概要
神の双子ヘンゼルとグレーテルが、イブから発生した大罪を清めるために住んでいた小屋にあった家財に大罪を宿したもの。
七つ存在し、基本は1つの器に1つの悪魔が宿っている。
悪魔達は宿る器ごとに司る「罪」も異なっているからか、持つ能力も異なっている。
悪魔は人間に誘惑をかけ、取り憑くこともあるが契約することで悪魔が持つ能力を使いこなすことが出来る。
しかし代償として何らかの負荷をかけられる。
人間に誘惑する際、以下のようなセリフを言う。
「委ねよ……委ねよ……己の全てを我に委ねよ……」
悪魔は普段「大罪契約者」と呼ばれる契約した人間の中にいるがそれは分身であり、本体は器の中にいるため、契約者が倒れてもこれといったダメージは負わない。
しかし、『クロックワークの秘術』といった悪魔に対抗できる魔術や神の力で作られたものには効果があるらしい。
一覧
器の名前 | 形 | 対応する大罪 | 備考 |
---|---|---|---|
ヴェノム・ソード | 剣(日本刀) | 色欲 | 持ち主の顔を変え、恋愛対象となる性別の人間を魅了する力を宿す。また、飛行能力はこの器が最も秀でている。元々はアダムが護身用に買った剣だった |
グラス・オブ・コンチータ | グラス | 暴食 | 屍兵を呼び出せる、毒物や刃物などを消化できるほどに胃袋を強化する。元々はイブが買ってきたものだった |
ルシフェニアの四枚鏡 | 黄色い枠の手鏡 | 傲慢 | 元々はイブが使っていた鏡だった |
カヨの鋏 | 裁縫用の洋鋏 | 嫉妬 | 元は『レヴィアンタの双剣』と呼ばれていたが、ある時に鋏に加工される。元々はリィ=リーが使っていた双剣だった |
クロックワーカーズ・ドール | ぜんまい仕掛けの人形(ギネ・ドール) | 怠惰 | この器のみ、他の器ができた100年以上後に作られている。憑代となるギネ・ドールは、イリーナがネチュハの木材から作ったもの |
マーロン・スプーン | ティースプーン | 強欲 | 元々は家にあった食器だった |
グリムジエンド | 黄金の鍵 | 憤怒 | 熱に反応し見た目を変え、それを用いることで唯一大罪契約者を殺すことができる。元々は小屋の鍵だった |
大罪契約者
悪魔と契約した者の名称。なお、悪魔に一方的に取りつかれているだけの場合は大罪契約者とは呼ばず、身体強化などのメリットも得られないが、悪魔が抜けるまでの間性格の凶暴化は発生する。
メリットは悪魔の能力をコントロールできること。それだけでなく、身体能力の向上や容姿の変化などがあるが、詳細は器によって違う。
デメリットはherになってしまうこと。herになることにより性格が凶暴化してしまい、更にそれぞれの大罪に応じた欲求が強くなる。
普通の人間とは違い、銃や刃物などの武器を使用されても死ぬことはないが(傷を付けようとした場所に鱗ができて傷を防ぐ等)、大罪契約者を殺すことに特化した憤怒の器や同じ大罪契約者なら殺すことができる。
悪魔
長い時の中で存在しているためか退屈を嫌っている。
元はセカンドピリオドの住人であり、神の眷属だった。
それぞれ山羊やフクロウとなどの生物の姿をしており、例外を除いて六枚の翼を生やしている。
また自身の器以外に、ルシフェニアの四枚鏡に移ることができる。