「さぁ、踊ろうか」
概要
ベルゼニア帝国アスモディン地区を治める公爵でグミナ=グラスレッドの婚約者。グミナのことが好き。屋敷を襲撃され、自分以外の家族と家人を失ったため自殺を図ろうとしていた。そこに現れたアイアールに渡された色欲の器で色欲の悪魔と契約し、ヴェノマニア・ハーレムを創り上げた。
容姿
紫色の長い髪を後ろで一つにまとめていて、マーロン様式の服を好んで着る。
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以下ネタバレを含みます
その正体はサテリアジスの異母兄、ケルビム。家族や家人全員を殺した後、アイアールに渡された色欲の器(後のヴェノム・ソード)で自分を刺して契約した際に記憶の一部を失い、自身をサテリアジスだと思い込んでいた。
本物のサテリアジスはグミナの婚約者であったが、グミナが婚約を破棄しようとしていることを知り、グミナがケルビムに好意を抱いていると思い込み、その事から配下と共にケルビムの暗殺を企てた。暗殺計画を知ったグミナは、疑いを晴らすためにサテリアジスが見ている時にわざとケルビムを罵ったが、それが原因でケルビムの心は壊れてしまう。
ちなみに、グミナが婚約を破棄しようとしたのはケルビムに好意を抱いているからではなかったのだが、ケルビムに好意を持っていなかったわけではないということが同シリーズの別の楽曲で語られている。
ケルビムは、イーロット=ヴェノマニアと前妻ニルフォとの間に産まれた子で、ニルフォは以前に男性使用人と浮気の末、子を身籠り、夫にばれぬように堕胎していた。ケルビムは生まれつき人面瘡があり、ニルフォはそれを堕胎した子の祟りと思いこみ自殺。自殺の理由を知らないイーロットは、愛する妻を自殺に追い込んだケルビムを恨み、悪魔の子として牢に閉じ込めた。その後大人になって解放され、心が壊れるまでは使用人として働いていた。
ハーレムを作った後、ケルビムは、エルルカ=クロックワーカーに扮したカーチェス=クリムに刺されて息を引き取った。
ヴェノマニアの行いは一夫一妻を美徳とする世界宗教レヴィン教からは非難を浴び、ヴェノマニアの子孫たちは「悪魔の子孫」として迫害を受ける事となる。
ハーレムの中でヴェノマニアの子どもを身篭っていたのは町民のルカーナ=オクト、農婦のミクリア=グリオニオ、ベルゼニア皇女であるメイリス=ベルゼニアの三名。その中でミクリアの息子は子を残す事なく子供の頃に死亡した為、ヴェノマニアの子孫はコンチータ家の養女となったメイリスの娘と、世界各地を転々としたルカーナの娘から流れる事になり、その殆どはルカーナの子孫である。
また7人の大罪者たちの内、ヴェノマニア以外の4人がヴェノマニアの子孫にあたる(違うのはリリアンヌと、そもそも人間ですらなかったマルガリータのみ)。