「残さず食べなさい」
概要
モデルはMEIKO。
ベルゼニア帝国コンチータ領主。食を極めた女性で、ベルゼニア帝国の食文化の発展に大きな影響を遺した。彼女の体型は、太っていたともスリムだったとも言われている。
暴食の悪魔が宿ったグラス・オブ・コンチータを所持していた。そして悪魔に取り憑かれ、その力を使って屍兵を生み出して自分につかわせる。
20歳にして、国内全ての料理を口にしたと言われ、他国へ食探求の旅へ出、美食を求め続けるが、その美食を求めすぎた故に自分自身のお抱えコックを食べるなど食人行為をし、様々な問題行動を起こし始める。
最期には、何も無くなった屋敷で自分自身を食すことになる。
父方からサテリアジス=ヴェノマニアとメイリス=ベルゼニアの血筋を、母方からサテリジアスの幼馴染であったグミナ=グラスレッドの血筋を引いている。
ジェルメイヌ=アヴァドニアは彼女の子孫とされる。
登場楽曲
関連タグ
同じMEIKOモデル→ジェルメイヌ=アヴァドニア メータ=ザルムホーファー
表記ゆれ→バニカ・コンチータ
以下小説版ネタバレ注意
赤ん坊の頃、屋敷の者が悪食の器であるワイングラスを体内に宿していたバエムという豚を食べたことでグーラ病を発症し、自分以外は常に胃袋を満腹に満たしていなければ一日につきひとりが死ぬという状況で育った。そのため狂乱した母から無理矢理食べさせられたり、逆に屋敷の者に気遣って何も食べなかったりと全く自由な食事ができなかったことから、父たちがグーラ病から解放されてからは暗い性格に反して「残したら怒られる」と食に対して異常に貪欲になってしまった。
悪魔との契約後、コックとして潜入してきた元婚約者カルロスと想いを交わすも、無理心中を図った彼を食べた。しかし憤怒の器からできた薬を飲んでいたカルロスを食べたことで悪魔の力が弱くなり、何を食べても満足できなくなってしまった。
やがて二人の使用人も屋敷に食料を届けていた行商人も食べたことで屋敷の食べ物がなくなり、その状況下でカルロスの娘を出産。娘のことは「自分が今まで食べた事がないもの」「お腹が空いてても見ているだけで幸せな気分になる」と表現していた。
悪食の悪魔に憤怒の器に対するワクチンになる赤ん坊を食べるよう唆されるが、バニカはそれを拒み逆に悪魔を宿した自分自身を食べたことで新たな悪食の悪魔となる。彼女が赤ん坊ではなく自分の方を食べたのは、母親として我が子に抱く感情のためではないかとアレンは推測している。
ひとり残された赤ん坊はその後、女帝からの依頼を受け屋敷に突入したエルルカに保護された。表向きはベルゼニア女帝の使用人に預けられたとされていたが、実際はバニカを娘同然に気にかけていた女帝に皇女として引き取られた様子(コンチータ家はメイリス=ベルゼニアの子孫であるため、皇家の血族である)。その子孫がジェルメイヌである。
バニカはその後墓場の主となる為ヘンゼルとグレーテルの魂を狙い暗躍するようになった。
そして数百年かけて転生していたヘンゼルとグレーテルを取り込むことに成功する。
茶番カプリシオでは墓場の主として二人を従えている。