概要
マルガリータ=ブランケンハイムは楽曲、小説『眠らせ姫からの贈り物』のキャラクターである。
エルフェゴートの貴族であり、医師であるフェリクス伯爵の一人娘。
母親は彼女を産んだ際に落雷によるショックで死亡し、彼女も同時に息をしていなかったがその時に現れた「赤猫を連れた女」によって息を吹き返した。
生まれつき「睡眠ができない」という特異体質を持つ。
幼少時に父親に連れられ、エルフェゴート・トラゲイの領主であるブランケンハイム家の息子カスパル=ブランケンハイムと婚約し、そののちに結婚するが政略結婚であるためカスパルとの愛を育むことなく、むしろカスパルは愛人を多くつくり、フェリクス家の財産を浪費し始めたがそんな彼でも愛し、傍にいられるならそれでいいとなにも咎めなかった。
友人であるエルルカ(偽物)からグリオニアン・プラトー・ローズから作られた毒薬『gift』を渡され、不眠症に悩んでいたカスパルに「よく眠れる薬だ」と渡し、彼を毒殺した。(これに関しては犯罪組織ペールノエルの一員だったカスパルが裏市場の利益を独占し始めたことが原因で間接的に殺されたとも言える)
その後は自分で『gift』を改良。自分の父親も遅効的だが毒殺させ、ついにはトラゲイ全体に『gift』をばら蒔いた。
エルルカとグーミリアが彼女の元へ乗り込んだ際には最後の『gift』を完成させ自分から服用し“眠ってしまった”。
gift
グリオニアン・プラトー・ローズと呼ばれるメリゴド高地にしか咲かない緑色の薔薇の根とその他少量の草花を混ぜて作られる睡眠薬。睡眠の効果は抜群だが、分量を少しでも間違えると眠ったように死んでしまうという恐ろしい毒薬にもなる。
その昔は『まじない師』と呼ばれる人々が作っていたが、薬の効力の関係で製造禁止になり、グリオニアン・プラトー・ローズ自体は観賞用になった。
マーロン国皇太后プリム=マーロンが生家であり薬学に優れていたログゼ家の父親に調合を頼み、ルシフェニア先代国王の暗殺に利用したという噂がある。
※英語では「贈り物」だがドイツ語では「毒」という意味がある。