来事の影響で沈没そのものがなかったことになった可能性も考えられる。
ただし『ゴジラVSスペースゴジラ』で『ゴジラVSビオランテ』の流用映像でまたしても爆沈している。
海上を航行する航跡が戦艦大和の航跡として使用されたほか、大和に着任した海軍特別年少兵たちが艦内の機関室を見学するシーンで実際の機関室が使用されている。
原作小説で第1護衛隊群の旗艦として登場し、東京湾内で「いそかぜ」と対峙する。
回想シーンに登場。