概要
キリスト教用語、七つの大罪を主題にしており、各楽曲の登場人物たちが用語に関する『罪』を犯し、その結末までが描かれている。
楽曲一つ一つは独立したつくりだが全てが一つの世界(曲中ではエヴィリオス地方と呼ばれる)を舞台とした物語である。
楽曲に登場する人物や地名などの用語は大罪に関係する言葉をもじった、悪ノPお得意の「言葉遊び」となっており、これもファンを楽しませる一環となっている。
また、同シリーズの補助曲としてぜんまい仕掛けの子守唄シリーズが存在する他、関連作が多数ある。
「悪ノ娘」は『悪ノ娘シリーズ』、それ以外の楽曲は『悪ノ大罪シリーズ』としてそれぞれP本人により小説化されている。
なお、『七つの大罪シリーズ』という通称はニコニコ動画やpixivファンによる呼び方で、作者本人は関連作も含めて『エヴィリオスシリーズ』と称している。
そして、この歌物語も2018年2月28日、最終曲『master_of_the_heavenly_yard』をもって遂に完結。果てしなき罪の連鎖の先にあったものとは・・・!?
その次の日である2018年3月1日に、ある歌が10年もの時をかけて遂に殿堂入りをした。その殿堂入りのきっかけがこのシリーズにあったとは、誰も知る由がなかっただろう。
【七つの大罪シリーズ】世界観と年代記・登場人物一覧
大罪シリーズ一覧
このシリーズには以下の共通項が見られる
- 各曲のメインボーカルが物語の主要人物を務める。
- 「さぁ、~」という言葉で始まる。(歌詞中に登場するのは、「悪ノ娘」と「ネメシスの銃口」のみ)
- 紹介文にて「~した女(男)のお話」と書かれている。
- 当てはまる大罪がラテン語で表記されている。
- 大罪を示すアイテム(曲世界では大罪の器と表記されている)が存在する。(ただし一部の曲にしか登場しない)
- KAITOをモチーフとしたキャラクターがキーパーソンとして曲中に必ず登場する。
発表が古い順に記載
メインボーカル | タイトル | 大罪名(ラテン語) | 序盤文句(さぁ、~) | アイテム | 人物設定 | 年代 |
---|---|---|---|---|---|---|
鏡音リン | 悪ノ娘 | 傲慢(Superbia) | 跪きなさい | 鏡(ルシフェニアの四枚鏡) | 王女 | 500 |
MEIKO | 悪食娘コンチータ | 暴食(Gula) | 残さず食べなさい | グラス(グラスオブコンチータ) | 美食家 | 325 |
巡音ルカ | 円尾坂の仕立屋 | 嫉妬(Invidia) | 仕立てを始めましょう | 鋏(カヨの鋏、レヴィアタンの双剣) | 仕立屋 | 842 |
神威がくぽ | ヴェノマニア公の狂気 | 色欲(Luxuria) | 踊ろうか | 剣(ヴェノムソード) | 公爵 | 137 |
KAITO | 悪徳のジャッジメント | 強欲(Avaritia) | 開廷の時間だ | スプーン(マーロンスプーン) | 裁判官 | 982 |
初音ミク | 眠らせ姫からの贈り物 | 怠惰(Acedia) | 眠りなさい | 人形(クロックワーカーズドール) | 侯爵夫人 | 609 |
GUMI | ネメシスの銃口 | 憤怒(Ira) | 懺悔なさい | 黄金の鍵(グリムジエンド) | 狙撃手 | 983 |
※「悪徳のジャッジメント」のみ初出はメジャーCD。ただしPVの公開が遅れたため、ニコニコ動画での発表は「眠らせ姫からの贈り物」の方が先である。
※()内に書かれているのは大罪アイテムの正式名称。