概要
エルフェゴート国に本部を構える、現在エヴィリオスに事業を拡大しつつあるヤレラ=ザスコ商会の会長の御曹司。エルフェゴート人。目が常人より良いらしい。
いずれ後を継ぐ為の勉強として蛇国に3年前から派遣されており、事業の一環として対立関係にあるフリージス財団と同様に円尾坂の復興に奔走していた頃に、円尾坂で三六家の長女・三九に出会う。同じ緑の髪から意気投合し、やがて恋人となる。
しかし、彼女の父親である悔から交際の猛反対を受けていた。
三九が妊娠したことを機に、彼女と結婚する決意を固めて実家への報告のため一ヶ月ほど本国に戻っていたが、戻る前に三九が殺された事件が発生し、それを聞きつけたことで彼女と生まれるはずだった我が子の復讐を誓う。
独自に調査を進め、途中黒檀童子一行と対立しながらも犯人の後を追い、伊那佐山で悔を殺して血まみれのまま下山してきた禍世を見て、三九を殺した犯人と確信し、激情に駆られて禍世を刀で斬りつけようとするがそれを黒檀童子に止められた。
禍世の刑執行前に黒檀童子には悔が異国人排除を目論む攘夷浪士「紅衣衆」の一員だったということを突き止めており、他にも禍世が三六一家殺害事件を起こしたのは自分の夫と子供が亡くなった原因が悔であることを知ってしまったことによる復讐であること、自分が真実を裁きの場で話せば幕府と紅衣衆の全面戦争が勃発し、愛する円尾坂が戦渦に巻き込まれてしまうことを防ぐため、全てを内に秘めたまま処刑されることを望んでいることを伝えた。
その後、帰国命令が出たため蛇国を出なければいけなくなったが、後継者としての勉学が終わったら必ず三九の眠る円尾坂に戻ることを黒檀童子に宣言し、また会おうと握手を交わした。